面接会場への入室~挨拶、名乗り、お辞儀、着席などをシリーズでお伝えしている就活面接のマナーと立ち居振る舞い。
前回までの記事をご参考に、ドアを開けてすぐに最高の第一印象を与えられたら……、次はいよいよ質疑応答が始まる直前の、椅子への座り方についてお話いたします。
面接官に近づき、ますます緊張の度合いが高まってくるこの場面も、スマートに切り抜けられるよう確認してまいりましょう。
爽やか、スマートな座り方
複数の面接官の視線を浴びながら、すすめられた椅子に座る際も、あなたの動作の一つひとつが合格を左右してしまうかも。気を付けていたはずのいつもの癖も、緊張の場面では出てしいがちです。
では、最も多いNGな座り方とは? 腰を45度~80度も折り曲げて、両手のひらを膝や腿に当てながら腰掛ける人。
これはマナーに反しているというわけではありませんが、あなたをデキる男性、デキる女性には決して見せてはくれません。スマートさに大きく欠けるイメージを与えるだけです。
背筋をピンと伸ばした姿勢をなるべく崩さないまま、椅子にスッと腰掛けるようにてください。「お辞儀をしない」という感覚です。面接会場内でのあなたの印象をトータルで上げたいのであれば、この一瞬の所作も大切に考えましょう。
膝の角度
さて、椅子に腰掛けた後、質疑応答のときの姿勢も重要です。この時間が一番長いのにも関わらず、ほとんどの方が気にされていないのが、膝の角度!
電車でもデスクでも、両足を引いて座っていることが多いのではないでしょうか? 靴が椅子の下に入り込んでいる人も少なくなく、この姿は非常に情けなく、そして自信が感じられずに映るので注意が必要です。
男性も女性も座ったときの膝の角度は90度を目安になさるといいでしょう。
その上で、男性の両膝は自身の肩幅ほど~やや狭めくらいに保ちます。女性はもちろん膝をピタッとつけて座ります。普段、気にされていない女性にとってはかなりお辛いかと思いますが、最後まで決して崩すことなく、面接官の質問にお答えください。
爽やか、スマートな立ち上がり方
「以上で面接を終わります。本日はありがとうございました」と言われたら、ぐずぐずしていてはいけません!
「どうぞご退室ください」と言われないうちに、「ありがとうございました」「ぜひよろしくお願いいたします」など挨拶をしてサッと立ち上がります。
そして、前回お伝えしたように、椅子の前ではなく横に立ち、もう一度30度のお辞儀と挨拶言葉を述べてから、出口のドアへ向かいます。