JR東日本秋田支社は、2021年3月13日に実施するダイヤ改正で、交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」を追加投入し、男鹿線の全列車をEV-E801系で運転すると発表した。奥羽本線秋田~土崎間の新駅、泉外旭川駅の開業も発表している。

  • 交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」

交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」は1編成が投入され、2017年3月のダイヤ改正から奥羽本線・男鹿線秋田~男鹿間で営業運転を開始。来年3月のダイヤ改正に合わせ、さらに5編成を追加投入し、男鹿線のすべての列車をEV-E801系で運転する。所要時間も短縮され、秋田~男鹿間の平均所要時間は54~55分、再速達列車は51分で終点に到着するという。

ダイヤ改正後、男鹿線の列車本数は下り14本・上り15本となり、下りが1本減便に。朝および夕夜間の一部列車は4両編成、その他の列車は2両編成とされ、全列車においてワンマン運転を実施する。これまでワンマン運転は2両編成までだったが、利用者の乗降を確認できる「車載ホームモニタシステム」をEV-E801系に導入することにより、両数によらず全列車でワンマン運転が可能に。従来の「先頭車後乗り前降り」ではなく、すべてのドアから乗降りできるようになる。

奥羽本線では、ダイヤ改正に合わせ、秋田~土崎間に新駅が開業。沿線の地域名をもとに、駅名は「泉外旭川(いずみそとあさひかわ)」となった。開業後の泉外旭川駅では、男鹿線からの列車も含め、奥羽本線の快速・普通列車(上下各38本)が停車。朝7時台には上り列車5本が停車し、秋田駅への利便性が確保される。