そういえば、ラーメンの色って大体決まっていますよね。鶏白湯は白っぽくて、醤油・味噌・家系は茶色。そんな固定概念を覆すようなラーメンを新宿で食べてきました。駅直結新宿ミロードにある「メンショーサンフランシスコ」の「抹茶鶏白湯ラーメン」です。そう、スープの色は“緑”! 抹茶×鶏白湯、果たしてどんな味がするのか?!

サンフランシスコの大行列店が東京へ逆輸入上陸

ラーメン好きの方なら「麺庄」の庄野氏をご存じかもしれません。とにかくこの方、凄すぎるのです。東京にある「MENSHO」や「麺や庄の」や、国内外に12店舗の異なるコンセプトのラーメン店を展開しています。ちなみに国外はアメリカ、インド、タイ、中国に店舗を構えています。そして、受賞歴も素晴らしい。TRYラーメン大賞部門別第1位、ラーメンWalker新店全国1位など、多くの受賞実績を持ち、ミシュランなどグルメ誌にも掲載。オーストラリア羊肉のアンバサダーや、米国Twitter本社でゲストシェフを務めている方です。

そんな庄野氏が手掛ける店舗が新宿ミロードにある「メンショーサンフランシスコ」。2018年頃にオープンしていたのですが、今回初訪問。期待値が高まります! インスタでもよく見かけるラーメンです。

そんな「メンショーサンフランシスコ」は、新宿ミロードの7階にあります。新宿ミロードは新宿南口の改札を出てすぐのエスカレーターを登ると到着します。コラボカフェやオムライス専門店、パスタや韓国料理、点心料理などがあり、若い人で賑わっている印象。そんな店舗が立ち並ぶ中、「メンショーサンフランシスコ」は店外観からキラキラオーラを放っていました。白を基調としていて、オープンな店構え。ラーメン屋に入りにくい女性も抵抗感なく入れると思います。

さっそく券売機で、食券を選びます。さすが、アメリカ仕込みからなのか新宿という場所からなのか分かりませんが、ヴィーガン対応・アレルギー対応がしっかりなされてます。一番人気はおそらく「白トリュフ香る和牛ローストビーフのせ鶏白湯ラーメン」、その他には「柚子香る和牛ローストビーフのせ鶏白湯ラーメン」、「ヴィーガン担々麺」、「手揉み中華そば」もありました。時期によって限定麺もあります。ちなみに筆者が訪問したのは、年末年始だったので「ご褒美らぁめん」がありました。

ただ、迷わず「和牛ローストビーフのせ抹茶鶏白湯ラーメン」をチョイス。強烈なインパクトに惹かれました。

鶏白湯が強めな「和牛ローストビーフのせ抹茶鶏白湯ラーメン

店内は思った通り、海外からの旅行客も何組かいました。お酒も盛大に飲んでいて楽しそう(笑)

さて、インスタで何度も見かけた緑のラーメンは5分ほどで着丼。やはりエスプーマのような緑色のスープ。その上には、牛蒡チップと青菜、葱。そして、和牛ローストビーフ! 和牛ローストビーフがのっているのは、なんだか海外っぽいですよね。

早速スープをひと口。思ったより抹茶の味はしません。なので、鶏白湯が強め。鶏白湯が好きな人には最高です。このスープの引き立て役は、素揚げされた牛蒡チップと青菜。相性抜群でした。

とても大ぶりなローストビーフ。なんとなく良い肉な気がします。「メンショーサンフランシスコ」では“和牛ローストビーフ”の使用頻度が高いので、一押しなんでしょうね! 豚チャーシューに食べなれているので、若干違和感はありましたが、和牛ローストビーフ自体とても美味しかったです。

麺の硬さは、硬めでオーダー。パツパツ食感の中細ストレート。麺の存在感もあり、緑の鶏白湯スープと絡みます。小麦感が強く、好みの麺。たぶん麺にもこだわりが詰まってて、研究に研究を重ねてそう。

なんとなく、チャーシュー丼も頼みました。炙った香ばしい香りのする豚チャーシュー丼。食欲をそそります。ゴロゴロと豚チャーシューが入っていて、甘タレも豚チャーシューだけでなく、ご飯にも染み渡り最高! そして、マグカップに入っていてオシャレ!

サイドメニューはチャーシュー丼の他にも「西海岸サラダ」や「和牛カリー」や「もちもち水餃子」など色々あります。「おつまみ盛り」とかもあるので、わりとゆっくりできるお店ですね。

「和牛ローストビーフのせ抹茶鶏白湯ラーメン」の見た目のインパクトはものすごくあるけど、意外と鶏白湯。それでもスープと麺、トッピングの相性などは緻密に設計されています。

なんか海外っぽいけど、日本っぽい。まさに逆輸入をうまく利用しているラーメン。海外の人にも日本の人にも受け入れられるラーメンを創る庄野氏に拍手喝采。麺庄グループのスタンプカード作ったので、他の店舗にも通わないと。