1カ月ごとに「マンスリーテスト」で実力をチェック

会社の取引先と英会話をすべくアルクの「TOEICテスト470点入門マラソン」で学習をスタートした僕。振り返ると、1カ月目の講座テキストのテーマは「名詞の固まり」をマスターすることだっけ。

「名詞の固まり」とは、前や後ろから修飾されている「the answer to his question」のような名詞のことだ。

でも、これをみっちりと学習したおかげで、英文を読むとき、速く文章の構造をつかみ、意味を理解することができるようになったことを実感した。

1冊でユニット(回)をこなしたのだが、ユニットごとに「旅行」、「会議」、「Eメール」など、使う場面が違っており、幅広い単語や知識を学べたと思う。

テキストを1冊分学習し終えたら、各テキストの巻末部分にある「マンスリーテスト」を提出する。1カ月前の「プライマリーテスト」の悪夢がよみがえるが、みっちりやった自分を試してみたくもある。

毎月このテストを受けることで、学習到達度が分かるらしい。

また、「マンスリーテスト」が返ってくると、解説に「復習することがやっぱり大切」とアドバイスがあった。仕事も、デートも、勉強も振り返らないと意味がないってことだな。

あと、分からないときは、解説の下にテキストのページが載っているので、そこを復習すれば、効率的に学習できる。細やかに作ってあるんだな。

さらに、マンスリーテストをより有効活用する方法は、時間をおいて繰り返しテストを受けてみることだそうだ。そうすればTOEICの形式にも慣れるしな。今度、時間を見つけてやってみよう。

ビジネスシーンで使う英語を、知らない間にマスター

次の2カ月目のテキストテーマは「語順」。「主語+動詞」の基本的な構文をはじめ、他動詞や自動詞の違いを学び、目的語の正しい順序を身に付けることが今月の目標みたいだ。

間違い探しのようにゲーム感覚で問題が出題される。例えば、「隣り合った2語の語順が入れ替わっている。その2語を見つけ順序を入れ替えて正しい文にしよう」という問題では、「We named son our Ken」の「son」と「our」の、2つの名詞の語順を正しく入れ替えるなど。

他は、「ask+人+to+do」「人に~してほしいと頼む」や、「I think that~」「~と思う」など今すぐ取引先とも使えそうな表現を勉強できた。

そして3カ月目は、「動詞と句」。テキストの前半は「~される」という受身の文型や、「make」、「let」で「~させる」という使役の表現を学習し、後半は、前置詞句や「to do」を使った名詞の修飾の仕方や、副詞のはたらきについて学んだ。

徐々に、こんなの勉強したかな?と思うくらい内容も増えていったけど、テキストの解説はシンプルだったから、分かりやすかったな。

そして、リスニングも、ネイティブの発音に慣れようと、何度も聞き返したり、自分で発音したりを繰り返し、自分なりに頑張ってみた。特に苦手な数字の聞き取りは、重点的にやったっけ。

そうこうしているうちに、とうとう講座テキストも最後の4カ月目に突入した。これまでに終えた3冊のテキストを見て、我ながらよく頑張ったなと自分を褒めたくなった。

同時に、努力が無駄にならないように、最後のテキストもしっかりと学習しようと気合を入れた。

4カ月目のテーマは関係代名詞や、接続詞など「節の働き」だ。関係代名詞には、いくつもの種類があるから、それの正しい使い方を学習した。

例えば、「The writer didn’t ( )( ) he should write next.」を「その作家には、自分が次に何を書くべきなのか分からなかった」という意味にするには、どんな関係代名詞を入れるのが適切か、といった問題だ。

ちなみに、上の答えは、(know)(what)。「what」だけで「もの」、「こと」という意味が表せる。

そういえば、関係代名詞は複雑だから、高校のときも苦手だった。だから、たくさんの例文を復習し、発音して、徐々に体に覚えさせた。

ふと、4カ月分の講座テキストを振り返ると、最初は身近なシーンだったのが、だんだん「マスメディア」、「景気」、「株式」という具合に、ビジネスで使いそうなシーンにシフトしていて、知らない間に、会社で使える工夫がされていると感じた。

数日後、とうとう4カ目のマンスリーテストの解答をネットで提出。

やっと提出できたという充実感で、軽い達成感を味わった。

4カ月終了後、「ファイナルテスト」で実力を総点検

こうして4カ月の「TOEICテスト470点入門マラソン」を終えた。たまにはサボってしまうこともあったけど、1日の学習量に無理がなかったおかげか、サボった分は意外にすぐ取り戻せたし、何より楽しく続けることができた。

これだったら、勉強が続かない人でも、続けられるんじゃないかな。

そしていよいよ、この教材の最後を飾る「ファイナルテスト」を提出することになった。

「ファイナルテスト」は文字通り、講座受講後の英語コミュニケーション能力の実力を測るテスト。実際のTOEICテストと同形式で問題数は200問、解答時間は2時間だ。

「プライマリーテスト」を受けたときに比べて、どれくらい実力がついたのだろうか? そんなことを考えながら、「ファイナルテスト」に挑戦してみる。

リスニング問題。ほぼ毎日英語を聞き続けていたから、ネイティブのスピードに慣れていたので、焦ることなく1問1問、着実に解答できた。

リーディング問題。ユニットごとにあらゆるシチュエーションをテーマに学習したことや、コラムで知識を身に付けたおかげで、文章のテーマを速く捉えて、より正確に内容を理解できるようになった気がする。

……黙々と2時間、問題を解き続けた。

数週間後に、ファイナルテストの詳細結果が届き、結果は…480点。わずかだけど目標の470点を上回っていた…!!

実際の英語力はというと、取引先の米国人と、日常会話が成り立つレベルだけど、これから定期的にTOEICテストを受けて、さらに実力を付けていきたいと思えたことが最大の効果かもしれないな。

(完)

そんな僕がやり遂げた、TOEICテスト470点入門マラソン