2025年3月に新発売となる「トミカプレミアムunlimited」の新製品「ドリフト ターン ステージ」シリーズは、トミカを使って、これまでとは違った遊びができる玩具とのこと。いったいどんな遊び方ができるのだろうか?

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    トミカプレミアムunlimitedでドリフトを楽しめる製品が登場

ステージ上でトミカがドリフト!?

トミカプレミアムunlimitedとは、映画やコミックなどに登場するクルマを再現したトミカシリーズだ。これまでにも映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に登場した「アルピーヌ ルノー A310」や、映画「ルパン三世 カリオストロの城」に登場した「フィアット 500」、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の「デロリアン」など、いずれも細部に至るまで精密に再現され好評だ。

そんなトミカプレミアムunlimitedから3月に登場するのが「ドリフト ターン ステージ」シリーズ(各6,600円)。同シリーズは「トヨタ AE86 トレノ」が付属する「頭文字D」バージョンと、「ニッサン BNR34型 スカイラインGT-R」が付属する「ワイルド・スピード」バージョンの2種類があるが、今回は「ワイルド・スピード」バージョンで遊ばせてもらった。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    トミカをターンテーブルにセットすると映画のワンシーンのようなアクションを再現できる

ドリフト ターン ステージでどんなことができるのかといえば、その名の通りドリフトターンだ。しかも白煙を上げながらトミカがドリフト走行するというのだから驚きだ。BGMや効果音、LEDの点灯で演出効果を高め、映画の1シーンを目の前で蘇らせることができるらしい。これまでたくさんのトミカを見てきたが、こういった遊び方ができる製品は珍しい。

水の噴霧でドリフト時の白煙を表現

具体的にどのように使うのか詳しく見ていくことにしよう。

まず付属するトミカの前輪をターンテーブル上にある「トミカ固定パーツ」にセットする。次に本体裏面のタンクを外し、付属のスポンジをセット。同じく付属するスポイト1回分の水をターンテーブル上の穴の中に注入する。これで準備は完了だ。なおターンテーブルは単四電池3本で駆動する。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    トミカの前輪を固定パーツにセットすれば準備は完了だ

メインボタン(電源ボタン)を長押しすると電源がONとなる。メインボタンを短押しすると音量を調節(大、中、小)できるが、デフォルトでは音量が大になっている。もしうるさいと感じたら中か小にするといい。ただ、このボタンはタッチ操作式で押した感触がない。一度押しただけでは反応しないときがたびたびあり、タッチの感度はまずまずといった感じ。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    右が電源をいれるメインボタン。左がモードを切り替える再生ボタンだ

ドリフト ターン ステージは「フリードリフトモード」「スペシャルドリフトモード」「ディスプレイモード」の3つモードで遊べる。

電源を入れて、再生ボタンを短押しすると「フリードリフトモード」となり数秒間トミカがドリフトを始める(ドリフトは全4種類)。それと同時に全7色のLEDがランダムで点灯する。ふたたび再生ボタンを短押しするとドリフトを繰り返す。

このとき、ステージにセットしたトミカの後方から白煙(霧状の水)が発生する。スポイトを使って注入した水が白煙のように立ち込めて、ドリフトしたときのようなシーンを再現できる。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    再生ボタンを押すとトミカが勢いよくドリフトする

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」
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  • ドリフト時に点灯するLEDライトは全7色ありいずれも鮮やかに光る

次に再生ボタンを長押しすると「スペシャルドリフトモード」に切り替わる。この玩具のメインの遊び方がこのモードだろう。収録されているBGMに合わせて自動でドリフトアクションを繰り返しながら、LEDライトが次々と切り替わっていく。収録されているBGMは「Danza Kuduro」「Get Low」「ACT A FOOL」の3曲。一度でも映画「ワイルド・スピード」を見たことがあれば、映画のワンシーンを思い出すことだろう。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」
  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」
  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」
  • 点灯するLEDはランダムで光る。暗い場所で使ったほうが、トミカや白煙が引き立つ

さらに再生ボタンを長押しすると「ディスプレイモード」になる。このモードではトミカはドリフトしないし、白煙も出ない。時間の経過によって切り替わるLEDライトが点灯しながら、トミカがゆっくりと回転する。ゆっくりとトミカを鑑賞したいときに使うモードだ。

水の取り扱いには注意

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    専用のスポイトを付属。1回の注水量はスポイト1本分。水の入れすぎに注意しよう

遊ぶ際に注意したいのは、水の取り扱いだ。スポイトを使ってターンテーブルに水を注入するわけだが、ターンテーブルの隙間や、LEDライトなどに水がかかると故障の原因となる。また、水ならなんでもいいというわけではなく、水道水以外の水を使うことも故障するリスクを高める。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    ターンテーブルから入れた水は、本体下部のスポンジに蓄えられる

水の入れ過ぎにも気をつけたい。たくさん水を入れたからといってたくさん噴霧が出るわけではない。水を注入する際には、必ず付属のスポイト1回分という容量を守ってほしい。遊び終わったらターンテーブル裏面のタンクを取り外しておかないと、やはり水漏れのリスクを伴うだろう。対象年齢は6歳からなので子どもも遊ぶことができるが、電子機器と水という組み合わせのため、子どもが遊ぶ際は大人と一緒のほうがいいかもしれない。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    ターンテーブルのほかトミカ、スポイト、スポンジ、トミカ固定パーツが付属する

劇中車を忠実に再現したトミカ

付属するトミカは、1999年から2002年まで製造された、BNR34型(5代目)のスカイラインGT-Rだ。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    劇中車を再現したトミカプレミアム。シルバーボディにブルーのラインが特徴的だ

先代のBCNR33型スカイライン GT-Rよりもサイズダウンし、動剛性解析システムを採用することで剛性を大幅に向上させ、取り回しの良さと走行時の安定性を高めている。当時のスカイラインのアイコニックな部分である丸形4灯テールランプは、内側を小さくすることで、スカイラインらしさを残しつつモダンな印象に仕上げられている。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    内装も劇中車を再現。ドアを開けるとよく見える

映画「ワイルド・スピード」では、主人公のブライアン・オコナーが、この5代目スカイライン GT-Rに乗り込み颯爽と駆け抜けていくシーンが有名だろう。付属するトミカは劇中に登場するモデルと同じように、シルバーのボディにブルーのライン、大型のリアウイングで正確に再現されている。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」
  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」
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  • 映画に登場したトミカプレミアムは、かつては単体でも発売されていた

ターンテーブルのモーター音はやや大きめ

気になったのは、3つのどのモードで遊んでも、ターンテーブルが回転するときのモーター音が大きいという点だ。BGMの音量を一番小さくしてしまうと、モーター音でBGMやタイヤのスリップ音などの効果音があまり聞こえづらくなってしまった。3つのモードしかないとはいえ、今なんのモードなのか遊ぶ前に確認できる方法もあるといいと感じた。

  • トミカプレミアムunlimited「ドリフト ターン ステージ」

    トミカを使ってドリフトが楽しめるのはこれまでにないアイデアだ

やや気になる点はあったが、トミカでドリフトができるのはおもしろいし、その演出を子どもでも安全な水を使って再現できるというのは見事だ。トミカは大人からすれば「コレクターズアイテム」だし、子どもにとっても「クルマのおもちゃ」として幅広い世代から認知されている。そのトミカを活かした、よく考え抜かれたアイデア玩具といえる。今回遊んだワイルド・スピードであれば、トミカ好きだけでなく、映画好きにも刺さる玩具になるかもしれない。

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