ジャン=ピエール・ポルナレフは、漫画・アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部『スターダストクルセイダース』と第5部『黄金の風』に登場しています。ジョースター一行のムードメーカーであるポルナレフは、ハッキリとした物言いや人のよさが伝わる言い回しが印象的で、記憶に残るセリフが多いです。
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そこで、今回はマイナビニュース会員の男女301名を対象に漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するポルナレフの名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。
ポルナレフの名言ランキング
ポルナレフの名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、ランキングはこのような結果になりました。
1位「あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!『おれは奴の前で階段を登っていたと思ったらいつのまにか降りていた』 な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…」(16.4%)
2位「富や名声より 愛だぜッ!」(11.1%)
3位「てめー 頭脳がまぬけか?」(6.9%)
4位「『我が名はJ・P・ポルナレフ』『我が妹の魂の名誉のために!』『我が友アヴドゥルの心のやすらぎのために』……『この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる』J・ガイル こう言って決めるんだぜ」(6.3%)
5位「自分の周りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ! このオレはッ!」(5.8%)
6位「おれには悲しい友情運があるぜ 助けるはずのイギーに助けてもらったぜ……」(5.3%)
7位「自分がいやなものをひとにやらせるなッ! どおーゆー性格してんだ てめーッ」(4.8%)
7位「死よりも恐ろしいぜ!! てめーに利用されることへの欲求だけの人生なんてな」(4.8%)
7位「卑怯な手も使おう 地獄に落ちることもしよう だが逃げるってことだけは…しね──ぜッ!」(4.8%)
7位「DIOは『黒』! ジョースターさんたちは『白』『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ! 傷ついた体でも勇気が湧いてくる 『正しいことの白』の中におれはいるッ!」(4.8%)
11位「シャッターボタンのように君のハートも押して押しまくりたいな~」(3.7%)
11位「だが今……恐怖はこれっぽっちも感じない おれにあるのは闘志だけだ」(3.7%)
11位「皮肉なものだ…社会からつまはじきにされたがゆえにギャングになった『彼ら』が…この世界が『邪悪』に向かうのを止めようとしてるのだからな…(5部)」(3.7%)
14位「おれっていつもそうだ…いなくなってはじめてわかるんだ ひねくれたクソ犬と思ってたけれどどんな人間にもなつかないつっぱったおめーが好きだった……」(2.1%)
14位「身内はいなくてもフランスはおれの祖国なんです…故郷には思い出がある どこへ行っても必ず帰ってしまうとこなんです」(2.1%)
14位「その階段に足をかけるんじゃあねぇーッ! オレは上! きさまは下だ!!(5部)」(2.1%)
17位「やったッ! 命中だッ! しゃぶれッ! おれの剣をしゃぶれッ! このドグサレがッ!」(1.6%)
ポルナレフの名ゼリフ一覧
ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
「あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!『おれは奴の前で階段を登っていたと思ったらいつのまにか降りていた』 な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…」
DIOのスタンド能力に混乱しながらも、ポルナレフは懸命に仲間に状況を説明しました。予測不能な事態に直面し、何も理解できずただ経験したことを語るしかないシチュエーションがリアルで、ネット上でも多用されています。
異次元の能力に恐怖すら感じるポルナレフですが、言い回しやキャラクター的にややコミカルになる名シーン。ジョジョを知らない方でも目にする機会が多い名言です。
【このセリフを選んだ理由】
・「ネットミーム化しているほど有名なセリフなので」(31歳男性)
・「応用性が高く、頭から離れない名言だと思うから」(44歳男性)
・「めちゃくちゃみんながパロディで使うから」(37歳男性)
・「DIOとの戦いでのセリフで一番印象に残っているので」(35歳男性)
「富や名声より 愛だぜッ!」
ランプから出現したスタンド「ジャッジメント」に願いを問われた際の名言です。ジャッジメントから叶えたい願いを聞かれ、有名になることを願いかけたポルナレフですが、訂正し「ガールフレンドがほしい」と願うのでした。
女好きのポルナレフらしいギャグシーンにも見えますが、妹や仲間への気持ちが大きく愛情深い彼を象徴するような真っすぐなセリフです。小指を立てる茶目っ気のある姿も微笑ましく、純粋さが感じられます。
【このセリフを選んだ理由】
・「なかなかそうは思えないけれど、そうありたい」(46歳女性)
・「見た目と違ってかわいいポルナレフらしい名言で好き」(45歳女性)
・「キザだけれどかっこいい」(45歳男性)
「てめー 頭脳がまぬけか?」
隠れ場所につながるヒントをわざと残して身を潜めたデーボ。その違和感に気づき迎え撃ちにしたポルナレフは、この名言でデーボを罵倒しました。
日常生活の中で、ここまで強い言葉を発する機会はないでしょう。しかし、全く筋の通らない話に怒りを感じた際には、思わず言いたくなることもあるかもしれません。内なる気持ちを代弁するこの名言で、誰にもぶつけられない鬱憤を解消しているネット民も多いようです。
【このセリフを選んだ理由】
・「相手を侮辱する名言中の名言」(41歳男性)
・「なんとなく面白いです。実際は口には出せませんがね」(45歳男性)
・「とても衝撃的で面白かったから」(48歳女性)
「『我が名はJ・P・ポルナレフ』『我が妹の魂の名誉のために!』『我が友アヴドゥルの心のやすらぎのために』……『この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる』J・ガイル こう言って決めるんだぜ」
妹の仇であるJ・ガイルに追い込まれたように見せかけ、形勢逆転した際に発した名言です。復讐のため何年もJ・ガイルを追っていたポルナレフは、ここぞというときの決めゼリフを用意していました。
ポルナレフを庇って犠牲になった(と思いこんでいた)アヴドゥルの敵討ちも大義名分に加えたところに、仲間を思いやる彼らしい心の強さが感じられます。因縁深いJ・ガイルとの死闘によるポルナレフの精神的成長は必見です。
【このセリフを選んだ理由】
・「宿敵を倒すときの名シーンであり、かっこいい名言」(48歳男性)
・「ポルナレフのセリフの中で最もかっこいいから」(37歳男性)
・「漫画で読んで一番感動したセリフだから」(49歳男性)
「自分の周りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ! このオレはッ!」
助けに来てくれたアヴドゥルが目の前でやられた際の嘆きです。口ではアヴドゥルの行動を迷惑だと言い捨てますが、堪えきれず大粒の涙を流し男泣きする姿に仲間想いの一面が見て取れます。
一度は本気で殺しあったアヴドゥルとポルナレフは、戦いの中で互いの気高さを知り信頼できる仲間になりました。仲間を大切にする思いが誰より強いポルナレフだからこそ、憎めないキャラとして多くのファンに支持されているのでしょう。
【このセリフを選んだ理由】
・「ネタ方向ではなく純粋に名シーンだと思うから」(29歳男性)
・「熱い気持ちがカッコよかったです」(43歳男性)
・「ポルナレフの性格がよく表れたセリフだから」(49歳男性)
「おれには悲しい友情運があるぜ 助けるはずのイギーに助けてもらったぜ……」
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イギーに助けられる形で、ヴァニラ・アイスとの戦いを制したポルナレフ。イギーとはいがみ合ってばかりでしたが、失って初めてその大切さを理解し涙するのでした。
親しくなりすぎると、距離が縮まると同時に気遣いや感謝の気持ちも薄れてしまうことがあります。どんなに仲がよくなっても、一緒にいられることを当たり前として受け入れるのではなく、優しさを持って接したいと気づかされる名言です。
【このセリフを選んだ理由】
・「イギーとの仲を思い出すセリフだから」(41歳男性)
「自分がいやなものをひとにやらせるなッ! どおーゆー性格してんだ てめーッ」
新たなスタンドを前にして、「自分ではやりたくない」という理由でポルナレフに攻撃を命じる花京院典明へのツッコミです。わがままを貫こうとする花京院と繰り広げる子どものような言い争いは、仲睦まじく映り印象に残ります。
引き受けたくないと思っても正直に断るのは憚られる世の中で、ハッキリと文句を言うポルナレフに爽快感を覚えた方も多いのではないでしょうか。面倒なことを押しつけられイラっとした際に、思わず口にしたくなります。
【このセリフを選んだ理由】
・「勤務先にも自分が責任を取りたくないために、嫌なことを他人に任せる人間がいる。この言葉を投げつけたい」(46歳男性)
「死よりも恐ろしいぜ!! てめーに利用されることへの欲求だけの人生なんてな」
DIOへの恐怖心に打ち勝ち、敵対する意思を示した際の名言です。DIOを恐れるあまり、一度は利用されていたポルナレフでしたが、信念に従って戦う誇り高い仲間たちとの旅を経験し、逃げずに戦う覚悟が固まりました。
何かにおびえ続け、自分らしく生きられない一生は非常に受け入れがたいものです。もしもそんな人生を歩まされることになれば、多くの方は心が折れてしまうはず。勇気を出して運命に抗うポルナレフがかっこいい名シーンです。
【このセリフを選んだ理由】
・「DIOになにがなんでも従わないという表れでとてもいい」(49歳男性)
「卑怯な手も使おう 地獄に落ちることもしよう だが逃げるってことだけは…しね──ぜッ!」
DIOを前に一時撤退を提案するジョースターに対し、ポルナレフはこの言葉で反論し単独行動に出るのでした。正々堂々戦う騎士道精神を持つポルナレフにとって、卑怯な手も地獄に落ちることも好ましいとは言えません。
しかし、勝つためなら意見を曲げることも厭わない。そんな覚悟を決めながらも、逃げることだけは絶対に受け入れないポルナレフ。この信念の強さこそ、お調子者の彼を憎めない理由の一つなのでしょう。
【このセリフを選んだ理由】
・「前に聞いたときにいいセリフだと思ったから」(24歳女性)
「DIOは『黒』! ジョースターさんたちは『白』『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ! 傷ついた体でも勇気が湧いてくる 『正しいことの白』の中におれはいるッ!」
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DIOとの対決直前、信じるべき「正義」に気づき恐怖を完全に払拭したシーンでの名言です。ポルナレフが孤独のままだったら、最後までDIOに立ち向かうことはできなかったでしょう。
嫌なことから逃げたくなるとき、信頼できる仲間に背中を押されることは大いにあります。共に頑張る同志がいるから、力がみなぎることもあるでしょう。進むべき道に迷ったり、挫けそうになったりしたときに思い出せばポルナレフのように勇気を出せるはずです。
【このセリフを選んだ理由】
・「とても印象深い言葉だから」(47歳男性)
ポルナレフとは
ポルナレフは、第3部でDIOからの刺客として登場。ジョースターたちと対立しますが、アヴドゥルとの死闘を経て和解した後はすぐに打ち解け、打倒DIOの旅に欠かせない仲間の一員となっています。
妹の仇を倒し本懐を遂げてからも、巨悪のDIOを倒すため共に旅を続け、亡くなった仲間の分も戦い抜きました。数年後、空条承太郎と手分けしてスタンドの矢を追跡していたところ、ディアボロとの戦闘で片目と両足を失う重傷を負ってしまいます。
しかし、奇跡的に一命を取り留めたポルナレフは第5部に再登場。ディアボロを倒すためジョルノ・ジョヴァーナたちと行動を共にするのでした。
ポルナレフは生まれつきのスタンド使いで、「シルバーチャリオッツ」の強みは正確無比かつ素早い剣技です。スタンドの矢により進化すると、新たに魂を入れ替える能力に目覚めました。シルバーチャリオッツに魂を入れ替えられた生物は、徐々にこの世に存在しない姿へと変化していきます。
第3部ではムードメーカー的な存在だったポルナレフですが、第5部では終始シリアスな雰囲気。過去の経験で身に着けたであろう観察眼と判断力でジョルノたちをサポートし、戦闘不能ではありながらディアボロとの戦いに貢献しました。
『ジョジョの奇妙な冒険』とは
荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは、国内外問わず多くのファンに支持される大人気シリーズです。原作はTVアニメ化、映画化、実写化、ゲーム化、舞台化と多種多様なメディア展開をしています。2025年4月には同作の7部『スティール・ボール・ラン』がアニメ化されることも明らかになり、ジョジョファンを歓喜させています。
同作品のテーマは「人間讃歌」。世代交代を繰り返す度に主人公や舞台が大きく変わる構成はジョジョシリーズならではの特徴です。シリーズが変わるごとに新たなキャラクターや、その人固有の超能力「スタンド」が登場することで、常に新鮮な気持ちで作品を楽しみ続けられるでしょう。
3部と5部のポルナレフの名言や名セリフを紹介しました
ポルナレフの名言ランキングには、思わず使いたくなるようなセリフや、ぶつけようのない怒りを代弁してくれるような言葉が多く選ばれました。ネット上で使用される機会も多く、ポルナレフが元ネタと知らずに見聞きしている方も多いのではないでしょうか。
お調子者で奔放な行動も見られますが、実は非常に愛情深く仲間想いの優しい人物。仲間の死に涙しながらも成長する様子には心を打たれます。ぜひ、第3部と第5部とで雰囲気が変わるポルナレフの変化も楽しんでください。
調査時期: 2025年3月27日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計301人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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