数多くの豪華特典を備え、経営者や富裕層の利用者が多いことで知られる「ラグジュアリーカード」では、会員限定イベント「ソーシャルアワー」が毎月行われている。そんなラグジュアリーカードが2019年11月26日に、経営者向け法人決済用カード会員のみを対象とした「法人ソーシャルアワー」を初開催。その様子をレポートする。

  • 2019年11月26日に初開催された「法人ソーシャルアワー」の会場と料理

「ソーシャルアワー」の参加条件は?

「ソーシャルアワー」は厳選されたワインやシャンパンをテイスティングできるイベントで、2~3種のドリンクとフィンガーフードが提供される。現在、東京ではフォーシーズンズホテル丸の内 東京、パーク ハイアット 東京、アンダーズ東京、ウィスキーバーCABIN、大阪ではコンラッド大阪が会場となっており、それぞれ平日の夜に月1回開催されている。

料金は当日提供されるメニューによって異なるが、基本は1名につき2,200円または3,300円。同伴者は「ラグジュアリーカード」会員でなくても入場可能となっている。

「ラグジュアリーカード」には年会費5万5,000円の「チタンカード」、年会費10万1,000円の「ブラックカード」、招待制で年会費20万2,000円の「ゴールドカード」の3種類があり、「ソーシャルアワー」に参加できるのは「ブラックカード」と「ゴールドカード」会員のみとなる。ただし、大阪に関しては現在、期間限定で「チタンカード」でも参加可能だ。

  • 「ラグジュアリーカード」はチタン、ブラック、ゴールドの3種類が発行されている

この「ソーシャルアワー」開催時に、会員同士で交流できるような場が欲しいという要望が出たことをきっかけに生まれたのが「法人ソーシャルアワー」だ。その名の通り、法人口座を利用代金の引き落とし口座に設定して申し込んだ法人決済用カード会員のみが対象で、こちらも基本は「ブラックカード」と「ゴールドカード」の会員のみ参加可能。ただし、11月26日に開催された初回は「チタンカード」会員も対象に含まれた。なお、法人決済用の「ゴールドカード」は招待制でなく、法人代表者や個人事業主であれば新規の申し込みも可能となっている。

「法人ソーシャルアワー」の料金は3,850円(次回以降は未定)。同伴者は1名まで入場でき、「ラグジュアリーカード」会員でなくても構わない。また、事前の予約などは必要ない。では、実際の様子をお届けしよう。

ラグジュアリーな空間で食事、景色、会話を堪能

初回の「法人ソーシャルアワー」は、フォーシーズンズホテル丸の内 東京の「MOTIF RESTAURANT & BAR」を会場に、18時から20時(最終受付19時半)の2時間にわたって行われた。

会場では通常営業も並行して行われているため、まずは受付で「法人ソーシャルアワー」に参加する旨を伝え、「ラグジュアリーカード」で料金を支払う。支払いが終わると3枚のコインを渡され、これがドリンク交換チケットとなる。

  • (左)「MOTIF RESTAURANT & BAR」の受付(右)「ソーシャルアワー」開催日は受付に「ラグジュアリーカード」が置かれている

その後、店内の一部を貸切にした会場に案内され、コインと最初のドリンクを交換する。この日は1杯目はシャンパン、2杯目は白ワイン、3杯目は赤ワインと3種類のドリンクが提供され、来場者には各ドリンクの解説シート、ワイン通販サイト「フィラディス」の割引クーポンが配られた。

  • (左)ドリンク交換チケットになるコイン(右)ドリンクは「ヴーヴ・オリヴィエ、セクレ・ド・カーヴ・ブリュットNV」、「カミーユ・エ・ローラン・シャレール、シャブリ2018」、「シャトー・クロワゼ・バージュ、ラ・ガバール・ド・クロワゼ・バージュ2014」が提供された

フィンガーフードは4種類用意され、ビュッフェ形式で提供。「ソーシャルアワー」では店員が出来立てを運んでくるが、この日は初回で来場者数の予測が難しかったこともあり、ビュッフェ形式での対応となったそうだ。

  • フィンガーフードは4種類。和牛ミニバーガーは「ソーシャルアワー」でも人気のメニュー

事前の案内では立食になる予定だったが、多めに座席が確保されていたこともあり、結果的には来場者全員が着席。相席のような形で座り、「ラグジュアリーカード」の社員も同席した。

会場では自然と他の参加者と会話が生まれているテーブルもあれば、「ラグジュアリーカード」の社員が間に入って交流が始まるテーブルもあり、参加者同士が名刺交換している場面も多く見られた。こうした光景は法人会員限定のイベントならではだろう。

ちなみにこの日は「ラグジュアリーカード」の日本代表を務める林ハミルトン社長も来場。社員と直接話して、カードの使い方についてアドバイスをもらったり、意見や要望を伝えたりできることも大きな魅力だ。

  • 座席は基本的に選べないが、窓際の席からは東京駅のホームが見下ろせる

イベントは2時間にわたって行われているため、早めに来て早めに帰る人、受付時間ギリギリに訪れる人など、楽しみ方は様々。毎月開催されている「ソーシャルアワー」では、終了時間に合わせて予約を取り、そのまま席を移動して店内で食事を楽しんで帰る上級者もいるそうだ。

なお、「MOTIF RESTRAUNT & BAR」のディナーコースは、「ラグジュアリーカード」のコンシェルジュデスクを通して予約すると、1ランク上のコースにアップグレードされる特典がある。

  • MOTIF RESTRAUNT & BARはもちろん、フォーシーズンズホテル丸の内 東京でのルームサービスや婚礼宴会などの料理も手掛ける浅野裕之ヘッドシェフ

「ラグジュアリーカード」は個人カードも法人カードも、基本的にサービス内容は共通で、現在のところは今回紹介した「法人ソーシャルアワー」以外に違いはない。既に保有している個人カードの引き落とし口座を法人口座に変更することはできないが、追加で法人カードに申し込むことは可能だ。

  • 「ラグジュアリーカード」は3種類いずれも金属製で、「ゴールドカード」は表面が24金でコーティングされている

「ラグジュアリーカード」は前述したように決して年会費の安いカードではないが、他社にはないユニークな特典が数多く用意されており、24時間365日対応のコンシェルジュデスクなど、上級カードの定番サービスも一通り揃っている。これらのサービスを利用する経費として考えれば、必ずしも高いものではないだろう。特に大は小を兼ねるという考えを持つ人は、ぜひ一度サービス内容をチェックしてみてほしい。

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■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。