プラットフォームとは、「コンピュータにおいて、主に、オペレーティングシステム(OS)やハードウェアといった基礎部分」を指します。

例えば、みなさんが使っているLINEなどは「プラットフォーム オン プラットフォーム」と呼ばれています。確かに、コンピュータのOSの上に乗っていながら、一方でLINE PayやLINEゲーム、コミュニケーションの基礎部分になっています。そういう意味で、新しいプラットフォームといえるでしょう。

GoogleやFacebookなど、多くのITサービスは、もうそれなしでは生きていけない世の中になっています。そんな生活の基礎部分であるプラットフォーム、今後はどうなっていくのでしょうか? 今回は、特にAI起業家でもバイオ起業家でもない私の妄想にお付き合いいただければと。

AIプラットフォーム

今エストニアでは電子政府化され、ほとんどの行政処理がネット上で可能です。それはつまり、すべての国民の生活状況が情報化されているということです。

その情報は個人情報保護の観点から、大統領ですら勝手に見ることはできません。しかし、電子政府化された上で情報をAIに取り入れ、政策や国民生活に活かしていくというアイディアは、いつか必ず実施されるでしょう。

中国では、すでに一人ひとりの信頼が数値化され、コンビニも無人化されていたり、お金をほとんど使わない生活が始まりつつあります。中国では情報は政府にしっかりと握られているでしょう。

政府に情報が行かなかったとしても、自分の生活リズムをアプリに入れることで、最適な提案をもらえるサービスはすでにありますよね。だんだんと人間が「決断」するのではなく、AIの提案をそのまま受け入れていく世の中になるでしょう。つまり判断基準がAIになるわけです。

それが良いかどうかは置いておいて、AIは人間の生活の基礎部分であると言え、それがないと生きていけない状態になります。

バイオプラットフォーム

この流れはバイオも同じではないでしょうか?

病院での判断基準は、お医者様の言うことや医療の知識ですよね。ここにDNA情報が追加されると、さらに一人ひとりに精度の上がった医療サービスが提供可能になりますし、DNA情報が基で保険の掛け金も変わってくるでしょう。子育ての判断基準も変わりますし、普段の生活リズムも変わります。

つまり判断基準がバイオになるわけです。今まで、判断基準が車であったり、判断基準が英会話であったことは、よほどの車好き、英会話好きではない限りありませんよね? 世の中全体へのインパクトという意味では、AIとバイオが人の判断基準を大きく変えていくと思っています。

起業はAIかバイオで

だからこそ、今後の起業はAIかバイオの分野で行っていくのがいいと思っています。とはいえ、バイオもAIもよくわからずに、そこで歩みを止めてしまっては、起業なんてできません。

私だったら、

・とにかくできるだけたくさんのバイオサービスやAIサービスを登録して利用してみる
・できるだけたくさんの方に話を聞きに行く
・できるだけたくさんの、アイディアを出してみる

こんなことからスタートしてみます。ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてください。

執筆者プロフィール: 小茂鳥 雅史(こもとり まさふみ)

株式会社スパルタ英会話 代表取締役

慶應義塾大学院卒業後、外資系証券会社モルガン・スタンレーMUFG証券に入社。退職後、NPO法人JAVO(ボランティア証明書発行機関)を発足。2年後、《語学で「夢はかなう」の実現》を理念とし、3カ月短期集中型の英会話教室を創業。わずか3年で4本のテレビ出演、年商を3億円企業へ。会社規模を拡大させ、世界をひとつのビックファミリーにという想いのもと、語学、IT、金融、人材などの6つの会社を束ねる株式会社We&を設立し、代表取締役に就任。

■株式会社スパルタ英会話