今年はQR/バーコード決済を提供する各社が大規模なキャンペーンを繰り広げているが、今回はその老舗であるOrigami Payのキャンペーンを紹介したい。
金融機関口座からの支払いは3%オフ
Origami Payは2015年にスタートしたスマホ決済サービス。Origamiアプリを使う場合、登録した金融機関口座(約300金融機関が登録可)、またはクレジット/デビットカード(VisaとMastercardのみ登録可)から支払いを行うことができる。
Origamiアプリは利用時にポイント還元でなく、即時割引を受けられることが特徴。還元率はこれまで何度か変更が行われてきたが、2019年10月から2020年1月末日までの期間は、「いつでもその場で3%OFF」キャンペーンとして、金融機関口座から支払う場合は3%、クレジット/デビットカードから支払う場合は1%が割引される。
金融機関口座から支払う場合は、1回の決済につき3,000円が割引上限。クレジット/デビットカードから支払う場合は、同2,000円が割引上限。クレジット/デビットカードから支払う場合は、別途カードのポイントを貯められるが、還元率が2%を超えるカードを保有していない限りは、金融機関口座から支払ったほうが無難だろう。
なお、クレジットカード会社と提携した「セゾンOrigami Pay」「UC Origami Pay」「TS CUBIC Origami Pay」「LEXUS Origami Pay」は、本キャンペーンの対象外。OrigamiアプリからのOrigami Payでの支払いのみがキャンペーン対象となる。
Origamiアプリは「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象決済サービスにもなっており、同制度の対象店舗で利用した場合は、通常の割引とは別に5%または2%の還元も受けられる(1決済につき2,000円相当が最大還元額)。この「キャッシュレス・消費者還元事業」では専用ポイントが付与されるが、1ポイント=1円相当として即時支払いに充当されるため、金融機関口座から支払う場合はキャンペーンの割引と合計して最大8%の割引を受けられることになる。
※「キャッシュレス・消費者還元事業」による還元は、事業参加加盟店でのみ適用となり、不参加加盟店では還元対象外 ※ 「キャッシュレス・消費者還元事業」による還元は、Origami Payでの支払い時に専用ポイントが即時付与され、同時に1ポイント=1円相当として支払い金額から差し引かれて還元される
店によっては3%以上の還元になる場合も
この「いつでもその場で3%OFF」のキャンペーンだが、利用する店によっては一部割引内容が異なる場合もある。たとえばケンタッキーフライドチキンでは、1回の支払いにつき50円が割引となり、金融機関口座から支払うと、さらに割引前の金額から2%オフとなる。500円の商品を購入した場合は、合計60円引きの12%還元になる計算だ。なお、クレジット/デビットカードからの支払いでは、50円の割引のみとなる。
一方で割引対象外の店・施設もあり、ミニストップや全国のトヨタ販売店などが該当する。詳しくは公式サイトで確認してほしい。このほかにもOrigamiアプリでは頻繁に割引クーポンが配信されるが、キャンペーンとの併用は不可。クーポンを使った場合は、クーポンの割引が優先される。
もうひとつ注意したい点は、金融機関口座から支払いをする場合、深夜に利用不可の時間帯があること。登録する金融機関によっては、正月やゴールデンウィークなどの一部時間帯で利用できない場合がある。利用不可の時間帯は金融機関ごとに異なるため、各金融機関の公式サイトなどで確認してほしい。クレジット/デビットカードからの支払いは、24時間365日利用可能だ。
2019年末には国内145万カ所で利用可能に
Origami Payは現在、コンビニであればローソン、ミニストップ、ポプラ、セイコーマートで利用できる。ほかにも吉野家や松屋、ヤマダ電機、エディオン、ビックカメラなど、加盟店は拡大を続けており、2019年末には国内145万カ所で利用可能になる予定だ。
Origamiアプリでは割引率の高いクーポンが配信されることも多く、事前にチャージしたり、ポイントが貯まったりすることもないため、スマホに入れておいて損はない。いざというときにいつでも使えるように、早めに金融機関口座の設定をしておこう。
■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)
普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。