2018年4月のサービス開始以来、大型キャンペーンを続々と展開している「d払い」。2019年12月2日から、「キャッシュレス・消費者還元事業」の5%還元店舗で利用すると、さらに5%のdポイントが還元される「d払い 生活応援キャンペーン」が新たにスタートした。キャンペーン内容を詳しく解説したい。

2020年3月までの約4カ月にわたり開催

「d払い 生活応援キャンペーン」は2019年12月2日から2020年3月31日まで、約4カ月にわたって開催される。キャンペーン対象となるには、dポイントのサイトからエントリーが必要だ。

  • 「d払い 生活応援キャンペーン」は2020年3月31日まで開催

キャンペーンの対象店は、「キャッシュレス・消費者還元事業」で5%還元の対象となる街のd払い加盟店。QR/バーコードを使ったスマホ決済のみが対象で、「d払い(iD)」を使ったかざす決済、ネット上での決済は対象外となる。

d払いを利用するには、支払い方法の設定が必要となり、クレジットカード払い、口座払い、電話料金合算払いの3種類が選べる。このうちクレジットカード払いに関しては、NTTドコモが発行している「dカード」を設定した場合のみ、本キャンペーンの対象となる。「dカード」はドコモの回線契約者でなくとも入会が可能だ。

  • 「dカード」は年会費無料で、VisaとMastercardの2種類の国際ブランドから選べる

口座払いはドコモ口座の残高から利用代金が支払われる。ドコモ口座はドコモの回線契約者でなくとも簡単に開設でき、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行を含む15銀行から手数料無料で入金可能。セブン銀行ATMや大手コンビニからも手数料無料で入金できる。銀行口座というよりは、ウォレット機能に近く、チャージした残高から支払うようなイメージだ。

電話料金合算払いは、ドコモの回線契約者のみ利用可能。20歳未満は月1万円まで、20歳以上は契約期間によって最大で月10万円まで利用できる(ともにd払い以外の利用分も含む)。

なお、d払いは支払いにdポイントを充当することもできるが、ポイント利用分はキャンペーンの対象外となる。「キャッシュレス・消費者還元事業」の還元に関しては、ポイント利用分も対象だ。

「dカード」を利用すれば、さらに還元率アップ

本キャンペーンで還元される5%のポイントは、加算日から3カ月間有効の「dポイント(期間・用途限定)」となる。決済1回あたり500ポイント(1万円利用相当)、1カ月につき2,000ポイントが上限で、利用月の翌々月末に加算される。

これに加えてd払いでは、街での支払いは200円利用につき1ポイントの還元がある。また、「dカード」も100円利用につき1ポイントが貯まる。

つまりキャンペーン対象店で、「dカード」を設定したd払いを利用した場合は、本キャンペーンで5%、「キャッシュレス・消費者還元事業」で5%(月3万ポイントが上限)、d払いの通常利用分で0.5%、「dカード」利用分で1%の合計11.5%のポイントが還元される。

  • 「dカード GOLD」もキャンペーン対象。年会費は1万1,000円

並行して行われている「dポイント スーパー還元プログラム」が適用されれば、さらに最大7%の還元率アップも可能。「dカードお支払割5%還元キャンペーン」も適用されれば、さらに4%がアップする。こちらについては第115回の記事を参照してほしい。

12月15日まではコンビニで+10%還元も実施

「d払い 生活応援キャンペーン」は「キャッシュレス・消費者還元事業」で2%還元の店は対象外だが、2019年12月15日までは対象のコンビニで条件を満たしたd払いを使うと、通常の還元に加え、さらに10%のdポイント(1回500ポイント、期間中2,000ポイントが上限)が還元されるキャンペーンも開催中だ。

  • コンビニで+10%還元はセブン?イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップなどが対象

特にファミリーマート(一部店舗・商品を除く)では、2019年12月25日までdポイントを連携したファミペイを提示すると、20%(dポイントカード提示の場合は15%)のポイントが貯まるキャンペーンも開催されており、合計すると30%以上の還元を受けることも可能。ファミペイにdポイントを登録すると、もれなく100ポイントのプレゼントもあるので、登録だけでも済ませておこう。

なお、どちらのキャンペーンも期間中にエントリーが必要で、還元されるポイントの種類はdポイント(期間・用途限定)となり、10億ポイントの予算上限に達した場合は早期終了の可能性もある。

  • ファミリーマートでdポイントを連携したファミペイを提示すると20%還元

このほかにもd払いやdポイントでは、多くのキャンペーンが行われている。自分が利用できるものはないか、一度チェックしてみるといいだろう。

※本記事で紹介したサービス内容は更新日時点の情報です。「税別」などの注記がない限り、原則として消費税込みの金額を表記しています。ポイント価値は編集部にて算出しており、利用方法によって上下する場合があります。各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。