厚生年金に長年加入している、もしくはその予定であれば、健康で贅沢をしなければ日々の生活費は年金などでまかなえるかもしれません。その他の医療費や介護費用など、月々の生活費以外の準備はどのようにすればよいでしょうか。国民年金の場合は、生活費の不足分も積み立てる必要があります。そのために現役時代からできることをまとめました。

老後も働く準備をしておく

65歳を過ぎても一定の収入は確保したいものです。まだ若く、仕事と趣味やレジャーもめいっぱい楽しめる世代です。とは言っても、若い頃のような馬力は次第になくなります。ゆったりと楽しんで仕事ができるツテを若いうちから準備しておきましょう。「完全リタイアして資産を使い始めるのは、早くて70歳以降」と考えれば、老後の生活設計はより安心なものになります。

生活を絞る準備をする

40代は働き盛りで収入も安定してきた頃でしょう。支出も多いかもしれませんが、そんなときこそ老後に向けて生活を見直しましょう。子どももまだ巣立っていないでしょうから、家族の人数も多く無駄も発生しやすいのです。子どもに金銭教育をするチャンスの時期でもあります。

資金をためる

40代は、一般的にあまりリスクの高い投資はできないはずです。教育資金や住宅ローン返済などで支出が多いだけでなく、万一の場合のことも考えなければならないからです。

さらに、そろそろ健康も気になる年齢です。生命保険は死亡や高度障害には対応できますが、それ以外の長期療養などで働けない状況になれば、確実で安定的な預貯金は不可欠です。

生活を絞ってできるだけ余力を生み出し、元本保証の預貯金と非課税枠を活用した長期の積み立てなどで、有事に備えるとともに老後の資金の確保を図りましょう。次ページでその確保方法を紹介していきます。