これまで面接室への入室時から第一印象をアップする挨拶や名乗り方、お辞儀について、そして前号では座り方のポイントについてシリーズでお伝えしてまいりました。

今回は、いよいよ緊張感が高まる質疑応答の場面での注意点をお話しいたします。内定を勝ち取るためのマナーや、ついやってしまいがちなNG言動について、ぜひご自身と照らし合わせて検証なさってくださいね。

手の位置でこんなに差がつく!

前回、お伝えしたスマートな座り方、立ち方はもう身に付いていらっしゃいますか? では、質問を受け答えている際の手の位置についてはいかがでしょう?

多くの生徒さんを拝見していると、膝、もしくは、膝近くに両手を置いていらっしゃる方が圧倒的に多いことがわかります。

確かに、幼いころ「手はお膝」と教わりましたね。しかし、大人になってもそのままその所作をなさると、緊張感が漂い、自信がなさそうに見えてしまい、決してスマートな印象にはなりません。

男性は、軽く握って左右の腿の上に。女性は両手を組んで腿の上に置くようにしましょう。

繰り返さないで! その質問

面接官から、「学生時代に一番力を入れたことは何ですか?」「現在、学業以外で最も興味を持っている事柄についてお話しください」など質問を受けえた際、あなたの第一声はどのような言葉でしょうか?

「はい、私が学生時代に一番力を入れたことは…… 」「今、学業以外で最も興味を持っているのは…… 」と答え始めてはいませんでしょうか?

このように、質問された文言をそのまま繰り返している方は、その時間に一生懸命答えを考えているのでしょう。しかし、残念ながらあまりクレバーな印象は与えません。

もちろん1回2回は仕方ないとして、すべての質問に対して同様の繰り返しをしてしまっていた方は、ぜひその癖を直すようにしてくださいね。

「結論先出し」のトレーニングを!

企業の採用活動では、通常1日に複数の方々の面接を行います。当然、面接官もお疲れになるでしょう。そのようなときでも面接官にアピールポイントや質問への回答の要点を的確に伝えることはとても重要です。

そのためには、ぜひ『結論先出し』の練習をなさっておいてください。

質問をされたら、「はい、○○です。と申しますのは…… 」や、「私は○○だと考えます。理由としては…… 」など、面接官にストレートにわかりやすく伝わるのはもちろん、自分自身の頭の中もスッキリまとまるようになります。

さて、「あなたの長所についてお話ししてください」との質問されたら…… あなたはどう答えますか?!