沖縄に自分が求め求められる組織があるのかを模索し始めた転職活動。特にこだわっていたのは、信じる目標に向かってチャレンジできる仕事であること、そして、経営者から新入社員まで風通しのよい職場風土であることだった。

まず初めに求人市場の動向を掴もうと、求人サイト登録や人材紹介会社訪問など、都心での転職活動と全く同じことを行った。しかし、数カ月様子を見るも、思うような案件には出会えない。現地の情報は、やはり現地と接触しないと集められないのかもしれないと思い、沖縄Iターン就職フェアへの参加、沖縄県内の求人サイト登録、沖縄県ハローワーク訪問などを積極的に行った。2、3カ月毎にスキューバダイビングで沖縄に遊びに行きながら、滞在最終日はとにかく現地での転職活動に時間を費やしたのだ。

人材募集をしていない会社にもアプローチ

沖縄では2月にひまわりが満開。当時転職活動をしながら、ひまわり鑑賞をしていた

それでも、自分のこだわりポイントを満たす企業はなかなか見つけられなかった。そこで今度は、その時点で募集を行っていない企業でも何か惹かれるものがあれば、とりあえず履歴書と職務経歴書を送って直接相談をしてみようと考えた。ただし、前提条件が1つ。「新卒採用を行っている組織であること」。新卒で人材を採用するということは、少なくとも人材のポテンシャルに期待し、人材を育成しようとする姿勢があると思っているからだ。

そこで、学生が利用する求人サイトで検索し、組織の理念やビジョン、抱えていそうな課題などの情報を集めた。いざ自分がその組織で働くとなった場合、「組織目標と自分の目標がある程度合致してチャレンジできるか」「その組織に加わることで、自分も組織も高めていけるか」といった点を検証しながら数社に面談を申し込んだ。

当然、中途採用は実施しないと断られたところもあったが、「一度話をしましょう」と時間を取ってもらえた会社もあった。その中で最後に出会ったのが、現在勤めている株式会社レキサスだった。