前回までは、第一印象がわずか5秒で決定されるということ、そして、アイコンタクトや名乗りのノウハウなどについてお伝えしました。

第3回目である今回も第一印象を左右する需要な要素、お辞儀にフォーカスしてレクチャーいたします。面接を控えた就活生の方は絶対に必見です!

お辞儀の3パターンを覚えて

お辞儀は基本的に3種類、「会釈」「敬礼」「最敬礼」に分けられます。それぞれ、15度、30度、45度の角度となるのですが……。では、就活面接時には一体何度のお辞儀が好ましいのでしょうか?

正解は、と言えば、実はひとつには絞れません! 場面によって最適な角度は異なるからです。

それを絶妙に変えられると、あなたの見栄えが格段にアップするとともに、誠実さや意、丁寧さ、品、育ち、などのすべてを上手に伝えることができるのです。

とは言え、取り急ぎおおよその違いを知っておくと安心かと思います。面接を前に、先ずは以下の3種の角度と、それぞれを使うべき基本的な場面を頭に入れておきましょう。

1.会釈(15度)
ドアを開けながら、閉めながらの挨拶時。
椅子をすすめられた際。

2.敬礼(30度)
「○〇大学の○○と申します。よろしくお願いいたします」などの名乗りの挨拶時。
「失礼いたします」「よろしくお願いいたします」などの挨拶時。
「ありがとうございました」などのお礼、感謝時。

3.最敬礼(45度)
「申し訳ございませんでした」などの深いお詫び時。
「誠にありがとうございました」などの深い感謝時。

背中を曲げない!

学生さんに多く見られるのが、お辞儀のときに猫背になってしまう方々。

これは姿勢が悪く見えるのはもちろんのこと、仕事がデキるイメージにはつながらないですし、何よりカッコ悪い所作となります。

ただ、お辞儀の姿勢というのは、自分ではなかなかわからないもの。ぜひ自身の姿を写真や動画で撮ってチェックしてみてください。その際は、横から撮ることを忘れずに。

「あ~、背中が曲がってた!」と思った方は、以下の練習がおすすめです。初めに背筋をスッとまっすぐ伸ばしたて立ちます。

次に、想定する状況に適した角度で、背中はそのままキープし上体を倒していく……これだけで見栄えのいいお辞儀が叶いますよ。

ここでもやっぱりアイコンタクト!

とは言え、お辞儀のときに相手の目を見つづけるのは×。特に深いお辞儀をしながら相手の顔を見てしまうと、ちょっと滑稽な姿になることが想像できるかと思います。見つづけていいのは会釈程度の浅いお辞儀だけ。

  • 相手の顔を見た「深いお辞儀」姿は滑稽

敬礼や最敬礼では上体を下げたと同時に一旦、相手から目線を外します。

「先生、目をそらすのは相手の方に失礼なのでは?」という質問を受けることがありますが、いえいえ、そらさなければいけません! ただし、上体を起こしたと同時に、再度しっかりとアイコンタクトを取ることを忘れずに。

つまり、正式な場面でカッコいいお辞儀をしたければ……

まず、相手に対しアイコンタクト→視線を斜め下に落としたお辞儀→上体を上げたら再びアイコンタクト。

という流れがキッチリできることが重要です。