2023年の発売時から話題を集めているパナソニックの電気シェーバー『ラムダッシュ パームイン』。デジタルガジェットを思わせるデザインが特徴で、まるで音楽プレイヤーかワイヤレスイヤホンのような、とてもクールな外観だ。

SNSでは「ちゃんと剃ってくれるし夕方ヒゲも気にならない」「このサイズでこんなにパワフルとは」などの声が上がっているが、グリップがないのにスムーズに剃れるのか、高級機の価格帯でも満足しうる機能がそろっているのか、気になる点はたくさんある。

今回、上位モデルの『ラムダッシュ パームイン ES-PV6A』を試用する機会を得たので、その使い心地をレビューしていこう。

  • パナソニックの電気シェーバー『ラムダッシュ パームイン ES-PV6A』。オープン価格で、公式通販サイトの価格は4万1,580円

手のひらサイズでも、5枚刀とパワフルなリニアモーターをしっかり搭載

実際に製品を手にとり、まずはそのコンパクトさに驚いた。サイズは72(W)×45(D)×57(H)mm。市販のシェーバーの約1/3くらいのサイズ感だろうか、ポン、と手のひらにのってしまう。

重量はそれなりにあり、約145g(キャップを除く)。カラバリはホワイトとブラックで展開している。特筆すべきは、海水由来の素材NAGORIを使った外装が非常に上品なこと。

これが洗面所に置いてあったら、知らない人は陶器製のアロマストーンか何かと勘違いするだろう。

  • ユニークな形状で質感も良い。これなら生活感も出ない(写真はプレゼントキャンペーンで提供の専用置台を使用したところ。詳細は後述を参照)

  • まさに手のひらサイズ

マグネットのキャップを外すと外刃が現れた。本製品は5枚刃システム。ちなみに刃とリニアモーターは、従来のラムダッシュ製品と同じものが採用されている。

  • マグネットで外れる仕様

  • 真上から。5枚刃システムを採用した

しかし、どうやって使うのだろう? 側面には液晶画面はおろか、ボタン類も一切見当たらない。そこで底面を確認すると、なるほど電源らしきボタンを発見。スイッチをオンにすると、パワフルな駆動音とともにシェーバーの振動が始まった。

  • 底面に電源らしきボタン

■グリップがないからこその、剃りやすさ

グリップがないので、はじめは持ち方もおぼつかない。こんな電動シェーバーは初めてだ。手で包みこんだら良いのか、指先でつまんだら良いのか――。

それでも顎の下に当てると、スムーズな剃り心地が伝わってくる。外刃にクッション性があるので、肌にも優しく当たっているのが分かる。

顔の輪郭、凹凸にあわせて浮き沈みする接地面。顎下、頬、鼻の下などをひと通り剃ってみたが、撫でるような軽いタッチでもよく剃れる。

  • モーターの高周波の駆動音とともに、ショリショリ言いながらヒゲが剃れていく

電動シェーバーは重いと手が疲れるが、重さがないとうまく剃れない。本製品は一般的なサイズのシェーバーの2/3ほどの、まさに適度な重さ。そして刃に近い部分を握るため、剃りたいところに思い通りの強さでアジャストできる。

特に顎下は、グリップがある市販のシェーバーでは個人的に剃りにくさを感じる(実際、いつも剃り残している)が、本製品ならストレスなく剃れる。

なぜ、可愛らしい外観のわりにこんなに剃り味が鋭いのか。本製品はコンパクトながら、ラムダッシュPROに搭載している5枚刃システム×ラムダッシュ史上最速のリニアモーターを搭載しているのだ。また肌の負担を抑えながらもヒゲの濃さに合わせてハイパワーな剃り味を実現するラムダッシュAI+にも対応。スペック上でも妥協がない。

  • こちらは内刃の様子。ヒゲを切断する内刃の刃先角度を30°まで鋭角化しており、硬いヒゲもしっかり剃る

個人的には、泡メイキングモード機能も気に入った。本製品の電源ボタンを2秒間、長押しすれば泡メイキングモードが発動。適量の洗顔料(スクラブなし)あるいは液体ボディソープを手のひらにとり、少しの水を加えたものを本製品で泡立てることができる。15秒後にはシェービングモードに戻るので、そのまま肌に当てて剃り始められるというわけ。

  • 泡メイキングモードならフワフワの泡をつくれる。肌が弱い筆者にはとても嬉しい。防水設計(IPX7基準)により、風呂でも安心して使える

またUSB Type-Cで充電できるのが非常に便利。たとえば旅行や出張に持っていったときに、万が一、充電切れになっても「専用のACアダプタを持ってくるの忘れた!」なんて慌てずに済む。ちなみにカタログによれば、使用日数はフル充電の状態から1日1回約3分間の使用で約14日間使用できるとのこと。

  • 専用のACアダプタは必要ない(一般的な充電器が使用できる)。満充電までは約2時間かかる

旅行、出張という利用シーンには、同梱される収納ケースも活用したい。セミハードタイプの立派なケースで、製品をすっぽり無駄なく包みこむ。何しろコンパクトなのでPC、書類、着替えなどをパンパンに詰め込んだ出張用ビジネスバッグのすき間にも難なく入る

  • コンパクトな収納ケース。このサイズに慣れてしまうと、従来製品の大きな収納ケースが許せなくなりそう...

なおパナソニックでは『ラムダッシュ パームイン ES-PV6A』の購入後、WEBで応募すると本体と同じ色・素材の専用置台をもれなく提供するキャンペーンを実施中だ。購入期間は2024年4月1日から2025年1月31日まで、応募期間は2024年4月1日から2025年2月17日16時59分まで。またパナソニック公式通販サイト、Panasonic Store Plus楽天市場店で購入すれば、キャンペーンに応募せずとも置台が提供される。詳細は公式サイトを確認のこと。


本稿ではホワイトモデルを紹介したが、ブラックモデルも精悍な見た目で清潔感がある。本製品のクールなガジェット感は、幅広い年齢層の男性に刺さるだろう。住宅のインテリアと調和するため、洗面所にも出しっ放しにできる。またコンパクトなので旅行にも出張にも気軽に持っていける。汎用性のあるUSB Type-Cで充電できるのも心強い。毎日使うものだから、性能にもデザインにもこだわりたい――。そう思う人は、試してみてはいかがだろうか。