相模鉄道は2日、ダイヤ改正を3月13日に実施すると発表した。平日朝夕のラッシュ時間帯、平日・土休日の日中時間帯など運行パターンの見直しを行うほか、実状に合わせて22時以降の輸送力を見直し、終電時刻の繰上げを行う。

  • 相模鉄道が3月13日にダイヤ改正。相鉄・JR直通線の開業以来、初の大幅なダイヤ改正だという

ダイヤ改正後、早朝時間帯に羽沢横浜国大発西谷行の列車を平日2本・土休日1本増発。平日朝ラッシュ時間帯に運転本数や種別・行先・運行パターンの変更を行い、利便性向上と混雑平準化を図る。海老名駅を始発とする現行の各停のうち2本を特急に変更(海老名駅7時33分発・7時48分発、横浜行)するほか、一部列車を急行に変更。横浜行の各停は湘南台駅始発になるとのこと。

JR線へ直通する特急は二俣川駅と西谷駅で横浜行の列車と接続を行う。朝ラッシュ時間帯におけるJR線直通列車の行先変更も行い、現行の海老名駅7時55分発(赤羽行特急)・8時12分発(新宿行特急)・8時19分発(新宿行各停)の3本がいずれも池袋行となる。

  • 平日朝ラッシュ時間帯、海老名発の特急を2本増発(各停から種別変更)

  • 海老名駅始発でJR線へ直通する列車3本が池袋行に変更される

  • いずみ野線から横浜方面の運行パターンを変更。通勤急行1本・各停2本を均等な間隔で運行する

いずみ野線は朝ラッシュ時間帯における横浜方面の運行パターンを変更し、通勤急行1本・各停2本に。二俣川駅でJR線直通の特急に接続する列車が通勤急行に変更され、いずみ野線各駅からJR線直通列車へ利用しやすくする。通勤特急は運行時間帯を朝ラッシュ時間帯の前後に変更。運行パターンの変更にともない、いずみ野駅での通勤特急と各停の接続は取りやめとなる。

日中時間帯は平日・土休日ともに利用実態に合わせた運転種別・運転区間・運転本数の見直しを行い、運行パターンをわかりやすくし、利用しやすいダイヤをめざす。JR線直通列車は日中時間帯、種別を各停に統一し、相鉄線の各駅から渋谷・新宿方面へ利用しやすくする。JR線へ直通する各停は西谷駅で横浜行の特急と接続。JR線からの直通列車も西谷駅で海老名行の特急に接続(特急への乗換えで二俣川駅、大和駅、海老名駅に先着)する。

  • 日中時間帯のJR線直通列車は相鉄線内を各停で運転

  • 平日夕方ラッシュ時間帯の運行パターンが見直しに。西谷駅でJR線から直通する特急と横浜駅からの快速が接続する

  • 平日18時台に横浜駅を発車する急行・快速・各停の運行パターン

夕方ラッシュ時間帯、平日は横浜駅ホームの混雑緩和と運転種別・行先ごとの車内混雑の平準化を図るため、運行パターンを見直す。現在は横浜駅を18時頃に発車する列車から夕方ラッシュ時間帯の運行パターンとしていたが、ダイヤ改正後は30分前倒しし、17時30分頃から設定。横浜発湘南台行の快速は湘南台駅まで先着となり、二俣川駅で海老名行の各停に接続する。JR線から直通する海老名行の特急は、西谷駅で横浜発海老名行の快速と接続するほか、西谷駅または二俣川駅で後から来る湘南台行の各停、大和駅で後から来る海老名行の各停に乗換え可能となる。土休日も夕方の運行パターンを一部変更。横浜発の列車は急行・快速・各停、JR線からの直通列車は特急に変更する。

  • 土休日も夕方の運行パターンが見直される

  • 安全対策に関する作業時間確保などのため、最終列車の時刻が繰上げに

夜間は新型コロナウイルス感染症の影響により、とくに深夜時間帯の利用が減少していることを受け、おおむね22時以降の輸送力を見直す。土休日ダイヤは現行とほぼ同じだが、平日ダイヤは土休日ダイヤとほぼ同じ運転本数に変更される。あわせて安全対策に関する作業時間確保などのため、羽沢横浜国大~西谷間を除く全線で終電をおおむね15~20分程度繰り上げ、平日ダイヤ・土休日ダイヤの終電時刻がほぼ同一に。始発列車の時刻繰下げは行わない。なお、ダイヤ改正後の終電繰上げは、緊急事態宣言にともない1月20日から実施している終電繰上げとは内容が異なる。