滋賀県のライバル県ランキングをご紹介します。滋賀県といえば日本最大の琵琶湖で県の面積の約6割を占めており、その水は飲み水や工業用水として、滋賀県のみならず周辺の都道府県へ供給されています。「延暦寺」や「彦根城」などの歴史的な建造物も。この滋賀県にライバルがいるとすればどの都道府県なのか、アンケート調査を元にランキングにまとめました。
滋賀県のライバル県ランキング
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滋賀県のライバルといえば
滋賀県にライバルがいるとすればどの都道府県だと思うか、上の質問で「ある」と答えた方に聞きました。得票数の多かった順にランキングにすると下記の通りです。
1位 京都府(18.5%)
2位 岐阜県(11.1%)
3位 奈良県(9.6%)
4位 三重県(6.7%)
5位 和歌山県(5.9%)
6位 大阪府(5.2%)
7位 茨城県(4.4%)
8位 埼玉県(3%)
8位 愛知県(3%)
8位 兵庫県(3%)
ここからはランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。
1位 京都府(18.5%)
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京都
滋賀県のライバル県ランキング、1位は「京都府」でした。滋賀県の西側に位置する京都府。滋賀県のJR大津駅からJR京都駅まで、電車でものの10分という近さです。「清水寺」や「金閣寺」など17の文化財が世界遺産に登録され、その一つ「延暦寺」は滋賀県と京都府の県境に位置しています。
京都府南部の宇治市には茶畑が広がっており、京都市周辺では九条ねぎや加茂なす、京壬生菜(みぶな)などの伝統野菜が栽培されています。京都市北部は日本海に面し、日本三景の一つとされる「天橋立」、舟屋が建ち並ぶ地域、日本海を眺めながらお風呂に入れる「宇川温泉」などがあります。
ライバルだと思う理由
「お隣だし、滋賀県民にとっては琵琶湖の水を京都に供給しているという自負があるから」(65歳女性)
「以前、バラエティ番組で琵琶湖の水について京都と滋賀が張り合っていたのを見たことがあるので」(51歳女性)
「比叡山を東西で分けているような存在だから」(68歳男性)
「滋賀県は琵琶湖周辺の観光が有名で、京都も観光業が盛んだから」(21歳男性)
2位 岐阜県(11.1%)
2位は「岐阜県」でした。滋賀県の東隣りにある岐阜県。日本の中心に位置するとされ、広さは全国7位を誇ります。織田信長や斎藤道三など、名だたる戦国武将ゆかりの地であり、滋賀県との県境近くいは関ケ原の合戦の地となった「関ケ原古戦場」があります。
岐阜県北部には世界遺産に登録された白川郷の合掌造り集落や、世界的に有名な観光地の飛騨高山エリアも。南部の美濃平野には「木曽三川(きそさんせん)」の木曽川、長良川、揖斐(いび)川が流れ、岐阜市中心を走る長良川は「日本の名水百選」に選ばれる清流。鮎漁が盛んで、伝統芸能の「鵜飼い」が行われています。
ライバルだと思う理由
「近いし、名城があること、飛騨牛と近江牛などのブランド肉があることなどが似ているから」(49歳女性)
「隣り合う県で、同じ海なし県だから」(62歳男性)
「歴史的につながりがあるから」(60歳男性)
3位 奈良県(9.6%)
3位は「奈良県」でした。滋賀県と接してはいないものの、南側の近い位置にある奈良県。かつて日本の都・平城京が置かれていたことから、世界最古の木造建築とされる「法隆寺」や、高さ約15メートルの大仏が安置される「東大寺」などの寺社仏閣が数多く残っています。
奈良県南部には高く険しい山々の紀伊山地が広がっており、古くから修験道の地とされ、一部の地域が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。春に山桜が咲き乱れる名所としても有名です。吉野杉、吉野葛などの名産品もあります。
ライバルだと思う理由
「滋賀県も奈良県も名勝や史跡は多くあるが、宿泊する人は少なそう。その意味でライバル」(62歳男性)
「同じ関西圏でどちらも控えめな印象だから」(58歳男性)
「適度にのどかであり、大阪や京都のベッドタウンだから」(55歳男性)
4位 三重県(6.7%)
4位は「三重県」でした。滋賀県の南側に位置する三重県。県境近くにある伊賀市は、滋賀県甲賀市と並んで忍者の里として有名です。忍者の装いや忍術を体験できる施設があり、イベントも多く開催されています。伊勢湾沿いの鈴鹿市にはモータースポーツの聖地「鈴鹿サーキット」も。
三重県は伊勢湾と太平洋に面し、長い海岸線をもつことから漁業が盛んです。特にかきやのり、真鯛などの養殖業が盛んで、志摩半島の英虞(あご)湾では明治のころから真珠の養殖が行われています。また、皇室の御祖先をまつる「伊勢神宮」は世界的に有名。参道の周辺では名物の赤福や伊勢うどんが楽しめます。
ライバルだと思う理由
「特産品や目玉になるものはどちらの県にもたくさんあるのに、控えめなところが似ている」(60歳女性)
「海と湖の違いがあるが、どちらも水辺が広く、観光地として活気がある」(65歳男性)
5位 和歌山県(5.9%)
滋賀県のライバル県ランキング、5位は「和歌山県」でした。滋賀県と同じ近畿地方に属する和歌山県。海に面した温暖な気候と、面積の8割以上が山地という地の利を生かして段々畑が多く作られ、柑橘などの生産が盛んです。とりわけ、みかん、梅、柿の収穫量はそれぞれ全国一。
太平洋に面した地域は「南紀白浜」と呼ばれ、波がおだやかなうえ真っ白でさらさらな砂浜が続く、まるでリゾートのような雰囲気。温泉があり、パンダに会える「アドベンチャーワールド」も人気です。奈良県や三重県との県境に近い高野山や熊野は、世界遺産にも登録される修験道の聖地。
ライバルだと思う理由
「滋賀県も和歌山県も、そのほかの近畿の県と少しイメージが違っているように感じるので」(53歳男性)
「高野山の空海と、比叡山の最澄というイメージから」(56歳女性)
6位 大阪府(5.2%)
6位は「大阪府」でした。関西一の大都市、大阪。全国で2番目に小さな面積に800万人以上が暮らしています。商業の町として発展してきた歴史があり、中心部に多く流れる堀や川は全国から集まる物資を運んだ名残り。市街地を流れる一級河川の淀川は、滋賀県の琵琶湖を起点としています。
大阪を代表する観光地といえば、「道頓堀」、「大阪城」、「海遊館」、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」など。グルメでは粉もの文化とだし文化が大阪らしさだといわれています。たこ焼き、お好み焼き、きつねうどんなどが定番で、串カツ、豚まんなどの店も充実しています。
ライバルだと思う理由
「琵琶湖の水が大阪でも使われていると聞いたので」(48歳男性)
「滋賀県民の決め台詞が『琵琶湖の水止めたろか』だと知ったので」(44歳男性)
7位 茨城県(4.4%)
7位は「茨城県」でした。滋賀県の琵琶湖は広さが日本一ですが、茨城県の霞ヶ浦は全国第2位。わかさぎやしらうおの漁が行われているほか、釣りやクルージングなどのアクティビティも盛ん。冬場は渡り鳥の飛来地として重要な役割を担っています。
茨城県は大部分を平野が占め、首都圏の近郊産地として、れんこん、白菜、小松菜、ピーマンなどの野菜が栽培され、これらの野菜は収穫量が全国1位。メロンにいたっては、25年連続で日本一となっています。納豆や干し芋づくりも盛んです。
ライバルだと思う理由
「どちらの県にも有名な湖があるから」(45歳女性)
8位 埼玉県(3%)
8位は「埼玉県」でした。東京のベッドタウンでもある埼玉県は、人口が全国で5番目の多さ。「さいたま新都心」エリアには行政機関や企業、ホテル、大型商業施設などが集合しています。一方で近郊産地としての重要な役割も担っており、深谷市のねぎや川越市のさつまいもなどが有名です。
ライバルだと思う理由
「映画の『翔んで埼玉』で取り上げられたから」(48歳男性)
8位 愛知県(3%)
8位には「愛知県」も入りました。滋賀県の南東に位置する愛知県は、人口が4番目に多く、自動車や自動車部品などの製造業が盛んな県。一方で農業の産出額も全国8位となっており、キャベツやトマト、いちごなどが主な品種です。「みかわポーク」や「名古屋コーチン」の産地であり、「八丁味噌」などの豆味噌文化が根付いています。
ライバルだと思う理由
「徳川、織田、豊臣ゆかりの地だから」(58歳女性)
8位 兵庫県(3%)
8位には「兵庫県」も。滋賀県と同じ近畿地方に属する県で、北は日本海、南は瀬戸内海と太平洋に面した気候風土が豊かな県です。南部には日本有数の国際貿易港・神戸港、吊り橋として世界最大級の長さを誇る「明石海峡大橋」、白鷺城の異名をもつ「姫路城」などの見所がそろい、日本海側には歴史ある「城崎温泉」があります。
ライバルだと思う理由
「大阪に接している同士、ライバル関係にありそう」(63歳男性)
滋賀県のライバル県は「近さ」と「琵琶湖」がポイント⁉
滋賀県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「京都府」、2位「岐阜県」、3位「奈良県」という結果になりました。ご自身のイメージと比べると、いかがでしょうか。
まず、「滋賀県にライバルの都道府県はあると思うか」の質問では、半数以上の方は「ないと思う」と回答。滋賀県にはライバルとして明確に認識されている都道府県はないようです。そのせいもあって、ランキングでは大きな差はつかず、滋賀県の近隣県が上位に多く並んでいます。
「近いから」という理由以外では、琵琶湖の水を供給しているからという理由で「大阪府」、琵琶湖に次ぐ広さの霞ヶ浦があるからという理由で「茨城県」もランクイン。やはり滋賀県といえば琵琶湖を連想するという方が多いようです。そしてライバル県ランキングではめずらしく、「北海道」が上位に入っていませんでした。
ライバル視するポイントは人それぞれ違うようです。あなたも、ご自身の出身地や今住んでいる地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。
調査時期: 2025年11月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計307人(男性: 223人、女性: 84人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
