ふだん何気なく電車や駅を利用していても、なぜ電車が時間通りに運行できているのか、「混雑率100%」の車両に実際何人乗っているのか……なんて、意外に知らないものですよね。元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが、面白くてためになる鉄道の豆知識を解説する「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)から、一部を抜粋してご紹介します。

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人身事故の裏側にある現場の連携

人身事故で「運転見合わせ」になった際、運転再開までそれなりに時間がかかるものですが、一体どれくらいかかるのでしょうか。

総務省統計局がまとめた『日本の統計2023』によると、全国の鉄道で発生した人身事故は2019年で351件。つまり毎日、1件くらいは人身事故が起きています。これだけ頻発している事故なら、電車利用時に遭遇する場合もあるはず。そのときに発生場所がどこであるかを知っておくと、運転再開までの時間を判別することが可能です。

たとえば、駅のホームで人身事故が発生した場合は、都市部の駅であれば救助隊や警察官の到着は通報からおよそ8分。そこから救助や現場検証、安全状況の確認などを行うと、スムーズに行けば運転再開まで40~50分程度です。ただし、状況によってはもっと時間がかかる場合も当然あります。

特に時間がかかるのは、人身事故の発生が駅と駅の間で起こった場合です。このような場所だと救助隊や警察官の到着、情報伝達もホームでの人身事故に比べると、タイムラグが生じて遅くなってしまいます。そうなると運転再開まで1時間以上かかることもあります。人身事故が起きた際は、いつどこで起きたか必ず確認し、慌てずに行動しましょう。


本連載は、 「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」より、一部を抜粋してご紹介しています。

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「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)
著者:綿貫渉

電車はなぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多いのが鉄道の話。本書では、「電車が止まってしまったけど、運転再開までどのくらいかかるの?「車内のトラブルに自分が居合わせたら……」といった、日常で起こるかもしれないギモンや不安にも役立つ知識を、元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが楽しく解説。鉄道好きでもそうではなくても、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です。Amazon楽天ブックスで好評発売中。
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