施設それぞれの個性が出やすい認可外保育所

認可外保育所に見学に行く際、どのようなところに着目して見ればよいのでしょうか。国の定める基準をベースに設立・運営されている認可保育所とは異なり、認可外保育所の場合は施設ごとの違いが目に見える形で出やすいと言えます。例えば、保育スペースの取り方やクラスの分け方1つを見ても、認可園のように年齢別になっている園や異年齢でクラスを構成する園などさまざまです。このように、見学に行ってみると園ごとの違いが大きいがゆえに、比較するのが難しいと感じるかもしれません。そこで今回は、認可外保育施設を見学する際に注目してもらいたいポイントを整理します。

運営主体

民間企業やNPO法人など、さまざまな組織によって運営されている認可外保育施設。その運営主体が誰で、どんな理念や考えを持って保育を行っているのかは重要なポイントです。保育理念や方針といった保育運営の根幹にかかわる部分は、現場にまで浸透してなければ意味がありません。よって、見学時に応対してくれたスタッフが誰であれ(園長先生や現場責任者でなくとも)本来であれば答えてくれるはずですので、その園の考え方が自分たちにとって納得のいくものかどうか話を聞いてみましょう。

保育者の姿勢

施設の広さや園庭の有無などで比較してしまうとどうしても認可園には見劣りしがちですが、そこにとらわれすぎると認可外保育所それぞれの"良さ"が見えなくなってしまいます。認可外保育所を見学する際には、ハード面よりソフト面、特に保育者が保育にあたる姿勢に注意して見てほしいと思います。保育という仕事への熱意が感じられるか、子どもに対する言葉かけや接し方に親として気になる点がないか等、短い見学時間ではありますがしっかりと確認したいところ。廊下ですれ違ったり目が合った際に保育者側からあいさつするなど、積極的なコミュニケーションと開かれた雰囲気がある園のほうが、入園後に日常的なコミュニケーションを取る上でも安心ではないでしょうか。

周辺環境

認可外保育所は園庭がないことが多く、その場合は近隣の公園に出掛けたりしてお外遊びを楽しみます。そのため、園の周辺環境が子どもの生活環境となってきます。いつも利用している公園や広場があるかを確認して、実際にその場所も見ておくと安心です。近隣に公園が無い場合は、外遊びやお散歩の方法や頻度についても聞いてみてください。

見学を終えたら、申し込みに必要な書類(園所定の申込書など)を受け取り、申し込み方法と期日も確認して帰ることをお忘れなく。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起 業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立て た理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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