2023年がスタートし、就活本番まで2ケ月を切りました。残された時間には限りがありますが、納得のいく就活をするために、まだまだできることはあります。
今回は、新卒採用実績のある企業への調査結果を参考に、今後の選考対策で注意すべきポイントについて解説します。
企業が重視するのは、人柄、コミュニケーション能力、意欲、適合性
「マイナビ 2023年卒 企業新卒採用予定調査」では、企業が新卒採用時において人材を見きわめる際に、何を重視しているかを発表。それによると、「素直さや誠実さなどの人柄」(51.5%)がトップ。「コミュニケーション能力などの対人スキル」(41.1%)は2位に入っています。
多くの企業が人材を見きわめる際に、「人柄」と「コミュニケーション能力」を非常に重要視していることがわかります。
また、「学生の自社に対する熱意や意欲」(37.7%)、「業務で必要なスキル獲得に対する意欲」(22.0%)となっており、入社に対する熱意や業務に対する意欲があるかどうかも、優先度の高い判断材料になっているようです。
そして、「価値観が自社の文化にあっている」(28.1%)、「自社のビジョンに共感している」(25.2%)なども上位に入っており、会社との適合性も、選考の重要な指標となっていることがわかります。
調査結果を踏まえて、エントリーシートの内容を再確認
この調査結果を踏まえて、今一度エントリーシートの内容を見直しましょう。
まず、人柄が感じられる内容になっているかどうか。自己PRやガクチカで、自分という人間の特徴がきちんと伝えられる内容になっているかを意識して読み返してみます。
特にエピソードを紹介する際は、「なぜ、その行動を取ったのか?」「自分はどう感じたのか?」など、自分の考えや感じたことを盛り込み、人柄が伝わる内容になっているか確認してください。
また、志望動機では、入社に対する熱意や仕事に対する意欲が表現できているかどうかが重要です。
事業内容、将来性、仕事のやりがい、社風など、自分がどこに共感したのかを整理した上で、「ぜひこの会社に入りたい!」「会社の利益に貢献したい!」という前向きな気持ちを表現し、自分が企業の期待に応えることができる人材であることを伝えるのです。
人柄やコミュニケーション能力、入社意欲をアピールする練習を
人柄やコミュニケーション能力については、面接時のやりとりで相手に伝わるように何度も実践練習をしてください。
キャリアセンターの職員やOB・0G、友だちに面接官役を依頼し、質問に対して、自分を偽ることなく落ち着いて誠実に答えることを意識。あいづちを打ちながら面接官の質問を聞き、相手のペースに合わせて自分の言葉で話すようにします。面接官と言葉のキャッチボールをするイメージです。
また、志望動機を聞かれた際は、「なぜこの会社に入りたいのか、入社後にどのように貢献しようと思っているのか」をしっかりアピールできるように準備しましょう。
本選考では、面接の終わりに「最後に何か言いたいことはありますか?」と質問を投げかけられることがあります。その際は、気持ちを落ちつけて頭の中を整理し、入社に対する思いや仕事に対する熱意を面接官にぶつけます。本番をイメージして、事前に何度も練習しておきましょう。
今回は、企業の調査結果を踏まえて、選考対策で注意すべきポイントについて解説しました。就活本番までに残された時間は少なくなってきましたが、エントリーシートの見直し、面接対策などの参考にしてください。