シリーズでお伝えしている就活面接のマナーと立ち居振る舞い。これまでにお話したお辞儀のノウハウなど、みなさんはすでに実践されていますでしょうか?

第4回でご紹介した、上体を下げるときと上げるときのスピードについて、そして、デキる印象を与える「語先後礼」のポイントは、ぜひ日常化させておきましょう。

今回は、お辞儀以外でも入室時にご注意いただきたいマナーについてレクチャーさせていただきますので、こちらもマスターすれば、さらにあなたの印象がアップすること、間違えなしですよ!

背中を見せるな!

「目上の方に背中を向けるのは失礼」、といったマナーはみなさまご存じのとおり。しかし、就活面接では、緊張も伴い「ついついやってしまっている場面」があるのです。

それは、ノックをしてドアを開け面接会場に入るというシチュエーションとなったとき。

会場に入った瞬間、丁寧な所作をしようとばかりに、クルッと180度からだを回しドアをそっと閉める……でも、その瞬間、あなたを見守る面接官に対し、完全に背中を向けてしまっているのです。

  • 緊張してついつい「やってしまっている」

逆に、「背中を見せてはいけない」 という意識から、からだを完全に前を向けたまま後ろ手でドアを閉める人も少なくありません。この所作は決してスマートでなく、なんとも滑稽な姿に映ってしまいますので絶対にNGです。

では、どうすれば?

正解は、からだを斜めの向きにして締める、です。その際、ドアノブを持った手にもう片方の手を添えると、さらに丁寧な印象となりますよ。

椅子の前に立つべからず

ドアを閉めて、用意された椅子の所まで進んだら、必要に応じてもう一度名乗ります。そして、「失礼いたします」と挨拶をしてから座ることになります。その際にあなたが立つべき位置についても覚えておきましょう。

挨拶のときは椅子の前ではなく横に立ちます。プロトコール(国際儀礼)では椅子の左側とされていますが、ビジネスシーンではそこまで守らなくても大丈夫です。それより、下座側に立つことを意識しましょう。下座は出入り口に近い側になります。

ただし、集団面接などで自身の座る椅子の下座側にも椅子が置いてあり狭い場合は、上座側に立つ方が自然です。

もし、左右両サイドにもスペースがなかった際は、もちろん椅子の前で結構です。とにかく基本は知識として押さえておき、都度、臨機応変に!

大ひんしゅくな着席

あたりまえのことなのですが、緊張しているとやってしまいがちなのが、指示がないのに椅子に座ってしまった!ということ。

面接会場とは、あくまでも相手のテリトリーとなります。「お掛けください」と言われるまでは座らずに待ちましょう。