社会に出た瞬間から、“割を食ってる”気しかしない――。人口だけは多いのに、正社員枠はほぼ皆無。報われなさすぎるあの頃と、今も続く理不尽の数々、それでもなんとか生き抜いてきた……そんな「超氷河期世代」の“リアルな声”を、今こそ可視化していこう。
今の若手を見ていると何もかも羨ましいけど…
●「今の若手を見ていると何もかも羨ましいけど、忍耐力はついたと思う」(45歳女性)
就職超氷河期世代は、求人不足の就活をくぐり抜けたあとも、長時間労働や年功レースからの脱落など、いくつもの壁にぶち当たってきた。上の世代ほどの手厚い恩恵も、下の世代ほどの追い風もない。そんな環境で踏ん張り続けた結果、「逆境への耐性」だけは確かに鍛えられた――そう語る人もいる。
●「若い頃が酷すぎたので、中途入社できたプライム上場企業の仕事が楽に感じられた」(48歳男性)
20~30代で味わった過酷なノルマやパワハラ環境に比べれば、働き方改革が進んだ現在の職場は快適に感じられる。長いトンネルの途中でキャリアを諦めずスキルを磨き続けた人の中には、後年になって好条件で転職し、「昔に比べれば天国」と本音を漏らすケースもある。
就活でも入社後でも、他世代より厳しい土俵で戦わざるを得なかった氷河期世代。その過程で得た“打たれ強さ”は大きな武器になった一方、「耐えるしかなかった」経験が長い影を落としているのも事実だ。培った忍耐力を“次の強み”に変えられるか――その環境を社会全体で整えることが求められている。
調査時期: 2025年5月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:365人
調査方法: インターネットログイン式アンケート