酒場ライターのパリッコです。
この連載では、いつでもお酒のことばかり考えている僕が考えた、簡単で美味しいオリジナルおつまみレシピをご紹介します。
なるべく早く飲み始めたいので、できるだけ簡単で、失敗なく、お手頃! そんなおつまみで、今夜も楽しく飲みましょう〜。
“手を抜く”のがポイント! マーガリンとソーセージのジャンクなハーモニー
先日、仕事の締め切りがやたらと重なり、ものすご〜く忙しい1日がありました。それはもう、お昼ごはんを食べる時間も惜しいくらい。
そこでキッチンへ行くと、買ってあったフジパンの「ネオバターロール」を発見。それを大急ぎで食べて、また仕事に戻ろうかと思ったんです。
ちなみにネオバターロールとは、小さめのロールパンのなかに、マーガリンが入っているパン。ちょっとジャンクな味わいながら、たまに食べると美味しいんですよね。
ただ、いくらマーガリン入りだからって、そのままムシャムシャ2、3個ほおばるだけというのも、さすがに味気ない。そこで冷蔵庫から、プリマハムの「香薫」というウインナーを取り出してきました。
香薫は、比較的どこででも手に入る一般的なウインナーなのですが、ジューシー&スパイシーで、燻製の香りもしっかりと感じられるところが美味しく、我が家では品切れでない限りはこれを選ぶくらいに定番の一品。
いくら時間がないとはいえフライパンでさっと焼くくらいはたいした手間じゃない。それを切り込みを入れたバターロールに挟み、簡易ホットドッグにして食べようと思いついたわけですね。
大慌てで作ったそのドッグをひと口ほおばってみて驚いた。あっつあつでぷりっぷりのウインナーが、ほんのりと周囲のマーガリンを溶かし、その塩気とコクが、ただでさえ絶品な香薫の風味をブーストさせ、それをふわりとロールパンが包みこむ。
こんなにも雑な料理にも関わらず、脳がビリビリしびれるほどに美味しかったんですよ!
【材料】ひとつぶん
・ネオバターロール:1個
・薫燻:1本
【作りかた】
1.ネオバターロールの上部に切り込みを入れる
これがネオバターロール。切り込みを入れて開いてみると、
なかにマーガリンが入ってます。
2.しっかりと焼き目がつくまで、フライパンで薫燻を焼く
3.バターロールに薫燻を挟む
はい、これだけで完成!
「ネオバターロール香薫ドッグ」
わざわざ説明するほどでもないほどに簡単でしたね。これがまた、サイズが小ぶりなこともあり、ビールのつまみにもぴったりなんです!
ソーセージの熱でじゅわっと溶けたマーガリンがたまらない!
ちなみに、今回レシピとして紹介するにあたり、ひと手間かけてパンをトーストしてみたり、ケチャップ&マスタードを加えてみたりと、さらに美味しくなる可能性も探ってみました。
こんなふうにとか、
こんなふうにとか。
ところが意外や意外。手をかければかけるほど、いわゆる普通のホットドッグに近づいてしまい、あの、冷たいマーガリンが熱々のソーセージでじゅわっと溶けるジャンクな美味しさが失われてしまうんです。
なのでこの「ネオバターロール香薫ドッグ」の真骨頂は、あえて手を抜き、パンを温めたり、トッピングを増やさないことにあり!
世の中にはマーガリン入りのパンやソーセージにはいろいろ種類があるので、別の組み合わせが好きって方もいるかもしれません。そのあたりはお好みでいろいろ試してみてください〜。