山下さんからのアドバイスは……?

「フルタイム・営業職での復帰」=「周囲から不満を持たれる」、ではないかも!? 働きたい・働ける見通しが立っているならば、まずはチャレンジを。周囲への気遣いは別問題として考えて。

山下さん: 職場ではいろんな立場の人が、それぞれの思惑、それぞれのやりたいこと、目標を持って働いています。ですから、さおりさんのように新しい働き方を実践しようと"いい意味で"目立つ存在は、風当たりが強くなりがちです。

しかし、今は女性がどんどん組織の中核メンバーを担っていく時代。それは社会的にも求められていることで、経営者の視点からすると「どんどん事例を作って、どんどん目立って、集団を引っ張っていってほしい」と思っているのではないでしょうか。

また、フレックスやリモートワークの制度を使うことにさおりさんがネガティブな感情を持ってしまっているとしたら、それはさおりさんの責任ではなく、制度を作った側の課題です。制度があるのであれば機能させないと失敗なわけで、そこは大手を振ってフル活用してもらえばいいと思います。

さおりさん自身、フルタイムでも今の営業のポジションでも仕事を続けられるというレース展開が見えているのであれば、まずチャレンジしてみては? やってみて難しいと感じたら、時短勤務に切り替えるという手もあります。

ただ「フルタイム・営業職、フレックスとリモートワークを駆使して復帰すること」と、「周囲から不満を持たれてしまうこと」は別問題なのかもしれないと思いました……いかがですか?

さおりさん: 実は今回の件に限らず、"周りと調和が図れていないのではないか"という不安・課題は働き始めてからずっと感じてきました。私はあまり人と同じやり方をするのが好きではなく、これまでも新しいやり方を見つけては実現していく仕事のスタイルをとってきたんです。ですから、自分の担当業務領域における評価はいいのですが、"我が強すぎる"という評価も同時にいただいていて……。

新しいスタイルを実践しながら、周囲とも調和を図れるような、もっとうまいやり方があったんじゃないかなと産前の働き方を振り返ってみて思うことがあります。