JR西日本は2019年3月16日に実施するダイヤ改正で、広島近郊エリアの全列車を227系に統一する。岡山・福山地区の山陽本線では、福山駅・三原駅での新幹線・在来線の接続を改善する一方、快速「サンライナー」は上り2本が普通列車となる。

  • 3月16日に実施されるダイヤ改正で、山陽本線三原~岩国間と呉線・可部線の全列車が227系に統一される

広島近郊エリアの227系は「Red Wing(レッドウイング)」の愛称を持ち、2015年3月ダイヤ改正でデビュー。その後も追加導入が続けられ、半数以上の列車が227系(レッドウイング)による運転となっている区間も多かった。

来春のダイヤ改正では、山陽本線三原~岩国間と呉線・可部線全線で227系(レッドウイング)の投入が完了。全列車が227系による運転となる。広島近郊エリアの山陽本線・呉線・可部線では、平日・土休日で同一のダイヤを実施。呉線三原~広間のワンマン列車には運賃箱が備え付けられないため、駅の券売機にて事前にきっぷを購入する必要がある。

現在、山陽本線で運転される岡山・福山方面と広島・岩国方面を直通する列車については、ダイヤ改正を機に直通運転を取りやめ、糸崎駅または三原駅で乗換えとする。下りはすべて糸崎駅で同一ホーム乗換えとなる一方、上りは一部異なるホームで乗換えとなるほか、三原駅で乗り換えられる場合もある。

なお、西日本豪雨の影響により、山陽本線・呉線で実施している徐行運転は3月15日をもって終了となる。広島・山口地区の在来線ではその他、美祢線もダイヤ改正後、日中時間帯における厚狭駅での新幹線・在来線の接続時間が一部改善される。

朝の「サンライナー」、岡山~琴平・観音寺間列車も見直し

山陽本線では今年度末に尾道駅新駅舎が開業予定で、来春のダイヤ改正ではせとうちエリア周遊の「新」拠点として生まれ変わる尾道駅への利便性向上も図られる。昼間時間帯において、福山駅での東海道・山陽新幹線「のぞみ」と尾道方面の列車との接続を改善するとともに、三原駅でも広島方面からの新幹線「こだま」との接続を一部改善する。

  • 快速「サンライナー」は朝の上り2本が普通列車に

岡山~福山間を結ぶ快速「サンライナー」は現在、15時台以降に運転される列車に加え、朝通勤通学時間帯にも上り2本(うち1本は休日運休)が設定されている。来春のダイヤ改正では、朝通勤通学時間帯の岡山方面への乗車機会拡大のため、快速列車の停車駅を見直し、現行の「サンライナー」2本とも各駅に停車する普通列車に変更となる。

岡山駅から宇野・児島方面の普通列車も見直しに。瀬戸大橋を渡り岡山~琴平・観音寺間を結ぶ現行の普通列車は設定が見直され、ダイヤ改正後の瀬戸大橋線の普通列車はすべて児島行となる。夜間時間帯には岡山駅から発車する普通列車の順序を変更。19~22時台にかけて宇野行と児島行が交互に発車するダイヤとする。児島発岡山行・宇野発岡山行の順序も一部変更となる。