社会に出た瞬間から、“割を食ってる”気しかしない――。人口だけは多いのに、正社員枠はほぼ皆無。報われなさすぎるあの頃と、今も続く理不尽の数々、それでもなんとか生き抜いてきた……そんな「超氷河期世代」の“リアルな声”を、今こそ可視化していこう。
就職も結婚もできなかった氷河期世代の“その後”
●「同級生の半分が就職できなかった」(46歳男性)
バブル経済崩壊後の雇用環境が厳しい就職超氷河期。企業の求人は極端に少なく、どれだけ就活を頑張っても内定が出ないという状況が全国で続いていた。大学の卒業式でも「進路が決まっている人のほうが少なかった」と振り返る声もあり、就職浪人やバイト生活への移行はめずらしくなかった。
●「同級生が結婚できない、非正規の人が多い」(49歳男性)
安定した職に就けなかったことは、その後の人生設計にも大きく影響した。住宅購入、結婚、子育て――いずれにも“経済的な土台”が必要だが、非正規雇用のまま年齢を重ねるなかで、選択肢はどんどん狭まっていく。同級生同士で集まれば、「配偶者も子どももいない」「いまだに将来設計ができない」という声が飛び交うのも、この世代の現実だ。
就職という最初の一歩を阻まれたことが、氷河期世代のその後の人生にどう影を落としてきたのか。見過ごされてきた“現在進行形の生きづらさ”は、今も確かに続いている。
調査時期: 2025年5月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:365人
調査方法: インターネットログイン式アンケート