屋号にインパクトのありすぎる「ダメな隣人」。屋号だけでなく、店舗の仕掛けにもイ ンパクトがありすぎました。驚いたのが卵が卓上にあり、卵食べ放題ということ。ラーメン大好きすぎる筆者も、驚きのあまり思わず三度見してしまいました。本記事では、「ダメな隣人」の全くダメではない仕掛けをお伝えします。

人形町だけでなく新宿にも店舗あり! 一度見たら忘れられない卓上

人形町に店舗があることはご存じの方も多いはず。しかし、「ダメな隣人」は新宿にも店舗があるのです。新宿の店舗は新宿東口から歩いて5分。西武新宿駅からだと1分ほどで到着します。早速、足速で「ダメな隣人」へ。筆者は一瞬、お店を通り過ぎてしまいました。なので、店舗前のラーメンの動くオブジェを目印に歩くのがおすすめ。それと“菅野製麺所”の看板も見逃さないように!

お世辞にも入店しやすいとは言えない店舗。入口が奥まっている印象、そして何より店内の「ダメな隣人」の独創的な世界感がすごいことに! 恐る恐る足を踏み込むと……照明が薄暗い店内に、壁にカラフルな色で絵が一面に描かれています。壁には絵がとてつもなく強調されています。なんでも、某有名な世界的アーティストのアート作品らしい。

今まで数多くのラーメン屋に行ってきましたが、なかなかラーメン屋にはない雰囲気です。どちらかというとBARとかお酒が提供されそうな勢い。どうやらストリートスタイルのラーメン屋をイメージして作られているそう。

ただこのお店、BARではなく間違いなくラーメン屋。なぜなら、入口左に堂々と券売機があり、そして先客が麺を啜っているのが見えます。

さて、何を食べよう……やはりここはお店の一押しであろう「特製ラーメン」をチョイス。それからサイドメニューの「黒毛和牛せいろご飯」も。ラーメンだけでなく、肉も好きな筆者にとっては最高です。

気前が良すぎてもはや心配レベル! 豪華すぎる卓上

席に着くなり、びっくりしたのは、各卓に置かれた“山積みの卵”。このご時世に卵食べ放題はやばすぎるよ。「特製ラーメン」と「黒毛和牛せいろご飯」が到着したらありがたく、生卵トッピングしよう。

また、卵のインパクトで、ちょっと存在感が薄目ですが、“ピンセットでつまむ木箱に入った海苔”も食べ放題。安い海苔ではなく、嘉永2年創業の山本海苔店の海苔。以前、高級な手巻き寿司のお店でも同じような箱に入った海苔が食べ放題だったような……あの時は単価も高かったような……「ダメな隣人」の企業努力に拍手喝采!

その他の卓上調味料は下記の通り。どれもこだわりが感じられます。

・元禄12年創業のにんべんの鰹節粉
・こだわり抜いた本醸造の濃口新本格醤油
・削りたての黒胡椒(ボタン押すと自動で黒胡椒引いてくれる機械使用)
・オリジナルスパイスで作り上げたニラ胡椒

あまりにも卓上調味料が豪華すぎて、“ラーメン屋はトッピングで客単価を上げている”という筆者の固定概念が覆されてしまいます。

気前が良すぎてもはや心配レベル! 数えられないほどのチャーシュー、はみ出そうな黒毛和牛

本記事では卓上調味料について詳しく説明させてもらいましたが、実際はじっくり卓上調味料を観察する暇もなく、爆速で「特製ラーメン」の着丼。実測してないですが、3分くらいの体感。「特製ラーメン」を追って、「黒毛和牛せいろご飯」も到着です。

  • 特製ラーメン1,180円/ 黒毛和牛せいろご飯550円

肉!肉!

「特製ラーメン」チャーシューが何枚あるか分からないほどトッピングされてそう。そして、“黒毛和牛せいろご飯”は、“黒毛和牛”が贅沢にご飯の上にのっています。食欲をそそられますね。「特製ラーメン」を拡大するとこんな感じ。見た目からも食欲をかきたてます。

透き通るスープ。冷めないうちに、まずは、ひと口。

生姜がかなり聞いていて、イメージする醤油スープとは一味違います。物足りなさは感じないのに、野菜の旨味だけで作るスープ。考案したビストロのシェフすごすぎませんか?

お次は麺リフト。菅野製麺所の麺は、お店のおすすめ“太麺”を選びました。正直、もっと太いのかと思っていたので、もはや個人的には“細麺”の部類だと思います。菅野製麺所の得意とする全粒粉入りのストレート麺!

このチャーシューの量が半端ない。実をいうと、チャーシューが何枚あるか数えようと思っていました。ですが、量が多すぎて途中であきらめました。薄目スライスで、低温調理のレアチャーシュー。しっとりしていて、美味でした。

レアチャーシューだけでなく、バラチャーシューも入っているんです。なんと贅沢。肉厚トロトロで絶品でした。

「特製ラーメン」はある程度食べ進めたので、お次は「黒毛和牛せいろご飯」。見るからに美味しそう。ここに、生卵を入れて“すき焼き風”にしてみました。

まずは、ひと口。

うま! 美味しすぎて、脳が震えるやつです。

黒毛和牛が口の中でとろけます。甘タレも良い感じ。白米との相性抜群。最強の組み合わせ。米の炊き加減も程よいかたさでした。正直、サイドのライスは普段頼まない方も多いと思いますが、「ダメな隣人」の「黒毛和牛せいろご飯」は絶対に食べたほうが良いです。ぜひ、騙されたと思って食べてみてください!

正直、このご時世に卵を2個使うのは心苦しいですが……「黒毛和牛せいろご飯」だけでなく、「特製ラーメン」にも“生卵トッピング”しちゃいました。スープに生卵が溶け込んで、とってもまろやかになりました。

また“木箱に入った高級海苔”の存在をお伝えし忘れましたが、しっかり序盤で「特製ラーメン」にトッピングさせていただきました。

かなり量があったのですが、美味しかったのであっという間に完食しました。ごちそうさまでした!「ダメな隣人」は、独創的な世界観のラーメン屋さんで、びっくりするような仕掛けがたくさんあっておもしろかった。「ダメな隣人」に乾杯!