ビジネスにおいて、自分がどれだけ仕事ができるのかをアピールすることは大切です。しかし日本社会では、まだ、前に出すぎる人は忌避される傾向があります。さらに言えば、相手を油断させるためにも、控えめにするのは時に有効です。成果を上げている時などは常に自己主張をしたいところですが、この言葉を思いだして、はやる心を抑えることも時にはいいかしれません。

本日の孫子

『能而示之不能』

(能なるもこれに不能を示せ)

意味

できるのに、できないようなふりをせよという意味です。

解説です!

勝負を有利に運ぶためには、相手の油断を誘うことも大切です。ことわざで「能ある鷹は爪を隠す」というものがありますが、孫子も同じことを言っていて、有能であることを隠すことも、時には有効だということを言っています。

こんなシーンで役立ちます!

ライバルにうち勝つためには、欧米などでは自分をいかに上手くアピールするかが大事だと言われています。しかし、それが過剰になりすぎた場合は、逆に嫌われる要因にもなりかねません。とは言いつつも、逆に自分ができないフリをした時に、本当に仕事ができない人間だと思われてしまう可能性もあります。要は、そのさじ加減が大切だということです。言い換えれば、自分の身の丈に合った仕事をし続けることが、最終的な勝利につながるということでもあります。ビジネスでは、押したり引いたりすることが大切だということを忘れないでください。