共働きの場合、子どもの病気や体調不良、保育園や学校の用事が入るたびに、夫婦のどちらかが仕事を調整する必要があります。しかしながら、時間の調整が必要な予定が起こるたびに、夫婦間でスケジュールを確認していると、手間も時間もかかりとっても大変。そこで我が家では、「スケジュール管理アプリ」を利用することでいつでもお互いのスケジュールがわかるようにし、調整の手間を極力かけないようにしました。具体的にどのように変更したのか、以下でお伝えします。

共有アプリを導入

【Before】
・家のカレンダーにスケジュールを記入するため、帰宅しないと予定がわからず、意思決定が遅れる
・予定が発生するたびにスケジュール調整の連絡が必要
・前日や当日に、カレンダーを見てリマインドしないと予定を忘れてしまう

【After】
・アプリにスケジュールを入力するため、いつでもどこでもスケジュールを確認でき、すぐに意思決定ができる
・互いの予定が常に共有されるため、スケジュール調整の連絡が不要になる
・リマインドがいらない

  • 共働き家庭のスケジュール管理、どうしてる?共有アプリでストレスフリーに

    共働き家庭のスケジュール共有はアプリが便利!

それでは、それぞれ具体的に説明していきます。

1. 予定はアプリで即時に共有

従来は、家のリビングにあるカレンダーに、家族の予定を記入していました。しかしこの方法だと、自宅外ではスケジュールの確認ができないため、自分の手帳に写したり、また新たに入ったスケジュールを別途家族に伝えたりしないといけません。これが意外と手間がかかり、しかも忘れがち。

そこで、家族の予定はすべてアプリへ入力することにしました。アプリを利用することで、自宅でなくてもいつでも家族のスケジュールが把握できます。また、入力するとアプリの機能ですぐに共有・通知されるため、スケジュールを写す手間だけでなく、連絡する手間も省くことができました。

2. 調整連絡はいらない

家族の予定はアプリに入力されているため、どの日程なら予定を入れても問題ないかが一目瞭然。以前であれば何か予定を入れたい時には、まず家族に予定を聞くことが必要でしたが、今ではアプリを見て確認するだけで決められるようになり、調整連絡が不要になりました。

仮に事前の入力漏れがあっても、新しく入力したスケジュールは相手に即時に共有されるため、「やっぱりその日は難しい。別の日にできない?」といった調整だけで済みます。

3. リマインドもアプリにお任せ

自宅のカレンダーで管理していた時は、スケジュールを忘れてしまうことが頻繁にあったため、誰かが前日や当日にリマインドする必要がありました。リマインドを忘れたことで、結局予定を諦めたり、仕事を急に調整したりということも多々あり、そのたびにストレスを感じていました。

アプリの場合、1週間前や前日などにリマインドしてくれる機能があるため、スケジュールを忘れるということがなくなりました。

アプリを選ぶポイントは「シンプルさ」

スケジュール管理アプリを調べると、無料で使えるアプリがたくさんあります。同じような機能説明で、どれを選んだらいいか迷いますよね。筆者のおすすめは、作りがシンプルなものです。

毎日使うことや、忙しい時でも手間がかからず使えることを考えると、「必要な情報が簡単に入力できるかどうか」が、大きなポイントになります。また、子どもが大きくなり、自分の携帯を持った時にでも使えるようなアプリだと、安心して使い続けられますよね。

通知機能は外せない

スケジュールを共有するだけであれば、グーグルカレンダーなどでも十分です。あえてアプリをおすすめするのは、通知機能があるから。忙しい時にスケジュールを入れて、それを相手に伝えるのは、手間がかかります。また、帰ってから伝えようと思っていても、日々の忙しさで忘れてしまうこともありますよね。

こんな「ついうっかり」を防いでくれるのが、通知機能です。ぜひ、スケジュールを入れたら自動で通知してくれる機能があるアプリを選んでみてください。

スケジュール管理は、仕事でも重要なスキルですよね。仕事ではできても、家族間ではうまくいかない、なんて声も聞きます。多忙な毎日から少しでもストレスを減らすためには、困っていることを細分化してひとつひとつなくしていくと、きっといい方法が見つかるでしょう。また、最近は便利なアプリもでていますので、上手に使ってストレスフリーな毎日を送ってみませんか。

筆者プロフィール: 山田琴江

高校3年の時に父親を癌でなくし、お金について考え、進学先や将来の方向性を決める。奨学金をもらいながら大学に進学し、大学主催の資格取得講座のみで大学在籍中に公認会計士試験に合格。親の経済力を理由に夢を諦める子どもたちを少なくしたいという想いで、ファイナンシャルプランナーとしての活動を行っている。その人の価値観に沿ったマネープランの作成、アドバイス、伴走を得意とする。
自身のホームページ 「FPみらいえ」
公認会計士、AFP、ライフオーガナイザー、マイライフエフピー認定ライター

イラスト=オオノマサフミ