JR四国は3月26日のダイヤ改正に合わせ、特急形電車8000系の「アンパンマン列車」を導入した。ゴールデンウィーク期間中には、8000系「アンパンマン列車」の特急「しおかぜ」が8両編成で本州に乗り入れ、岡山駅まで走る姿も見ることができた。

8000系「アンパンマン列車」8両編成で本州内を走る特急「しおかぜ」

1号車(半室グリーン車)後方の普通車指定席は「アンパンマンシート」となる

8000系「アンパンマン列車」は「虹の架け橋」をデザインコンセプトに、車体にアンパンマン・ばいきんまんなどのキャラクターを配し、「五色の虹」も採用したほか、1号車(半室グリーン車)の普通車指定席に16席限定の「アンパンマンシート」を設け、虹を取り込んだカラフルな空間に仕上げた。2~8号車の車内天井部分にも「五色の虹」やさまざまなキャラクターがデザインされているという。

この「アンパンマン列車」を使用する特急「しおかぜ」は2往復あり、通常ダイヤにおいて特急「いしづち」と併結運転を行う。この場合、8両編成のうち「アンパンマンシート」も含む5両が岡山駅発着「しおかぜ」、残り3両が高松駅発着「いしづち」となるため、本州内を走る8両編成の8000系「アンパンマン列車」を見られる機会は少ない。

ただし、春休み期間やゴールデンウィーク期間をはじめ、多くの利用者が見込まれる時期に「しおかぜ」「いしづち」の併結運転を行わず、「しおかぜ」を8両編成で運転(「いしづち」利用者は宇多津駅または多度津駅で「しおかぜ」に乗換え)する場合がある。

上り「しおかぜ12号」(写真左)と下り「しおかぜ11号」(同右)。通常ダイヤでは新型車両8600系を使用する列車だが、この日は8000系8両編成による運転だった

今年のゴールデンウィーク期間中も、4月29・30日と5月1・3・4・5日の6日間、8000系8両編成の「しおかぜ」を運転。「アンパンマン列車」を使用する上り「しおかぜ10・22号」・下り「しおかぜ9・21号」も8両編成となり、岡山駅まで運転された。