オフィスには実に多様な社員がいる。仕事ができる社員におしゃべり好きな社員、自己中の社員や自分の世界に閉じこもっている社員まで……。職場とは、「さまざまな特徴を持った人が集まる場所」とも言えるだろう。
そこでこのほど、マイナビニュース会員500名にオフィスにいるさまざまなタイプの社員に関するアンケート調査を実施。アンケート結果のコメントとともに特徴的な社員の実態に迫っていく。
本稿で紹介するのは、ちょっと変わった趣味を持ったり、奇抜なファッションで職場に来たりする「奇人変人社員」。気にしないようにしていても、ついつい目が行ってしまうようなヘンテコ社員、あなたの職場にもいるかも?
皆が感じる奇人変人社員とは
アンケートでは、奇人変人社員と感じるような社員に関し、以下のようなコメントが寄せられていた。
・「香水つけすぎ&シャツなども原色使いで、会社の雰囲気にそぐわない」(男性/38歳/神奈川県/輸送用機器)
・「海外経験がないのに妙に西洋かぶれで、挨拶はフランス語」(男性/44歳/東京都/設備工事)
・「声優などアニメにしか興味がなく、机上にフィギュアを置いている」(男性/35歳/愛知県/公益・特殊・独立行政法人)
・「アパレル業なので割と従業員のファッション性も大切なのですが、ブランドイメージにそぐわないピアスやスタイルを好むので指導することもある」(男性/45歳/奈良県/専門店)
・「エコを徹底する社員。マイ箸、マイ容器、マイコップ。通勤も2時間かけて自転車。服もエコ素材」(男性/33歳/大阪府/広告・出版・印刷)
・「服がとても派手で個性的な女性社員がいます。仕事中は制服なので問題は無いのですが、ヒョウ柄のタイトミニワンピースや大げさな毛皮などを着て出勤することもあり、エレベーターで一緒になった人は皆びっくりしています」(女性/52歳/福岡県/サービス)
・「トライアスロンに夢中で仕事中に眠くなるなど、身が入らない」(男性/55歳/愛知県/海運・鉄道・空輸・陸運)
・「職場内でお香を焚いてみたり、はだしで歩いたりと……。周りからは宇宙人扱いされている」(男性/58歳/東京都/生命保険・損害保険)
・「5年以上髪を切らず、服も同じものを20~30年着ている。臭い」(男性/36歳/東京都/サービス)
・「中途入社の50代の女性がいるが、彼女は髪の毛をパープルに突然染めて出社してきたり、派手な服を着て来たりする。ふちの大きな白い帽子をエレベーター内でも脱がずにかぶり続け、エレベーターに乗っている周囲の人を唖然とさせるような人物」(男性/47歳/東京都/流通・チェーンストア)
・「1月、2月の厳冬期でも半袖のワイシャツのみで出社し、取引先も驚かせてしまうが、上司がいくら注意しても直らない。また、フランクすぎて上司にも敬語を使わない」(男性/58歳/東京都/その他金融)
ファッションも振る舞いも、過剰だと目立ちすぎ
アンケートで寄せられた奇人変人社員は、その特徴を細かく上げていけば実にさまざま。「本当にそんな人いるの? 」と思ってしまうような会社員も多かった。
強いてその傾向を上げるとすれば、「過剰」であるということではないだろうか。「香水つけすぎ」「フランクすぎ」など、些細なことであっても「やりすぎな人」が奇異の目で見られてしまうようだ。
中には「エコ活動」という、一見するといいことのように感じられる事柄も、何もかもエコに固執しているように見えてしまうと変人のように感じられる。多少であれば好感が持てるものかもしれないが、やりすぎてしまったために印象が悪くなってしまってはもったいないのではないだろうか。
また、「フィギュアを会社のデスクに並べる」「トライアスロンで仕事中に寝てしまう」など、プライベートと仕事をきっちり分けられていないケースも実例として挙げられていた。こちらも多少なら、目をつぶってもらえたかもしれない。
自分の好きなものは、やりすぎていてもなかなか気づけないもの。奇人変人社員の振る舞いを見て、自分も何か「やりすぎ」ていないか、振り返ってみるのもいいかもしれない。
漫画: 山本ゆうか
フリーランスのイラストレーター・漫画家として活動するワーキングマザー。
ウェブを中心に雑誌、書籍、広告の仕事で活躍している。情報処理学会会誌『IT日和』、チエネッタ『お隣さんの○○事情』イラスト担当中。