あなたの周りにもいませんか? ジャケットのボタンを留め過ぎている男性。普段私服でお仕事をされる方にありがちなパターンです。ご存じでしたか? スーツのみならず、ジャケットボタンの留め方にはルールがあったことを!
学校では教わらなかったジャケットのボタン留めNGを、スタイリスト森井が一刀両断。
■NG1.着席時にジャケットボタンを留める!
ご存じでしたか? 着席時にジャケットのボタンを外すことが失礼に当たらないことを! もちろん、世代による価値観の違いはあるかもしれません。しかし、ジャケットを綺麗に見せる視点においては、着席時のボタン留めはNGだったのです。
人間のおなかは座っているときが一番張ります。ボタンを留めていることでテンションが張ることで、生地のシワの原因になってしまうでしょう! スーツを大切に着るという視点からも着席時にはボタンをさり気なく開けてください。
■NG2.一番下のボタンを留める! NG理由は……?
では、立っているときはどうでしょうか? 人前に立つときは、上のボタンのみ留めましょう! 日常的にスーツを着る方には一般的な暗黙のルールですが、ジャケットの下ボタンは、どんなときも留めません。
諸説ありますが、ジャケットのカッティングは、ウエスト部分から下に掛けて緩やかに広がっています。下ボタンを留めることで、その広がりが崩れてしまうからと言われています。
ジャケットの適正サイズの選び方は、ジャケットの上ボタンのみ留めた状態で、こぶしが一つ入る程度のフィット感です。もし、こぶしが2つ入る場合はサイズが大きすぎるので注意が必要です。
■NG3.段返りジャケットの一番上ボタンを留める!
例外的に上のボタンを開ける型のジャケットが存在します。段返りの3つボタンをご存じでしょうか? ジャケット襟の折り返しによって、3つボタンの一番上ボタンが隠れているジャケットを言います。このタイプでは、一番上のボタンは留めません!
襟の折り返しからも分かるように、上のボタンは飾りだからです。こちらも諸説ありますが、イギリス発祥のスーツはもともと3つボタンタイプが多く、Vゾーンを広く見せたいという意図から段返りの3つボタンが生まれたと言われています。
ボタンがあるから留めるのではなく、きれいに見せる着方を考えましょう!
<著者プロフィール>
森井良行
「ユニクロさえもカッコよく」をキャッチフレーズに、大人カジュアルとして、エレガントカジュアル(エレカジ)を提唱。渋谷・有楽町etc.ショップをまわり、その人だけに似合う服をコーディネートする買い物同行サービスの実績は、のべ3,000人を超え、97%の独身顧客が「女性にほめられた」という。公式サイト「エレカジ」ではコーディネート事例や「モテるファッションアイテム」を日々紹介中。
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