千葉県といえば東京のベッドタウンであり、近郊産地として野菜や果物の栽培が盛んです。また、ビジネスビルや商業施設が建ち並ぶエリアのほか、房総半島や九十九里浜などの自然豊かなエリア、世界的に有名なテーマパークがあるなど、観光地としての魅力も尽きません。
この千葉県にライバルがいるとすれば、どの都道府県でしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象にアンケート調査を行い、結果をランキング形式でご紹介します。ご自身のイメージと照らし合わせてみてください。
千葉県のライバル県ランキング
千葉県のライバルになる都道府県についてランキングにしました。
1位 埼玉県(56.7%)
2位 茨城県(13.9%)
3位 神奈川県(13%)
4位 東京都(3.4%)
5位 北海道(1.9%)
6位 栃木県(1.4%)
6位 大阪府(1.4%)
ここからは、ランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。
1位 埼玉県(56.7%)
千葉県のライバル県ランキング、1位は「埼玉県」でした。半数以上の票を集め、圧倒的な1位となりました。
千葉県とは、東部の地域で隣接している埼玉県。面積は千葉県より狭いものの、人口では上回り、埼玉県が全国5位、千葉県はそれに続く6位の多さとなっています。東京のベッドタウンとなっているほか、近郊産地としてねぎや里芋、ほうれん草などの栽培が盛んです。
埼玉県の代表的な観光地は、国の名勝・天然記念物に指定されている「長瀞渓谷」、江戸の町並みが保存された川越、春の芝桜が大きな話題を呼ぶ「羊山公園」など。毎年12月に行われる豪華絢爛の屋台が大迫力の「秩父夜祭」は、無形文化遺産に登録されています。
ライバルだと思う理由
「関東地方でいうと、東京が横綱、神奈川が大関、埼玉と千葉はそれに続く地位を争っているイメージ」(57歳男性)
「どちらも東京に近く、その恩恵を受けている県だから」(60歳女性)
「テレビなど色々なところでネタにされているから」(44歳男性)
「東京へのアクセスの良さ、商業施設の多さ、有名な観光地の多さなどから」(38歳男性)
2位 茨城県(13.9%)
2位は「茨城県」でした。千葉県とは、南部の地域で広く接している茨城県。面する太平洋沖合いは豊かな漁場となっており、いわしやさば、しらす、あんこう、ひらめなど、豊かな海の幸が水揚げされています。農業も盛んで、なかでもメロンの収穫量は全国1位。
茨城県の観光スポットでは、湖として全国2位の広さを誇る「霞ヶ浦」、日本三名園のひとつ「偕楽園」、世界最大の青銅製大仏とされる「牛久大仏」、広大な敷地に四季折々の花が咲き、遊園地などもある「国営ひたち海浜公園」などがその代表格。納豆や干し芋の生産も盛んです。
ライバルだと思う理由
「どちらも太平洋に面し、平野が広がっている点が似ているから」(64歳男性)
「茨城県といえば干し芋だが、千葉のさつまいもも美味しいから」(46歳女性)
「東京のベッドタウンとしての地位を争っているように見えるので」(31歳女性)
3位 神奈川県(13%)
3位は「神奈川県」でした。東京湾を挟み、千葉県と向かい合う場所に位置する神奈川県。千葉県の木更津と神奈川県の川崎は「東京湾アクアライン」で結ばれ、その中間点にある「海ほたる」は世界でもめずらしい海上のパーキングエリアとして人気を集めています。
神奈川県の人口は、東京都に次ぐ2位の多さ。小田急線や東急線などの交通網が発達し、東京からのアクセスも便利です。住宅街やビジネス街が集中するほか工業地帯でもある横浜や川崎、大型商業施設が建ち並ぶみなとみらいエリア、ほかにも横浜中華街、鎌倉、小田原、箱根など、人気の観光地が充実しています。
ライバルだと思う理由
「東京に隣接していてにぎわいがあるから。ただし、交通の便では千葉県より神奈川県のほうが便利だと思う」(46歳男性)
「どちらもサーフィンが楽しめる県だから」(61歳男性)
「以前、千葉県出身の方に『神奈川県はライバル』と言われたことがあるので」(44歳男性)
4位 東京都(3.4%)
4位は「東京都」でした。千葉県の北西部で接している、東京都。全国で3番目という狭い土地に、全人口の10%を超える約1400万人が暮らしています。世界経済、政治、カルチャーの中心地であり、2023年には過去最高となる2000万人近い外国人観光客が訪れました。
ビジネスビルや商業施設が建ち並ぶ23の特別区、都心へのアクセスがよく住環境に恵まれた多摩地区、世界自然遺産に登録されホエールウォッチングも楽しめる小笠原諸島などの島しょ地域と、大きく3つの地域に分けられています。
ライバルだと思う理由
「千葉県は住環境や教育環境などが整っていて、ポテンシャルでは東京よりも勝っていると感じるから」(57歳男性)
5位 北海道(1.9%)
千葉県のライバル県ランキング、5位は「北海道」でした。豊かな自然、温泉、新鮮な魚介類、美味しいグルメなど、観光地として絶大な人気を誇る北海道。「都道府県魅力度ランキング」では、毎年1位をキープする人気ぶりです。
広大な土地では農業が盛んで、小麦、じゃがいも、玉ねぎ、とうもろこしなどが栽培されています。冷涼な気候であることから酪農業も行われており、道東の根釧台地は乳製品の一大産地です。
6位 栃木県(1.4%)
6位は「栃木県」でした。千葉県の北側に位置する栃木県。鬼怒川温泉、塩原温泉、那須温泉など人気の温泉地がそろい、かつて外国大使館の別荘地であり絶景が楽しめる中禅寺湖など、山岳リゾート地としても人気です。観光の定番「日光東照宮」などの建物は、「日光の社寺」として世界遺産に登録されています。
千葉県と同じように農作物の栽培も盛んで、特にかんぴょう、にら、トマト、こんにゃく芋、いちごなどが栽培されています。宇都宮餃子にも使われるにらの生産量は全国2位、「とちおとめ」や「とちあいか」に代表されるいちごの生産量は日本一です。
ライバルだと思う理由
「落ち着いた観光地がたくさんあるから」(33歳男性)
6位 大阪府(1.4%)
6位は「大阪府」でした。東京に続く第2の都市とされる大阪。面積は全国で2番目に狭いですが、800万人以上が暮らしています。江戸時代に運河が整備され、商船が多く行き交い活気にあふれていたことから「水の都」や「天下の台所」と呼ばれていました。
大阪府といえば「食い倒れの街」としても知られています。たこ焼き、お好み焼き、ラーメン、串カツなどがその代表的なもので、ミナミの繁華街には店が連なり、立体看板や夜のネオンが有名。そのほかの観光スポットでは「大阪城天守閣」、「海遊館」、「ハルカス300」などが定番です。
ライバルだと思う理由
「千葉のディズニーに対して、大阪にはUSJがあるから」(75歳男性)
千葉県のライバルは「埼玉県」の声が圧倒的多数!
千葉県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「埼玉県」、2位「茨城県」、3位「神奈川県」という結果になりました。ご自身のイメージと比べていかがでしょうか。
埼玉県は6割近い票を得て1位に。隣り合っているからというだけでなく、東京のベッドタウンであり、近郊産地として農業も盛んに行われていること、都心へのアクセスがしやすいことなどの共通点から、ライバル関係にあるのではという声が多く届きました。
2位以下は得票率を大きく下げて、同じ関東地方の都道府県がランクイン。そのほかではライバル県ランキングの常連「北海道」と、有名なテーマパークがあるという理由から「大阪府」を挙げる声もありました。
ライバルだと思う理由は人それぞれに違うようです。あなたも出身地や今暮らしている地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。
調査時期: 2024年11月29日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計300人(男性: 224人、女性: 76人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート