面接は、誰もが通る“評価される場”である一方で、緊張や想定外の質問に戸惑う人も少なくありません。

厚生労働省「令和6年労働経済動向調査」※によると、企業の約6割が「人材のミスマッチ」を採用上の課題として挙げています。つまり、面接は応募者だけでなく、企業にとっても「見抜けない」「伝わらない」難しさを抱える構造的な課題なのです。さらに、文部科学省の調査(令和5年度)※では、新卒採用後3年以内の離職率が31.5%に上り、就職後の定着にも面接の質が深く関わっていることが示されています。 「うまく話せなかった」──そんな体験の裏側には、個人の失敗ではなく、社会全体が抱える“すれ違い"の現実が潜んでいます。

人生も左右する面接。極限まで達した心理状況下では、時として信じられないような出来事が起こることがあります。ジリジリと熱く、キンキンに冷えた勇者たちの実話をネットザマリオネットの4コマ漫画でお届け!

今回は、面接で推し活を語ったときのケースについてお送りします。

推しの押しが強い

  • ナレーション: 面接で趣味の推し活について聞かれたときのこと  学生: Vチューバーの〇〇君が私の推しです!  面接官: へぇー、Vモーバーですか〜
  • 学生: 配信はもちろん同接で見ますし オフィベに至っては現在皆勤中です
  • 学生: それから毎月出るメン限スタンプがとにかく尊くて!! バイトを頑張った月はお布施(スパチャ)も欠かしませんし!
  • 面接官: あっ その辺で大丈夫です  学生: ファンの中には同担拒否という人も居ますが私は別に…  ナレーション: トークに熱が入りすぎてしまい強制終了になった

面接では熱意を伝えることが大切――とはいえ、推しへの情熱があふれ出すと止められません。語りすぎて失敗しても、それだけ“好き”を持っているという強みの証。次こそは、もう少しクールに“愛”をプレゼンしたいところですね。

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面接はお互いを理解する場

面接は「評価の場」であると同時に、「相互理解の場」でもあります。企業側の質問設計と応募者の自己理解がかみ合えば、ミスマッチを減らし、双方にとって納得感のある採用が実現します。形式的な受け答えよりも、誠実な対話を重ねることが、働く人の幸福度と組織の信頼を高める第一歩になるのではないでしょうか。

※出典
厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況」
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」統計ページ