「東京は物価が高いので、生活費が高い」または、「地方は物価が安いので、生活費が東京に比べてあまりかからない」と世間でよく言われていることは、本当なのでしょうか。

連載コラム「地方の生活コストは本当に安いのか?」では、ファイナンシャル・プランナーの高鷲佐織が、実際に東京から地方へ移り住んで感じたことを交えながらお伝えいたします。

スポーツジムに行ったことがありますか?

猛暑が続いていた夏が終わり、夜の気温がだんだんと落ち着いてきました。秋というと「食欲の秋」や「読書の秋」、「芸術の秋」など「〇〇の秋」というふうに言われることが多いです。今年の秋は、どのように過ごされますか?

夏の猛暑で体に疲労が溜まってしまった方や、夏休みの旅行などにより通常よりも多く食事をとって体が重いと感じている方は、「スポーツの秋」が頭に浮かんだかもしれません。まずは、体力づくりのために、スポーツジムに行ってみるのもよいのではないでしょうか。

みなさんは、スポーツジムに足を運んだことがありますか?

私は、両手で足りる程度ですが、スポーツジムに行ったことがあります。「体を鍛える」だけでなく、ヨガなどで「体を整える」こともでき、汗をかいた後のお風呂やシャワーは、気持ちの良いものです。東京でも地方でも、主要駅近辺では、スポーツジムをよく見かけました。

今回は、地域別にスポーツジムの費用について調べてみました。

地域別・スポーツジムの月額会費(2019年9月24日現在)

東京と地方でスポーツジムの月額会費(利用料)に違いがあるのか、大手のスポーツジム3社をピックアップして、店舗ごとの月額会費を調べてみました(ホームページに記載されている会費の価格を参照)。

仮定として、「30代の会社員が個人で入会し、月8回を限度として土・日・祝日の日中に利用する場合」の1カ月に支払う会費(利用料)を見てみましょう。

●コナミスポーツクラブ

コナミスポーツクラブでは、全国の施設を4つのカテゴリに分けて、月額会費の価格を設定しています。

ホームページに記載されているカテゴリを見ると、最も高い料金設定(店舗:目黒など)の施設が多い地域は東京でしたが、最もお手頃な料金設定の施設も東京にはありましたので、一概に月額会費は、東京が高く地方が安いというわけではありません。

あくまでも、施設の充実さや立地条件など複合的な理由で異なる料金設定をしているようです。なお、記載の料金は、消費税8%税込料金です。

●ティップネス

  • ※1アンダー30:30歳以下の人が対象で、平日12:00以降と土・日・祝日の終日に利用可能
    ※2ホリデイ:土・日・祝日の終日に利用可能
    ※3デイタイム:平日・土・祝日の18:00まで利用可能(日曜日の利用は不可)
    ※4アンダー30:30歳以下の人が対象で、いつでも利用可能 

ティップネスでは、時間や曜日によって細かく料金が設定されており、表の中にある「アンダー30」という料金プランにおいても、店舗により利用できる時間などが異なる場合があります。

●セントラルスポーツ

  • ※1ホリデイメンバー:土・日・祝日利用可能
    ※2ホリデー:土・日・祝日利用可能
    ※3フルタイムメンバー:全営業時間利用可能
    ※4フルタイム:全営業時間利用可能

セントラルスポーツも、ティップネスと同様に店舗によって独自の料金が設定されているようです。全営業時間が利用可能である料金プランであっても、店舗によって料金が異なります。また、セントラルスポーツのホームページでは、料金は「税別」表示になっていました。

複数のスポーツジムのホームページで料金を比較する場合には、入会金や月額会費の金額の表示が「税込」なのか、「税別」なのか、注意して確認してください。

終わりに

今回は、スポーツジムの費用について見てみました。個人的なイメージでは、東京の土地の価格や人口の多さを反映して、スポーツジムの月額会費は、他の地域に比べて最も高いものだと思っていました。

しかし、地方でも、立地が良く設備が充実しているスポーツジムの月額会費は、同じ会社が運営している東京にあるスポーツジムの月額会費を上回るものもありました。多くのスポーツジムでは、「無料体験」や「無料見学」ができます。

まずは、気楽に足を運んでみて、「初心者のヨガのクラスなら始められそうだな」「お風呂が広いのは気持ちよさそうだな」「スタッフの方々が優しくて親切だな」など、少しでも好印象を受けたなら、数カ月だけでも通ってみるのもよいのではないでしょうか。スポーツジムに行くことによって体の不調や痛みが和らいでいくかもしれません。

高鷲佐織(たかわしさおり)

ファイナンシャル・プランナー(CFP 認定者)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/DCプランナー1級。

資格の学校TACにて、FP講師として、教材の作成・校閲、講義に従事している。過去問分析を通じて学習者が苦手とする分野での、理解しやすい教材作りを心がけて、FP技能検定3級から1級までの教材などの作成・校閲を行っている。また、並行して資産形成や年金などの個人のお金に関する相談を行っている。