■食べ物で対策する

男性/55歳
甜茶を飲む

男性/49歳
龍角散が個人的にあっている気がします

男性/48歳
昔からヨーグルトが花粉症には良いと聞くので、花粉症の時期はヨーグルトを良く食べるようにしています

女性/51歳
朝食のときに、はちみつをスプーン一杯だけ舐める

男性/56歳
コーヒーにココナッツオイルを入れる。風呂上りにも顔に塗る

女性/27歳
わさびのお菓子を食べる

ヨーグルトに甜茶、緑茶、シナモンなど、花粉症によいと言われている食べ物はたくさんありますよね。シーズンに入る前から、こうした食べ物を積極的に取り入れて備えている人もいました。また、症状がちょっとつらくなってきたときに「わさびのお菓子を食べると症状が軽くなる! 」という人もいるようです。

花粉症の症状や体質、好みは人それぞれなので、万人に効果があるとは言い難いですが、おやつや休憩時間などに軽く取り入れてみると思わぬ発見があるかもしれません。

■ミントは最強!

男性/53歳
マスクにハーブミントのスプレーをする

男性/52歳
ハッカ飴はスースーしておススメです

男性/53歳
ミントガムを噛む

女性/48歳
ミントティーを飲む

女性/44歳
ミントのタブレットを食べること

女性/44歳
ハッカ油やユーカリオイルやミントオイルを焚く

アンケートで目立った回答に「ミント」がありました。独特の爽快感や清涼感があるミントは、花粉症を予防するというより、つらい症状を和らげて気持ちをリフレッシュする効果があるようです。

お茶として飲んだり、ミント味のキャンディやタブレットを食べるほか、オイルをスプレーしたり、アロマポットで焚くという方法を取り入れている人もいました。飴やガムなどはどこでも手に入りやすいので、外出先でつらくなったときなどに試してみてはいかがでしょうか。

■対策というより達観してる? その他の意見

男性/55歳
好きな音楽を聴く! 好きなことをする! 他に集中すると一時離れられます

男性/51歳
スギ花粉の動画や写真を見る(冗談ではないです)

男性/58歳
花粉症は治ったとか、今は花粉症の季節ではないとか、さらには自分は花粉症ではないと思い込むことも必要だと思い実践しています

男性/41歳
気にしないこと

男性/53歳
もはや何もしてない。むしろ積極的に吸って慣れる。アイテムと言うか薬を服むのを止めると徐々に花粉に慣れるようになっていくような気がする

面白かったのが「気にしない」「どうにもならないとあきらめる」など達観した意見が一定数あることでした。確かに、あれこれ策を講じても、体質や症状によって思ったような効果が得られないこともあり、その気持ちの落ち込みがストレスとなって余計に症状を重くしてしまうことも考えられます。

中には、「自分は花粉症ではないと思い込む」「スギ花粉の動画や写真を見て慣れる」という回答も。お金はかからないし手軽に行える方法なので、一度試してみても損はなさそうです。


期待しないで試してみたら、思わぬ発見があるかも!?

花粉症患者が実践しているオリジナルの花粉対策、いかがでしたか? 花粉症に悩む中、どうにかして症状を軽くしたいと、ありとあらゆる方法を試し、自分流の対策を編み出した人も多かったのではないでしょうか。万人に効果がある方法というわけではありませんが、参考になる部分も多いはず。

「効くか効くか分からないけれど、面白そうだから試してみよう」なんて気持ちで気軽にチャレンジしたら、自分にぴったり合った方法に出会えるかもしれません。

そして本稿についても馬車道木村耳鼻咽喉科クリニック院長、木村至信さんからのコメントがこちら。

馬車道木村耳鼻咽喉科クリニック院長 木村至信さんのコメント

気休めも真剣にやれば、それなりに効果が出るのです。鼻は感覚器ですので、自分が良くなったと感じることが第一に優先されるべきこと。様々なことを試してみていいと、耳鼻咽喉科の現場の医師として思います。ただリスクがあるものは注意が必要です。

鼻うがいがそのひとつ。鼻の粘膜は水道水では洗わないでください。塩素などで粘膜を傷めます。どうしても鼻洗いをしたい場合は使い捨ての器具で(何回か使用するうちに器具の中に目に見えないカビが繁殖し、鼻炎を悪化させることもあります)、薬局で売られている生理食塩水または体液と同じ濃度の液体で洗浄してください。ヨード系の消毒液も粘膜を傷めることもありますので、うがいは塩をひとつまみ入れたお水で良いと思います。

医学的にオススメなのは、温熱療法。ぬらしたタオルを少し熱いかなと思うくらいまでレンジでチンして、そこに顔をつけて鼻から息を思い切り吸ってください。鼻の粘膜が蒸気で温まり、鼻づまりが一時的ですが改善されます。内服を飲めない患者さんや、妊娠中の方にもお勧めできる安全な方法です。その際、鼻筋をマッサージしたり、ほほ骨に沿ってツボを押したりすることで、多少なりとも鼻の不快感が落ち着くでしょう。

アレルギー症状を抑えるのは、納豆、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品、さらにビタミンCは医学的効果が証明されています。

逆によく聞かれる甜茶やメンソール、ミント系アイテムなどに医学的なエビデンスはありませんが、取り入れることで粘膜が潤い、症状が軽減することは多いに考えられます。花粉症に効くというより、痛んだのど、鼻、目の粘膜をどのようにケアーするかというところが選ぶポイントだと思います。

そして自律神経を安定させることは、花粉症状を軽くする大事なポイント。

充分な睡眠、適度な運動、バランスよい食事、そして人生を楽しむことも大切なのです。

大好きな何かに没頭して、一瞬でも花粉症を忘れて春を楽しめたら、それにより自律神経も安定して花粉症状も軽減する。そんな好循環を作っていけたら素晴らしいと思います。

取材協力:木村至信(きむら・しのぶ)

横浜市の馬車道木村耳鼻咽喉科クリニック院長・産業医・医学博士。テレビやラジオのレギュラー番組を持つタレントでもあり、「木村至信BAND」でメジャーデビューする女医シンガーの一面も。

調査時期: 2021年3月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,025人
調査方法: インターネットログイン式アンケート