外科医であり、母であり、漫画家でもあるさーたりさんが、ドクターとしての日常を描きながら健康に役立つ情報などをお届けする4コマ漫画連載「オペ室より愛をこめて」。今回は台風時の医師にまつわるお話です。

天災には「備えと訓練」が肝心

まず、今回の台風18号に伴う豪雨の被害に遭われた方たちには、心よりお見舞い申し上げます。夫の郷里である茨城にも多大な被害があり、大変心が痛みました。一日も早く元の生活に戻れますよう、祈っております。

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かつて台風の多い地方の病院に勤務していた際、台風上陸のニュースが流れると即座に台風対策が取られていました。入院患者さんの安全確保、停電や断水への備え、薬などの在庫管理などをいち早く行い、当日は外来患者さんにも早い帰宅を促して各部署での人員配置もすみやかで感心しました。

病院でも定期的に避難訓練や火災訓練があって、医者も起震車(地震を擬似体験できる振動装置を搭載した車)の体験をしたり消火器での消火練習をしたりしていますが、都心の病院よりも手慣れている印象をうけました。家庭でも学校でも病院でも、天災には「備えと訓練」が大事だということですね。

ちなみにマンガのその後ですが、教授は「緊急避難場所はこの病院なんだから、前もって避難していると思えばいいじゃない」と主張していましたが、他の医者による説得に応じて外科もパターンCとなりました。



筆者プロフィール: さーたり

某大学病院勤務の消化器外科医。2児の母の生活、外科医の日常、漫画・アニメへの溢れる愛を描き散らしたブログ「腐女医が行く!!~外科医でママで、こっそりオタク~」を絶賛随時更新中。