暗号資産の楽しさは実際に保有してみることさらに広がります。今回は、暗号資産を手に入れるための具体的な方法についてご紹介します。
暗号資産を手に入れるポピュラーな方法のひとつが、暗号資産取引所で購入する方法です。日本国内の暗号資産取引所の場合、購入までの一般的な流れは以下の通りです。
(1)口座開設をする
口座開設には年齢制限があります。2022年4月1日から民法の改正により成人年齢が18歳に引き下げられたことから、18歳から保護者の同意なしに投資ができるようになりました。取引所にもよりますが複数の取引所が成人年齢引き下げに対応しています。口座開設は本人確認のための書類を提出して申込み、審査ののち開設が行われます。
(2)日本円を入金する
口座が開設されたら、まずは日本円を入金します。入金方法は取引所によって異なりますが、クイック入金と呼ばれるインターネットバンキングを利用したリアルタイム入金が主流となっており、その他銀行振込やコンビニ端末を利用した方法などがあります。自分が希望する入金方法を取り扱っている取引所を選びましょう。また入金方法によっては手数料がかかりますので、各取引所の入金手数料がいくらに設定されているか確認することも大切です。
(3)日本円を暗号資産と交換する
いよいよ暗号資産を購入します。銘柄選びのポイントは価格、そしてそれぞれの暗号資産の成り立ちや特長を知ることです。暗号資産の価格や取引画面はログインしなくても見ることができる取引所もありますので、口座開設前に確認してみましょう。ビットコインなどは1BTCあたり約300万円(2022年10月5日時点)ですが、数百円分だけ購入するということも可能ですので、自分に合った金額で購入しましょう。主要な暗号資産の特徴は次回ご紹介します。
また暗号資産取引所には「取引所」だけでなく「販売所」がある場合もあります。初めて暗号資産を購入する人にはこの「取引所」と「販売所」の違いに戸惑うかもしれません。「取引所」は基本的にはユーザー同士で取引を行い、「販売所」は取引所と取引を行います。「取引所」はフリマアプリ、「販売所」は通販サイトに例えるとイメージしやすいでしょうか。
購入するだけじゃない! 楽しく暗号資産をかせぐ、〇〇 to earnとは?
暗号資産は購入するだけでなくもらうこともできます。例えばSBIホールディングスやモーニングスターでは株主優待として、暗号資産のひとつであるXRP(エックスアールピー)を選択することが可能です。またクレジットカードを利用するとポイントのように暗号資産が付与されるというサービスも登場しました。
そして最近話題になっているのが暗号資産を「かせぐ」方法です。” Play to earn” や”Learn to earn” など、 “〇〇 to earn” と呼ばれ、これはゲームをして遊んだり、情報コンテンツ動画を視聴し学習することで、報酬として暗号資産がもらえるというものです。
遊んでいるだけでなぜ報酬がもらえるのか不思議に思うかもしれませんが、ゲームを盛り上げ、付加価値を作るユーザーであれば、そのユーザーが使うアイテムの購入が促されるなど他のユーザーに影響を与えゲームに利益をもたらします。企業のサービス紹介動画であれば、視聴してもらうことでPR効果になります。ユーザーに期待する行動の見返りとして報酬が付与されるのです。
海外では平均年収の数倍を稼ぐ若者も出てくるなど注目されていますが、ゲームに参加するためにゲーム内通貨やアイテムを購入しても、初期投資を回収できないケースもありますので注意しましょう。
今回は暗号資産を手に入れる方法をご紹介しました。次回はビットコインやXRPなど、具体的な銘柄の特徴について紹介していきます。