就活の面接。そのような緊張する場面であっても、マナーや立ち居振る舞いの知識を得ておくことで自信が持て、質疑応答にも集中できるはずです。

前回お伝えしたキーパーソンへのアイコンタクトの重要性と、声のボリュームについてのノウハウをマスターした上で、面接中に重要なお辞儀について掘り下げてまいりましょう。

お辞儀の角度3つ

通常、ビジネスマナーとして知られてるお辞儀の基本は3種類。一般的な呼び方としては、「会釈」、「敬礼」、「最敬礼」となります。では何が異なるのでしょうか?

1.「会釈」

上半身を約15度の角度に倒したお辞儀のことを言います。

2.「敬礼」

30度ほど倒したお辞儀。「普通礼」とも言われます。

3.「最敬礼」

ビジネスなど、一般的なシーンでの最も深い45度ほどのお辞儀を指します。

これら3つのお辞儀の角度を使いこなせると、かなりデキる男性、デキる女性に見えますので、面接の場面では印象がかなり上がるはずです! ぜひこれらお辞儀を使いこなして、内定に近づきたいものですね。

シーン別 3つのお辞儀の使い方

会釈

主に親しい間柄の方との軽いお辞儀……というイメージがあるかと思いますが、いえいえ、面接の場においても必須となります。

それは、ドアを開けながら、閉めながら、といった○○しながら……のシーンです。ドアの開け閉めの途中で30度以上のお辞儀はかえって不自然で慣れていない印象を与えてしまいます。

15度の比較的浅いお辞儀であっても、正しく美しくできていると場をわきまえた所作として好感も得られます。

敬礼

「普通礼」とも言われるとお伝えしたように、面接に於いても最も多く使われるお辞儀なので、しっかりマスターしておきましょう。

「私○○と申します。よろしくお願い申し上げます」などの挨拶時はもちろん、「失礼いたします」「ありがとうございました」「失礼いたしました」といった挨拶言葉と共に使いたいベースとなるお辞儀です。

最敬礼

「どうしても受かりたい!」「この面接にかかっている!」と意気込んでいるときや、想い入れが強いとき、懇願しヘリ下りになりがちな方が多用しがち……という点ではご注意いただきたいお辞儀となります。

謙遜や低姿勢を求められている場面以外で使いすぎるするのは、ご自身の価値を低く感じさせてしまう可能性もあります。

深いお礼、深いお詫びを告げる際になさるのはもちろん問題ございませんが、それ以外のシチュエーションでは、本当に最敬礼までの深いお辞儀をするべきか? と考えてみることも必要でしょう。