モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。

片付けられないのがコンプレックスでした

私の実家の家族はみんなキレイ好きで、あまりどんどん物を増やすタイプではありません。そのおかげで実家はいつもキレイに片づいています。母は模様替えが好きで、頻繁に家具の配置を換えたり、兄弟の部屋の入れ替えもよくしていました。今も帰省のたびに家具の配置が換わっています。

そんな中で育ったはずなのに、私は片づけが、かなり苦手でした。片づけをしようとしますが、きれいな間は一瞬で終わり、逆に物を動かしたから物の場所が分からなくなって探し回り、また散らかる。散らかるともうやる気がなくなって、また汚くなる…という悪循環です。

頭では分かってはいるけれども、なかなかできない

「出したらしまいなさい! 床に物を置かない! 」母がよく言っていたのはこの2つでした。本当に簡単なことだなと当時も思っていたし、どうしてこんな簡単なこともできないのだろうと悲しい気持ちになっていました。

ですがこの「出したらしまう」ためにどうしたらいい? 「床に物を置かない」ためにどうしたらいい? そもそも「部屋が散らからないように」どうしたらいい? ここが理解できて改善策が練られていないからできてなかったのだと、今なら分かります。

もちろん、ズボラなのも要因の1つでしょうが、現在はスッキリと片づいた部屋に住んでいる私のズボラは相変わらず改善はできていません。ズボラだからと諦めているみなさん、散らかっているのはズボラなせいじゃないです。あなたが正しい片づけのことを知らないだけです。

散らからないための改善策

「出したらしまう」ができないのは、しまう所が定まってないから。場所を決めて、そこに置くというルールを作ればいいのです。片付け術の基本中の基本でもありますが、私は場所を決めていても、なかなかこれを実践できませんでした。続かないルールは作っても意味がないですし、達成できてない自分に落ち込んで、更に片づけが嫌いになってしまいます。私の場合は「夜、寝る前に定位置に戻しておけばOK! 」という緩いルールを追加しました。少し散らかってしまっていても、そのルールがあるので自己嫌悪することがなくなり、自然と「出したらしまう」のルールが定着していきました。

「床に物を置かない」というのも、なぜそもそも床に置いてしまうのかを考えました。私の経験では、「床以外に置き場がなかったから」ということが多いです。床に置いているのは雑誌等の長く所有する予定がない本、すぐ捨てる予定で捨てていない物、新しく買ったばかりで置き場が定まってない物……こういったものが多いです。新しく買ってきた物はしまう場所を決めてあげれば済むことですが、この期間限定の同居人の扱いは厄介です。マガジンラックなどの一時置き場を作って、一定期間を過ぎたら捨てるのが良いのでしょうが、そんなまめなことができているのなら、そもそも部屋は散らからないです。

私がした選択は「雑誌は極力買わない」「すぐ捨てる予定のものは、予定にせずすぐ捨てる」ということです。雑誌は保存する予定があるもののみに絞って購入することにしました。すぐ捨てるものは「捨てる」と決めたときに捨てるようにしました。よくポストに入っているDMも家に持ち帰って「後で捨てよ~」と放置していましたが、今はポストからつかんだらエレベーターの中で必要かどうかを選別し、そのまま必要でないものはゴミ箱へ直行することを心がけています。

自分の性格と上手に付き合いながら

片づけが苦手な人は、片づけが苦手だったり、ズボラなのではなく、きれいな部屋を保つ方法を知らないだけです。自分で気づいたり、本やネットで学ぶ以外になかなか気づきにくいことでもあると思うので、自分を責める必要はありません。まずは目の前の現状をどうにかすることも大切ですが、本当に大事なのは「なぜこうなってしまうのか? 」という根本的な問題に目を向けることです。改善策を自分の性格とよく相談しながらひとつずつ改善していきましょう。


おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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