冨樫義博氏原作の漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するヒソカとは、時には敵、時には味方として登場するミステリアスな奇術師です。
作中屈指の実力者として格の違いを示し続けるヒソカは、戦闘狂らしく多くの戦いの場面でさまざまな名言・名セリフを残しています。
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そこで、今回はマイナビニュース会員301名を対象に漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するヒソカの名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。
ヒソカの名言ランキング
ヒソカの名セリフの中で印象に残っているものを聞いてみたところ、ランキングはこのような結果になりました。
1位「無駄な努力 御苦労様」(13.1%)
2位「みんなの力があったからだよ 全員の勝利ってやつさ」(11.9%)
3位「カンペキに勝つ だろ? ゴン」(10.0%)
4位「キミの敗因は容量(メモリ)のムダ使い」(8.8%)
5位「次はルールなしの真剣勝負で戦ろう 命をかけて」(6.3%)
5位「キミがもっと殺しがいのある使い手に育つまで キミはずっとボクに生かされているのだよ」(6.3%)
7位「予知しよう キミは踊り狂って死ぬ」(5.6%)
8位「親切だね 舐めているのかい? それともすごく舐めているのかい?」(5.0%)
8位「壊れた玩具に興味はないんでね」(5.0%)
10位「だけど注意しないと 変化系は気まぐれだから 大事なものがあっという間にゴミへと変わる だから ボクを失望させるなよ ゴン」(4.4%)
10位「旅団全員に伝えてくれる……? 今からどこで誰と遭ってもその場で殺すまで闘るとね」(4.4%)
12位「甘えてんの? 自分で解いて止めてみなよ」(3.1%)
12位「勝ちには拘ってくれないか? ボクが萎えるからね」(3.1%)
12位「ボクさぁ…死人に興味ないんだよね キミ もう死んでるよ 目が」(3.1%)
12位「ああいうベタな出会いがテンコ盛りの街なんだ」(3.1%)
ヒソカの名ゼリフ一覧
ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
「無駄な努力 御苦労様」
ハンター試験で、ヒソカに恨みを持っていた試験官の襲撃を完璧にかわして圧倒した際の名言です。試験官の刃物を一瞬で使いこなす天才的な才能、陰湿に微笑む表情が印象に残る名シーンとなりました。
試験官が時間をかけて会得した技術に対し「思ったより簡単なんだ」と言ってのけるヒソカ。相手の努力を踏みにじるような言葉選びに、冷酷さが感じられます。
【このセリフを選んだ理由】
・「言われたらかなりキツイ一言だと思う」(47歳女性)
・「ヒソカの残忍性を示す凶悪な言葉であると同時に、短い言葉で圧倒的な実力差を示した名言」(38歳男性)
・「自分の自信がうかがえるから」(45歳男性)
・「ヒソカらしいセリフだと思ったから」(49歳男性)
・「キャラクターの恐ろしさがわかって印象に残った」(43歳男性)
「みんなの力があったからだよ 全員の勝利ってやつさ」
グリードアイランドで、ゴンやキルアとチームを組んで挑んだドッジボール対決に勝利した際の名言です。変態的な戦闘狂のヒソカには似合わないセリフで、ゴンにもツッコまれていましたね。
どこまで本心で言っているか定かではありませんが、この名言からはヒソカが協調性や常識への理解は持ち合わせていることが感じられます。普段のミステリアスな言動とのギャップも含めて、ヒソカの魅力と言えるでしょう。
【このセリフを選んだ理由】
・「これが思春期の息子にも刺さって気に入ってます!」(49歳女性)
・「世代関係なくいい言葉です」(47歳男性)
・「謙虚でみんなを大切にしているところが好き」(47歳女性)
・「共感できるから。自分の教訓にしている」(37歳男性)
「カンペキに勝つ だろ? ゴン」
グリードアイランドでのドッジボール対決終盤。気絶したゴンに代わり、完全勝利のために能力を使うことを選んだヒソカが口にした名言です。
たとえ自分に大きな負担がかかることになっても、仲間の意志を汲んで動ける人がチームにいるととても心強いですね。骨を折りながらもゴンの望んだ勝利を引き寄せたヒソカがかっこいい名シーンでした。
【このセリフを選んだ理由】
・「あのヒソカがこんな言葉を口にするとは思わなかったから」(41歳男性)
・「味方になったら頼もしすぎる名シーンでした」(43歳男性)
・「とてもかっこいいシーンで、今でも鮮明に覚えているセリフとシーンですね」(42歳男性)
・「なんだかんだで、ゴンのことを理解しているから」(45歳男性)
「キミの敗因は容量(メモリ)のムダ使い」
天空闘技場でカストロと戦った際に登場した名言です。すべてがヒソカの掌の上なのではと思わされる逆転劇で、余裕の勝利となりました。
才能を認める相手との戦いでは、どれだけ実力差があっても真剣に能力を分析し対策を立てるヒソカ。自身の念能力に過信があったカストロと、正しく理解できているヒソカの格の違いを突きつけるにふさわしい名セリフと言えるでしょう。
【このセリフを選んだ理由】
・「ついつい日常でも使いたくなるフレーズだから」(49歳男性)
・「キザな感じが好きだから」(39歳男性)
・「実際の生活にも使えるような痛快なセリフだから」(49歳男性)
「次はルールなしの真剣勝負で戦ろう 命をかけて」
ハンター試験での因縁を経て、ゴンは天空闘技場でヒソカに挑みます。結果は惨敗でしたが、ゴンの成長を認めたヒソカはこの言葉を口にしながら闘技場を去りました。
ヒソカは戦闘狂ではあるものの、センスや才能を持つ者に期待をかけて生かす冷静な判断力も持ち合わせてます。とはいえ、最終的に自分の手で狩ることを考えて興奮しているので、常人には理解できない思考の持ち主には違いありませんね。
【このセリフを選んだ理由】
・「命のやり取りを純粋に楽しもうとする狂気じみた薄気味悪さが魅力的」(45歳男性)
・「キャラクターに合っているセリフだと思うからです」(45歳男性)
・「決めゼリフがかっこよかったから」(46歳男性)
「キミがもっと殺しがいのある使い手に育つまで キミはずっとボクに生かされているのだよ」
ハンター試験であえてゴンを見逃した際に、このセリフを口にしました。主導権を握っているヒソカとの実力差が感じられて、ゾクっとする名言です。
この経験はゴンに強い敗北感や屈辱を味わわせたことでしょう。しかし、ヒソカとのこのやり取りがあったからこそ、ゴンが奮い立ったのも事実。圧倒的な強者からの言葉が、相手を強くすることもあると気づかされます。
【このセリフを選んだ理由】
・「そのセリフを聞くとゾクゾクするから」(44歳男性)
・「ヒソカの異常性をよく表現するセリフだから」(47歳男性)
・「圧倒的強者感がかっこいい」(45歳女性)
「予知しよう キミは踊り狂って死ぬ」
序盤は押していたものの、形勢逆転で追い詰められるカストロ。焦りから感情的になったところで、ヒソカは淡々とこのセリフを発し、鮮やかに勝利をおさめました。
事前に対策を講じて取り組んだにもかかわらず、まったく想定しない結果にもっていかれる恐怖は計り知れません。ヒソカの手の内からは逃げられないという緊迫感が伝わる名言です。
【このセリフを選んだ理由】
・「今までに聞いたことがないインパクトが強い面白いセリフで人に使ってみたい、話題にしてみたいと思ったから」(48歳女性)
・「ヒソカの怖さが伝わるシーンだから」(30歳男性)
「親切だね 舐めているのかい? それともすごく舐めているのかい?」
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幻影旅団編でお預け状態となっていたクロロとの対戦の際に登場した名言です。戦闘中に自身の能力を解説するクロロの行動を挑発と感じたヒソカは、怒りを含んだ様子でこのセリフを口にします。
能力の開示はクロロなりの思想に基づくものですが、考え方が異なるヒソカは不満気でした。思わず口にしたくなる独特な言い回しも人気で、ネットでもよく見かける名言です。
【このセリフを選んだ理由】
・「インパクトのある言い回しだと思う」(26歳女性)
・「ヒソカの陰と陽が同時に見えるセリフ」(48歳男性)
「だけど注意しないと 変化系は気まぐれだから 大事なものがあっという間にゴミへと変わる だから ボクを失望させるなよ ゴン」
天空闘技場でヒソカは、ゴンの念能力の系統をあっさり見破ると同時に、自身の系統も明かしています。性格的に相性がよいという前置きの直後、このセリフで簡単に対立する可能性も示しました。
漫画ならではの強い言葉が使われていますが、現実でも些細なきっかけで印象がひっくり返ることはあります。良好な関係を築けている相手でも、信頼を裏切らないよう誠実に接することが大切ですね。
【このセリフを選んだ理由】
・「仕事で上司や取引先の人間は気ままというかコロコロと言うことが変わる。下駄を履くまで気を抜けないことがあるから、この言葉を肝に銘じておく必要があると思った」(46歳男性)
・「めちゃめちゃ共感できるから」(35歳男性)
「旅団全員に伝えてくれる……? 今からどこで誰と遭ってもその場で殺すまで闘るとね」
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幻影旅団への宣戦布告となる名言です。クロロとの戦いに水を差されたヒソカは、団員たちを始末すると決め、実際に数名瞬殺しています。
怒らせてはいけない人を怒らせた感のある展開に、多くの読者が興奮したのではないでしょうか。また、この名言はいつも飄々としているヒソカの怒りが伝わるインパクトの強さも影響して、ネット上で使用するファンも多いようです。
【このセリフを選んだ理由】
・「自分の強さへの絶対の自信が感じられるから」(38歳男性)
・「ぞくっとしたからですね」(39歳男性)
「甘えてんの? 自分で解いて止めてみなよ」
団員への伝言を一方的に託されたマチは、バンジーガムで拘束されます。激怒するマチに対し、ヒソカは煽るようにこの言葉をかけました。
嗜虐性が感じられる言い回しで、挑発のうまいヒソカらしい名言です。ワードセンスや言い方とは裏腹に、絶対に助ける気がないことが伝わる冷たさにサイコパスさも感じられます。
【このセリフを選んだ理由】
・「これは実生活においても、そのまま当てはまるから」(49歳男性)
ヒソカとは
漫画『HUNTER×HUNTER』に登場するヒソカは、天才的なセンスと、プロハンターも圧倒する実力を持つ謎の奇術師です。ハンター試験では、合格確実と言われながらも気に入らない試験官を半殺しにしたため、不合格となった経験があります。
翌年のハンター試験ではゴンを気に入り、成長に期待しあえて殺さず生かしました。ヒソカにとって、強者は玩具。命を懸けた1対1の決闘を好む戦闘狂ですが、戦いのルールに従う常識は持ち合わせています。また、才能を認めた者を狩ることに興奮を覚える特殊な性癖も、ヒソカの特徴です。
変化系の能力者で、自身のオーラをガムとゴムに変化させたり、質感を変えて平面を覆い隠したりが可能。攻撃力が高いとは言えませんが、ヒソカの頭脳やセンスにより汎用性の高い能力となっています。
『HUNTER×HUNTER』とは
冨樫義博氏による漫画『HUNTER×HUNTER』は、1998年より『週刊少年ジャンプ(集英社)』にて不定期で連載されているファンタジーバトル作品です。
バトルアクションを盛り上げる「念能力」や魅力的なキャラクターなどが人気で、アニメ、ゲーム、ミュージカルなどさまざまなメディア展開がされています。
『HUNTER×HUNTER』は、単なる主人公の成長譚にはおさまりません。緻密な舞台設定、巧妙な心理戦、斬新なストーリー展開などが幅広い年代の読者に刺さる作品です。
また、『HUNTER×HUNTER』といえば度重なる休載でも有名ですが、どれだけ期間が空いても楽しみに待つファンが多い漫画でもあります。
ヒソカの名言や名セリフをランキング形式で紹介しました
今回の名言ランキング1位に選ばれた「無駄な努力 御苦労様」は、相手を見下して煽るようなセリフで、才能がある者を好むヒソカにぴったりです。
実力の差を突きつけるような名言が多い中で、お気に入りであるゴンに対するセリフからは、他とは異なる期待値が感じられますね。
天才的な実力を有する戦闘狂・ヒソカの名言はまだまだあるので、アニメや原作で振り返ってみてはいかがでしょうか。
調査時期: 2025年5月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計301人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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