こんにちは。お弁当講師の刑部菜穂子です。まだ風に冷たさはありますが、 梅の花や菜の花が咲き、外の景色が鮮やかになってきました。少しずつ春の訪れを感じます。
今回は春にピッタリな花モチーフのおかずをご紹介します。お弁当に花を咲かせましょう。
型抜きで簡単にお弁当を華やかに
お花弁当を作る時にあると便利なのが、花の型抜きです。 小さな花型から季節の花型など、種類があるとお弁当作りのバリエーションが広がります。
ブロッコリー花束弁当
最初におめでとう! の気持ちを込めたい時にオススメな『ブロッコリー花束弁当』ご紹介します。
卒業入学シーズンなこの時期にピッタリです。キャラクターおにぎりに持たせるように作れば、とっても可愛い仕上がりになりますよ。
【材料】
茹でブロッコリー ── 1房
ハム ── 少量
チーズ ── 少量
小さくカットしたワックスペーパー
【作り方】
1.ハム、チーズを小さな花型で抜く。
2.ブロッコリーにワックスペーパーを巻き、お弁当に詰める。
3.1の花をバランスよくのせて出来上がり。(崩れてしまうのが心配な時は、焼きパスタで固定してください。)
焼きパスタとは、サラダ用の細いパスタを乾煎りし、こんがり焼いたもの。食べられるピックとして、食材の固定にも使えます。
さくらの型を使って『さくら頭のアフロちゃん風弁当』
さくらの花を髪に見立ててみました。カラフル可愛いお弁当になると思います。
【作り方】
1.薄焼き卵、魚肉ソーセージ、茹でにんじんを、さくら型で抜く。
2.お弁当箱にご飯を詰め、1の花を同じ色が重ならないようバランスよくのせる。
3.花びらにゴマを2粒のせる。(全部の花びらにゴマをのせるのは大変なので、所々で大丈夫。より、さくらの雰囲気がでると思います)
『さくらの花のせおにぎり』
梅酢で味付けしたピンク色のご飯と、しそふりかけを混ぜたご飯、白ご飯を一緒に握ると、ピンクと紫の春らしい雰囲気のおにぎりができます。
さくらの花型で抜いた魚肉ソーセージをのせると、ますます春らしくなりますね。
飾り切りの定番『ねじり梅』の簡単で失敗しないテクニック
全部を包丁で切ろうとすると、慣れないうちは、花びらの間隔が均一にならなかったり、ねじりがキレイに決まらなかったりと、難しく、時間がかかってしまうと思います。型を使うことで、簡単で失敗知らず。初めての方でもチャレンジしやすい方法をご紹介します。
【作り方】
1.にんじんを5~7㎜程の幅に輪切りにし
2.花型で抜き、中心につまようじを立てる。
3.花びらと花びらの間、5カ所に切り込みを入れる。
4.花びらの真ん中部分から、花びらの間の切り込みに向かって斜めに切る。
5.花びら5枚分切り終えたら、つまようじを外し、好みの柔らかさになるまで茹でて出来上がり。
ブロッコリーの芯でも『ねじり梅』を作ることができます。
『薄焼き卵の黄色いお花』
卵一つで、2個のお花を作ることができます。
【作り方】
1.卵1個をよく混ぜ、砂糖と塩少々で調味する。(プラス片栗粉小さじ1/4と水小さじ1を混ぜると破れにくい薄焼き卵が作れます。)
2.1を卵焼き器で焼き、薄焼き卵を作る。粗熱がとれたら半分に切る。
3.半分に切った薄焼き卵を縦長に折りたたみ、2~3㎜幅の間隔で切り込みを入れる。
4.端からくるくる巻き出来上がり。お弁当に詰めましょう。
ハムも同じように切り込みを入れて巻けば、とてもカラフルになりますよ。
『お花卵焼き』
断面がお花の形になります。切っても切ってもお花の形。量産したい時にオススメです。コツをつかめば簡単です。
【材料】
薄焼き卵 ── 2~3枚
ラップ
竹串 ── 5本
輪ゴム ── 2個
【作り方】
1.薄焼き卵を2~3枚焼き、丸めてラップで包む。(小ぶりのお花を作りたい時は2枚、大きめなお花を作りたい時は3枚で)
2.ラップの上から竹串と輪ゴムで固定し、花形を作る。
3.30分ほどおき、竹串のあとがついたら好みの幅に切って出来上がり。
白身の卵焼きを中心に入れても。
お弁当のメニューを考えるのも面倒に感じてしまうことはありませんか。得意なおかずが一つあるだけで、朝のお弁当作りがグッと楽になると思います。入っているだけで華やかになる花モチーフおかずは、大人弁当に入れても良いですね。ぜひチャレンジしてみてください。