こんにちは。お弁当講師の刑部菜穂子です。春ですね。お子さまのご入学ご進級おめでとうございます。
お子さまの入園、入学をきっかけに、「さぁ! これからお弁当作りを始めよう!」という親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。園や学校で頑張っているお子さまのために、お昼の時間が楽しみになるようなお弁当を作りたいパパママさんへ、可愛く、そしてさりげなくお野菜も食べられるようなお弁当をご紹介します。
小さな子でも食べられる「お花おにぎり」
おにぎりは1つご飯30gで握りました。小さなお子さまには小ぶりなおにぎりがオススメです。ワンポイントに花型で抜いたハムとチェダーチーズをのせています。ピンクと黄色で、春らしい可愛い仕上がりになりますよ。
すき間おかずは特に凝ったものにしなくても大丈夫。茹でただけのスナップえんどうは、さやを広げて豆を見せるように詰めたり焼いて塩こしょうをしただけのしめじは、お弁当箱に立てかけるように詰めることで、立体感が出ます。赤ウィンナーは切り込みを細かくして焼くことで、一技ありに見えるのではないでしょうか。
食中毒対策は忘れずに
これから日中、暑くなってきますね。お弁当が傷まないよう、食中毒対策して持たせましょう。
主食やおかずはしっかり冷ましてから詰め、抗菌シートをのせて蓋をします。
お弁当を保冷バックに入れたら、保冷材を蓋の上にのせてから袋の口をしめましょう。
お花おにぎりとアスパラベーコン巻き
おにぎりの上に小さな花型で抜いたチーズをのせ、ゴマを花の上においています。葉っぱはスナップえんどうを輪切りにして見立ててみました。
食材を少し変えるだけで、同じようなお花のお弁当でも変化があるのではないでしょうか。アレンジを楽しんでみてください。
すき間おかずには、アスパラベーコン巻きを入れています。茹でアスパラガスは約3㎝幅に切り、ベーコンはハーフサイズのものをさらに長細く半分に切って巻いています。ベーコンの巻き終わりを先に焼き、焼き色がついたら面を変え、ベーコン全体に焼き色をつけていきます。ベーコンの塩味でアスパラガスも食べやすくなると思います。
男の子ウケバッチリな「電車おにぎり」
シンプルなおにぎりも上に四角く切ったチーズの窓と、輪切りソーセージの車輪をのせれば電車になります。
もし、時間がなくて電車が作れなかったとしても大丈夫。
それなりにお弁当として様になるので、キャラ弁にするのをあきらめましょう。お弁当作りは、続くものだからこそ、無理をしないのが一番です。
混ぜ込みおにぎりと肉巻き
ご飯にコーンを混ぜて軽く塩をふり、握ります。茹でスナップえんどうを輪切りにし、コーンおにぎりに添えてみました。
肉巻きは、しょうゆと砂糖で甘辛く味付けています。肉巻きの汁気は、多すぎると汁もれやお弁当の傷みの原因にもなります。キッチンペーパーでしっかり吸い取ってから詰めましょう。
手づかみ食べもしやすい「ロールサンドイッチ」
パン食が好きなお子さまにつかみ食べしやすいロールサンドイッチもオススメです。卵にツナマヨ、ハムチーズなど、好きな食材をパンで巻いてみましょう。
写真ではラップで包んだまま詰めていますが、小さなお子さまに、ラップ付きのままお弁当を持たせるのが心配という場合は、包んで少し時間が経てばパンがくっつくので、ラップを外して持たせてくださいね。
ラップ付きでも大丈夫でしたら、100均のシールを貼っても可愛いですよ。
顔弁でブロッコリーとハムの卵焼きと魚の磯部揚げ
ご飯を詰めて冷ましたら、梅干しの鼻や輪切りソーセージのほっぺた、海苔でカットした目や口をのせましょう。
卵焼きには、刻んだ茹でブロッコリーと刻んだハムを混ぜ込んで焼いています。卵3個に対してブロッコリーは1房程度しか入れていません。野菜が苦手なお子さまも、ちょっぴり野菜を食べられたことで、ちょっぴりの自信がつくのではないでしょうか。
味付けしてある、市販の切り身魚を食べやすい大きさに切り、細く切った海苔を巻き付け、片栗粉をまぶして揚げます。肉派な我が家の息子の大好きな魚おかずです。
慣れない園生活、学校生活は、お子さまも緊張していることと思います。お弁当を作る時に、彩りやバランスが気になるかもしれませんが、最初はお子さまの好きなおかずをお弁当に入れてあげてください。そして、時間が経って慣れてきた頃に、少しずつ色々な食材にチャレンジしてみてください。お昼の時間が、お子さまにとって楽しみな時間になりますように。