仕事の成功に貢献したはずなのに、上司などが、それを評価しなくてくさったことはありませんか。まさに今、その状態の人もいるかもしれませんね。しかし、昔から功を成し遂げた人が、必ずそれに見あうだけの評価を得たわけではありません。もし、そんな状態であれば、この言葉を想い出して元気を出してください。

本日の孫子

『善戦者之勝也、無智名、無勇功』

(よく戦う者の勝つや、智名もなく、勇功もなし)

意味

戦い上手な者は目立つような勝ち方はしないので、智恵者だとか勇者だとかほめられることはないという意味です。

解説です!

本当に戦い方が上手な人は、無理をしないで勝てるような環境を作って勝つようにし向けます。そして、それが出来るのは、目立たない人であることが必要です。注目を集めないからこそ、目立たず作戦を進めることができるのだと孫子は言っています。

こんなシーンで役立ちます!

日本のことわざで『能ある鷹は爪を隠す』というものがあります。人は、往々にして自分の能力を認めてもらいたいと思うものです。しかし、名前が知られたり、能力があることがライバルに知られたりしてしまうと、あなたが居るというだけで、相手もそれ相応の用意や準備をしますから、戦いは厳しくなります。確実に勝利を得たいと思うなら、世間の評価などを気にせずに、真の実力を身に付けることが大事でしょう。