システムトレードというと、個人では、どうにも「とっつきにくい感」が先に立ってしまいがちです。恐らくは「数学が出来ないとダメ?」、「コンピュータのプログラムなんて書けないよ」というところに話が行ってしまうからでしょう。確かに、システムトレードといえばこれまで、ある程度、統計学やコンピュータ・プログラミングの素養なければ利用できなかったのも事実です。そもそも、一般の個人投資家にとっては非常にハードルの高い世界でした。
ところが、運用先進国であるアメリカなどでは、多数のプロバイダー(トレードのシステムを開発・販売している会社)が、独自にシステムを開発しており、システムトレード用のソフトがたくさん出回っています。そのため、個人でも簡単にシステムトレードを利用できるのです。
もちろん、たくさんあるシステムトレード用のソフトは、それこそ玉石混交ですから、自分の選んだシステムが、必ずしも高い勝率と大きな利益をもたらしてくれるとは限りません。とはいえ、やはり相場に張り付きっぱなしにならずに済むという点において、システムトレードは高い利便性を持っています。
「利便性の高さは理解できても、何から始めれば良いのかが分からない」。
恐らく、多くの個人投資家の方々は、そう考えていると思います。そこで、FXCMジャパンが提供する「らくちんFX」に注目してもらいたいのです。
デフォルトのシステムから選ぶだけ
らくちんFXのメリットは、何といっても数多くの運用システムがデフォルトされていること。70のシステムプロバイダーが提供する700あまりの運用システムがすでに用意されており、「Check」、「Select」、「Go」の3つのステップで、誰でも手軽にシステムトレードの世界に入ることができます。
順を追って説明してまいりましょう。
まずはCheck。どの運用システムを選ぶにしても、最初にその運用システムの特徴、過去の運用パフォーマンスなどを比較する必要があります。具体的には、過去の利益がいくらなのか、過去1ヶ月で何回くらいの売買を行っているのか、あるいは最大ドローダウンといって、最大どのくらいの損失が発生しているのか、売買回数に対しての勝率はどのくらいなのかといったことが、一覧表示されます。これをチェックしながら、自分のトレードスタイルに合うシステムを見つけていきます。
自分に合うシステムが見つかったら、次は「Select」。一覧表から自分の気に入った運用システムをピックアップしていきます。単独のシステムで運用するのもいいですし、複数のシステムを組み合わせたポートフォリオ運用を行ってもいいでしょう。より運用の安定性を高めるのであれば、複数のシステム(ただし運用の特性が異なるもの)を組み合わせることをお勧めします。
システムの選択が終ったら、「Go」。いよいよシステムトレードのスタートです。自分で取引したいシステムのところをチェックして、一覧表の一番右にある+ボタンをクリックします。あとは、取引金額を決定して「追加」のボタンをクリックするだけです。
ひとつ注意したいのが、取引金額についてです。システムトレードは、基本的にある程度、中長期的にホールドを続けて初めて一定の効果が見られるようになってきます。目先の値動きで運用するものではありません。
1回の損失で証拠金が無くなってしまい、取引停止になるような状況だけは、避けなければなりません。したがって、預けた証拠金の額に対し、実際に取るポジションは、余裕を持たせた金額で臨むことが肝心です。たとえば、預けた証拠金の額が100万円であれば、このうち実際にポジションを取るのは40万円程度にしておき、大きく損失がでてもシステムトレードが継続できる状態にしておきます。
また、ちょっと変わった取引の仕方としては、「反対売買」という方法があります。これは、そのシステムが行う指示の逆の取引を行うものです。つまり、システムが売りのシグナルを出した時には買いを行います。
各システムのパフォーマンスをチェックしていくと、最大ドローダウンが非常に大きく、しかも過去の運用実績が極めて悪いシステムも当然あります。敢えてこの手のシステムを選択し、反対売買を行うのです。相場の世界には「曲がり屋につけ」という格言もありますが、要は、負けが続いているシステムの裏をつけば勝てるという発想です。
自動売買のメリットを最大限に活かす
らくちんFXは、自動売買機能が付与されています。せっかくシステムトレードをするのであれば、この機能を活かさない手はありません。
といっても、別に楽をしようというわけではありません。システムトレードの最大の問題点をクリアするためにも、自動売買は非常に有効だということを言いたいのです。
システムトレードには完全な自動売買ではなく、売買サインをシステムで出し、自分で注文を出すというタイプもあるのですが、この方法の一番の問題点は、システムのサインに忠実に動けないケースがあるということなのです。「システムはドルを売れというサインを出しているけれども、どうも自分はまだドルが上がると思う……」というように、自分の相場観との葛藤が生じてしまうのです。
しかし、ここでシステムのサインを無視してしまうと、システムトレードではなくなってしまい、ただの裁量トレードになってしまいます。
この点、自動売買であれば、自分の意思とは関係のないところで、サインに対して忠実に売買を執行してくれます。らくちんFXを利用する場合は、自動売買とのセットを前提にしてみてはいかがでしょうか。
提供 : FXCMジャパン
国内の個人資産が、貯蓄から投資へと向かう中で、世界ではインフォメーション・テクノロジーと金融が同時並行的に発展しています。こうした環境変化を背景に、個人投資家がグローバルな外国為替市場へアクセスできるFX(外国為替証拠金取引)が発展してきました。
FXCMジャパンは2001年、市場の黎明期から事業を開始し、徹底した取引コストの低減として、他社に先駆け取引手数料を0円にするなど、先進的な取り組みを通じて、FXの発展を支えてきました。また、2008年6月11日には、拡大する事業規模に見合うよう、それまでの保全信託スキームを刷新し、お客様の資産保全の安全性と、カバー取引における流動性を両立した取引環境を実現しました。更に、2008年12月8日より、取引手数料無料のシステムトレード、らくちんFXの取り扱いを開始し、お客様へ提供する取引環境の拡充を図っております。取引手数料無料のシステムトレード、らくちんFX。詳しい情報はこちらから。
執筆者紹介 : 鈴木雅光氏(JOYnt代表)
主な略歴 : 1989年4月 大学卒業後、岡三証券株式会社入社。支店営業を担当。 1991年4月 同社を退社し、公社債新聞社入社。投資信託、株式、転換社債、起債関係の取材に従事。 1992年6月 同社を退社し、金融データシステム入社。投資信託のデータベースを活用した雑誌への寄稿、単行本執筆、テレビ解説を中心に活動。2004年9月 同社を退社し、JOYntを設立。雑誌への寄稿や単行本執筆のほか、各種プロデュース業を展開。
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