占い師に相談したいことや教えてもらいたいことがあっても、何をどのように見てもらったらいいのかと迷うことはありませんか? 「占い」と一口にいっても、四柱推命、星占い、姓名判断、手相、タロットなどたくさんの種類があり、それぞれ特徴を持っています。
つまりその占い方法により得意とする相談、不得意とする相談があるのです。ですので、どのようなことを聞きたいかによって、占いの方法を選択するのがベストです。今回は、東洋思想の観点から特徴と種類をわかりやすく解説します。
占いは学問?!
東洋思想では、占いは古くより学問の位置づけがありました。天皇、皇族、貴族の間では、方位や星巡りの吉凶はたいへん重要でした。
平安時代に活躍した陰陽師(おんみょうじ)で有名な安倍晴明(あべのせいめい)は、陰陽寮(おんみょうりょう)に属していました。陰陽寮とは国の機関。今でいうところの○○省のようなポジションの高級官僚です。そして彼は、占いや天文、暦などを担当する部署の技官として活躍をしていました。
中国三国時代の歴史書、三国志で有名な諸葛孔明も風水との関りが深いとされています。風水とは風を読み、水を読むものです。人が持つ運や時間の流れをも味方に付けようと、軍事にも占いを利用したといわれています。そのため昔は、自分の生年月日を容易には明かさなかったとも伝えられています。
占いは、現代でも鍼や灸、薬膳、漢方、武道の根本原理となっている東洋思想と強く結びついています。東洋思想の観点から五術「命・卜・相・医・山」の種類に分けて占いの特長について考えてみましょう。
五術「命・卜・相・医・山」とは?
五術「命・卜・相・医・山」は、古代中国では"自分の使命を知り生き抜く帝王学"とされてきました。「命・卜・相」の3つの術は、より良い未来を生き抜くための情報を得るための占いと深く関わりがあります。「医・山」の2つの術は、心と身体を鍛え守ることに深く関わりがあります。
「命」とは?
「命」とは、命術のことです。生年月日から生命エネルギーのデータを割り出し占います。個人の宿命、性格、運気のバイオリズム、他人との相性などを細かく見ることができます。
主な占術 : 四柱推命(しちゅうすいめい)、算命学、紫微斗数(しびとすう)、六星占術、西洋占星術など
いかがでしょうか。次回は、「卜」、「相」、「医」、「山」ついてご紹介します。