前回お伝えしたように、今年1月にまさかのマンション購入、7月からは新居で暮らしている。最初にマンション巡りを始めたときは、正直「いつか購入の機会があるかも!? 」ぐらいの感じだった。家族や友人たちが東京、神奈川で暮らしている以上、自分が永遠に沖縄で暮らす保証もない。生涯を共にする住居をいまの時点で決定することは甚だ難しかった。なので、マンションの構造やデザイン、空間や設備等といったハード面を勉強したり、沖縄におけるマンションの価格相場を勉強する程度だった。

南西向き10階建てのオーシャンビュー

自宅のマンションからのサンセットビュー

でもその一方で、将来を考えると、何か自己資産を持っておいたほうがいいのではという考えもあった。賃貸物件は身が軽くて済む分、やはり何も残らない……。そこで、不動産に詳しい周囲の人々に相談してみると、「投資マンション」という答えに行き着いた。となれば、マンションのハード面だけではなく、ソフト面や周辺環境を見ることも重要だ。ちょうど気に入った物件は、南西向き10階建てで目の前に遮るものがないオーシャンビュー。コンビニやスーパーは徒歩圏内。土地柄外国人も多いため、いざとなれば米軍にある程度の費用で貸せるとのことだった。

沖縄に移住するとき、「アフリカに行くほど遠く感じる」と言われた両親にはさすがに反対されるかなと思ったが、意外にも「資産を持てるなら持ったほうがいい。将来、売ったり貸したりできる物件ならいいのでは」と賛成され、あっさり購入する運びとなった。

沖縄に移住してちょうど丸2年。今では東京でOLをしていた頃が懐かしい。堅苦しいビジネススーツから解放され、毎日の満員電車から解放され、非日常的な空間にいながら、懸命にやりたいことができる環境に大変感謝をしている。自分の人生に、もう1つ別の居場所を創れたことに大変喜びを感じている。読者のみなさんもぜひ一度沖縄を訪れ、沖縄を歩いてみてほしい。そして、現地の人、歴史、文化に触れて、沖縄の今後の可能性を感じてもらえたらうれしいなと思う。