はんぺんのフライとか、それにチーズを挟んだやつとかって、串カツ屋とか居酒屋のおつまみに、よくありますよね。あの、かりっとした衣に包むには最適解なんじゃないかとすら思える、熱でふくらみ、ふわりとしたはんぺんの食感。たまに食べると、やっぱりうまいなぁと感動してしまいます。

我が家の場合、特に妻がはんぺんフライ好きで、たまに家でフライを大量に揚げるときなんか、はんぺんは必須。むしろメインくらいの位置づけとなります。

  • ある日のフライ晩酌。はんぺんがいちばん手前に

先に断っておきますが、今回のレシピは僕が考えたものではなく、そんな妻のアイデア。完全なるパクりです。

成り立ちとしてはですね、ほら、パン粉やバッター液を用意して、たっぷりの油を使うフライものって、作るのにちょっと気合いがいるじゃないですか。たまにえいやっと作るものというか。そこである日、もっと気軽にはんぺんフライっぽいものが作れないかなと考えた妻が、はんぺんをあぶらあげに包んで焼きてみたらどうかな? と思いついて、試してみたんです。そうしたら、結果としては、ぜんぜんはんぺんフライではなかった。けれどもそれはそれとして、あぶらあげのザクっとした食感と、はんぺんのふわふわ感があいまって、めちゃくちゃ美味しい料理だったんですよね。以来、「はんぺんをあぶらあげで包んで焼いたやつ」として、我が家の定番料理になったという。

想像の5倍は簡単

では作っていきましょう。といっても、本気で簡単です。想像の5倍は簡単です。

まず、ごく一般的なあぶらあげを、半分に切りましょう。

  • このように

次にはんぺんを、このあぶらあげに無理なく収まるくらいのサイズにカットしてください。

  • こんなもんか

そのはんぺんを水平にカットし、ほどよき大きさに切ったスライスチーズを挟んだバージョンなども用意すると、なお嬉しいでしょう。

  • こうです

そうしたら、あぶらあげを開いてはんぺんを詰めましょう。

  • こう

さらに、めんどうならやらなくてもいいですが、口のところをつまようじで波々に刺して、閉じておきましょうか。

  • 波の数を分けると、チーズ入りとなしがわかりやすい

あとはもう、フライパンにのせて焼くだけ。写真では、なんだかいつものクセで薄く油をひいてしまいましたが、よく考えたらあぶらあげに油分が含まれてるから、不要でしょうね。

火加減は中火くらいで、両面がこんがりするまで。

  • 最後に強火にして焦げ目をつけるとさらに良し

  • ぷっくり度がマックスだ〜

  • お皿に盛って

さて、あっという間に完成してしまいましたが、今日はここからもうひとつ検証してみましょう。

というのも、初めて家でこの料理を作った時、まずはなにもつけずに味見をしてみたところ、先述のように、ぜんぜんフライっぽくはない、和風の味に感じたんですよね(材料からして当たり前)。なので素直に、おかか醤油をかけて食べたらそれが美味しくて、我が家ではずっとその食べ方。けど、せっかくなのでソースでも食べてみようかなと思いまして。

そこで今日は、以下の組み合わせを全て試してみます。

・チーズなし × おかか醤油
・チーズあり × おかか醤油
・チーズなし × 中濃ソース
・チーズあり × 中濃ソース

結果はどうだったか。はっきり言って、どれも美味しかったです。が、意外なことにソースが健闘。特に「チーズあり×中濃ソース」はビールにぴったりな美味しさ! っていうか、あれ? ソースで食べると割とはんぺんフライ感、出てるかも。

  • 「はんぺんのあぶらあげ包み焼き」4種の味で

というわけで、味つけは完全に好みの領域ですが、見て、食べて楽しいという意味では、「チーズあり×中濃ソース」を個人的におすすめします!

作りかた(8個ぶん目安)

【材料】

・はんぺん:1枚
・油揚げ:4枚
・スライスチーズ:お好みで

【作りかた】

1.あぶらあげを半分に切る
2.はんぺんをそこに収まるくらいの大きさに切る
3.チーズ入りの場合は、はんぺんを水平にカットし、ほどよい大きさに切ったチーズを挟む
4.開いたあぶらあげにはんぺんを詰め、つまようじで口をとめる
5.中火で両面こんがりと焼く
6.おかか醤油、ソースなど(おろしポン酢とか、他にもいろいろ合いそう)、お好みの調味料と薬味でどうぞ