コロナ禍で運動の機会が減ったという人も多いですが、3密を避けることができる運動ということで、ゴルフの人気が高まっています。

ゴルフ人口自体は、バブル期の半分以下に落ち込み、総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」によると過去1年間にゴルフ(練習場を含む)を行った10歳以上の人数は773.8万人と平成8年調査以降連続しての減少。

しかしながら、20代を筆頭に若い世代での増加率は20%以上で、平均行動日数も5年前を上回っているという結果。また、とあるゴルフショップ「ゴルフパートナー」の調査データでは女性の比率は10%以上も増えているそうです。

トレンド指標の一つともいえるInstagramの「#ゴルフ女子」投稿数は約300万件! なんと「#ゴルフ男子」(162万件)の約2倍の投稿数になっています。

実際、私がインストラクターを務める「SIXPAD HOME GYM」でも、ゴルフティーチングプロの大西翔太さん監修のもとリリースされたゴルフプログラムが非常に人気で、年代を問わず幅広い方に支持されている印象です。

その中でゴルフといえば、誰もが気にする「飛距離」。実力と結果が数字に表れる、最も分かりやすい指標といえるでしょう。

もちろん飛距離だけで勝てる競技ではないものの、ダイナミックなスイングは最高に刺激的で、周りからの注目と歓声も浴びることができるので気持ちいいですよね! そんな魅力的な飛距離を上げるためにはパワーはもちろん、柔軟性やバランスなど総合的な筋力が必要とされてきます。

そこで今回は、自宅で隙間時間に簡単にできるストレッチの中でもゴルフの飛距離アップに役立てる4つを紹介したいと思います。

ゴルフはもちろん、私生活で体の節々にコリやハリを感じる人にも是非やっていただきたいと思います。

テイクバックをスムーズにする肩甲骨ストレッチ

ゴルフのスウィング・飛距離UPを狙うには、肩甲骨の柔軟性がとても重要です。肩甲骨の動きが悪いとスイングも小さく不安定になります。リモート肩こりの原因になっているのも、ほとんどが肩甲骨周りの筋肉。

インナー(ローカル)マッスルの柔軟性と活性を高めることで、スイングがより大きく安定し、さらには仕事も捗るようになります。

  • 片手の手の甲を横腹に当て、逆の手で肘をゆっくりと内側に引き付ける

  • 届かない場合は壁や膝を利用し、60秒ほどキープする

※背筋を伸ばして行い、あまりにも痛みがひどく出る場合は中止する

ショットインパクトを上げるストレッチ

先ほどのストレッチが、肩甲骨後面にある筋肉のストレッチだったのに対して、今度は反対の働きをする肩甲骨の前面にある筋肉のストレッチ。

胸の奥にある筋肉なので普段はなかなか意識してストレッチをすることも少ない筋肉。飛距離を伸ばすためにも重要な上に、姿勢不良にも大きく関わるので特に巻肩の人は要チェックです!

  • ゴルフクラブなど適度な重さの棒を持ち、肩の後ろに回す

  • 反対の手で棒を上方にゆっくりと持ち上げていき、痛みのでないポジションで60秒ほどキープする

※腰を反らないように注意し、肩の後ろを支点にしてクラブを動かす

スイングを安定させる

ここからは全身を使うダイナミックストレッチなので、特にプレー前のウォーミングアップにおススメです。心拍数や体温を上げ、関節可動域も確保できるので怪我にもつながりにくくなります。

もちろん普段のトレーニングとして行ってもOK! まずは10回程度から、無理せずできる回数をやってみてください。

  • 四つん這いになり、片脚を伸ばして対角の手を頭の後ろに軽く添える

  • バランスを取りながら胸を開くように上体を捻る

※脚が下がってこないように注意し、おへそは常に床に向けておく

スイングを大きくする

四つん這いよりも重心が高くなるので、その分バランス力や下半身の筋力も必要になります。お腹周りをしっかりと動かすことで体の回旋動作もスムーズになり、より大きく安定したスイングにつながります。

強度が高いので、ラウンド前にやりすぎて疲れないように注意!

  • 両腕をクロスさせて頭上に構え、片脚を一歩後ろに引いたら、前脚の方向にできる限り体を倒す

  • 左右交互に行い、腕を組み替えたパターンも同様に行う

※膝をしっかりと正面に向けたまま、前足裏が床から離れないように注意

著者プロフィール:KENTA

パーソナルトレーナー、SIXPAD HOME GYM WAVER(インストラクター)、ライター、モデルとしても活動するマルチフィットネストレーナー。