六本木にオープンした「だしの虜」。ラーメン好きの間で話題沸騰。驚きなのが、住所非公開、DMで予約して訪問するスタイル。

そんな「だしの虜」で食べられるつけ麺は、昨今人気のある“昆布水”のつけ麺。なんでも、オープンまでに100以上の出汁を開発したんだとか。これはもう、ひと口啜れば「だしの虜」になること間違いなし。何が何でも予約して食べるしかないです!

【こんな人におすすめ】
・こってりよりも、淡麗系が好み
・味変しながら、ゆっくりとつけ麺を味わいたい
・“住所非公開”とか“予約制”とか言われると気になる
・昆布水のつけ麺って、やっぱり良い

盛り付けも美しいつけ麺。まさに、見た目からも虜になりそう。昆布水は見た目には表れていませんが、食べたら感動レベル。さて、早速「だしの虜」のつけ麺を紹介していきます!

■住所非公開、六本木駅からアクセスしやすい「だしの虜」

なんといっても「だしの虜」は予約制。まずは、インスタグラムでDMを送ります。ハイライトからお店のカレンダーの状況も確認できます。

筆者が行きたかった日程は、あいにく”△”。とはいえ、どうしても食べたいので、とりあえずDMを送付してみます。

わりと早めに返信がきました。

「明日は14時のお席のみご案内可能ですがいかがでしょうか?」

おやつが“昆布水つけ麺”になりそう。それでも躊躇なく、行く旨を連絡。

その後のやり取りで、住所を教えてくれました。いつの日か食べログに住所が誤って公開されそうですが……ここでは詳細な場所は伏せておきます。

が、せっかく読んでくれた方に向けて、ギリお伝えできることは六本木駅から徒歩3分で到着するので、アクセス良かったです。

■高級感のある店内でゆったり、和食器のオシャレさに惚れ惚れ

予約制とはいえど、通りがかりの人も空きがあれば、入店できるらしい。一応、ラーメンメニューは店外にありますが、目立つような場所にはありません。大通りには面しておらず、ブロック塀で囲まれています。

中の様子が全く見えない「だしの虜」の扉を開けると……そこには小料理屋のような世界が広がっていました。

イメージは、某ドラマの着物のママさんのお店みたい(笑)ちなみに、実際店員さんは、真っ黒い服でワンオペでした。

入店した瞬間に思ったのは、卓上や厨房にある和食器の多さ。ほとんどのラーメン屋さんは、ステンレスの入れ物にトッピング入れたりしてません? なのに「だしの虜」は、厨房の中でも和食器を使用していたんです。THE高級感。

メニューはテーブルの上に置いてあり、代金は食後に払うスタイル。さぞかし高級なつけ麺だろうと身構えていましたが、高いメニューでも2,000円は超えていない! 嬉しい! つけ麺オンリーで“松竹梅”の3段階。

・梅 昆布水つけ麺    1,380円
・竹 味玉昆布水つけ麺  1,500円
・松 特選昆布水つけ麺  1,800円

ん-、“竹”か“松”かどちらにするか。悩んだ挙句、“松”だと海老雲吞がセットになるということで、「特選昆布水つけ麺」をオーダー。

待っている間にきょろきょろ。“おすすめの食べ方”、“開発秘話”、“素材のこだわり”について丁寧に書いてあったので熟読。

そして、何より目をひいたのが卓上調味料。なんと全部で10種類! 味変を思う存分楽しめますね!

着丼を待っていると、店員さんに「好きな器を選んでください。」と言われました。

「日本酒ですか…・・・・?」

どうやら味変アイテムを楽しむため、空の小丼を使わせてくれるらしい。今までの味変問題(=味変に味変を重ねると、味がよく分からなくなるトラブル)を解決する方法ですね。なんとなく、強そうな龍が描かれた小丼を選んでみました。

■10種類の厳選された味変アイテムで、昆布水つけ麺を堪能

5分ほどで着丼。おー! 麺線も整い、トッピングも見栄え良く盛られている。さすが特選、実に贅沢。

  • 松 特選昆布水つけ麺 1,800円

おすすめの食べ方を実践していきます。

【1】まずは、小丼に麺を少し入れ、藻塩で食べる

麺リフトしてみると、昆布水に麺が浸っているのは一目瞭然。昆布水の濃度は、最近食べた中で過去一。塩をつけて食べてみると、素材の美味しさがダイレクトに分かります。

全粒粉の麺全体を覆う昆布水。藻塩を一緒に食べることで、出汁の旨味をじっくり味わえます。なんでも昆布水には、北海道産がごめ昆布をベースに気温や汁度に合わせて数種類の昆布と厳選した鰹節と煮干しを使っているらしい。

【2】スープを小丼に入れ、昆布水で割る

麺を食べる前に、良いにおいがしたので、とりあえずスープだけで飲んでみました。このスープ、筆者のドストライクでした。鶏の旨味が全面に出て、カエシの醤油もコクがある。淡麗醤油の清湯スープ。正直、昆布水よりもスープ推しでも良いと思うレベル(笑)

この濃さで麺を堪能したかったので、昆布水で割ることなく麺を浸けます。

なんとびっくり。昆布水の粘度の高さが影響し、スープがしっかりと麺に絡みます。これは最高すぎる。さらに昆布水は麺を啜りやすくしてくれます。のど越し最高。

スープだけでも十分美味しさは感じたのですが、昆布水と合わさることでスープの旨味が増していくんです。考えた人天才!

特選つけ麺の特権の海老雲吞は、スープの中に入っています。こんなに大きい雲吞でした。

【3】小丼に梅出汁を注ぎ、出汁の違いを感じる。次に柑橘出汁でさっぱりと。

ここからは卓上調味料を使用していきます。まずは梅出汁。梅の風味と昆布だしと一緒に食べると、後味に旨味が残る感じ。

柑橘出汁なんてあるんですね。はじめて見ました。少し苦味も感じる柑橘出汁。好みが分かれそう。

【4】スパイスと旨味で美味しさの相乗効果を堪能

筆者が清湯スープの次に好みだったのが、こちらの組み合わせ。“とろろ昆布・鰹節・出汁醤油”!

王道かもしれませんが、とてもしっくり。ハマりました。今までの味変の中でも一番旨味が増した気がします。鰹節と出汁醤油も良い仕事ぶり。

ちなみにスパイス系は、”黒胡椒”、”山椒”、”黒七味”をブレンド。これもこれで、新たなるアクセントが追加された感じで美味。

味変を楽しんでいたら、あれよあれよという間に麺がなくなっていきました。ただ、ゆっくり食べていたこともあり、かなり満腹。最後のひと口は、清湯スープで締めました。

じっくり昆布水つけ麺を楽しみ、まさに「だしの虜」になりました。また、予約して食べに行きます! 暑い夏に並ばなくて良いのもありがたい!

ごちそうさまでした。